東日本大震災について
東北地方太平洋沖地震についての会長メッセージ
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、東日本の太平洋沿岸を激震とともに巨大な津波が襲い、尊い多くの生命を奪い去りました。犠牲者の方々には、心から哀悼の意を捧げます。大津波のみならず原子力発電所の被害に伴って、避難生活を余儀なくされている多くの皆様が、安心して暮らせる生活が一刻も早くやって来ることを祈っております。
今回の大震災に関連した被害の全容が明らかになるのは、しばらく先のことでありますが、現在数十万人の規模で避難生活が続けられています。避難生活で体調を崩す人も少なくないと報道されています。連日の救助隊による生存者の必死の探索、行方不明者の早期発見への祈り、無言の悲しい家族との再会など、私たちは大震災を契機に、生と死についてさまざまな点から改めて考えさせられております。今回の大震災に際しては、日本民俗学会にも海外からお見舞いの手紙や激励のメッセージが届いております。まさに世界的規模で支援の輪が広がっており、世界が見守る中での復興が進むものと思われます。
大震災で被災された多くの皆様に対して、私たちは何ができるのか、何をなすべきか、改めて民俗学の果たすべき役割をはじめ、中・長期的な視点から取り組むべき課題について会員とともに考えねばなりません。民俗学が現実に生起した大災害と復興に対し、自覚と社会貢献の強い意志を持ちながら行動すべきであります。
日本民俗学会では、この大震災の復興に向けた取り組みについて、関連する諸学会等と連携をはかりながら、支援協力をしてまいります。
最後になりますが、被災された皆様にはお見舞い申し上げますとともに、救援救護や支援にあたられる多数の皆様に深く感謝申し上げます。そして一日も早い復興をお祈り申し上げます。
2011年3月26日 日本民俗学会
会長 常光 徹
東日本大震災に被災された会員の情報提供のお願い
このたびの大震災で被害に遭われた皆さまには心からお見舞い申し上げます。
さて、日本民俗学会では東日本大震災で被災された会員の皆さまの現況情報を収集しています。安否情報も含めて学会事務局へお知らせいただけると幸いです。(2011.5.9)
会員各位へ(東日本大震災に関連して)
このたびの東日本大震災で被害に遭われた皆さまにおかれましては、厳しい日々をお過ごしのことと思います。心からお見舞い申し上げます。
さて、日本民俗学会では被災された会員を支援する方法として、会費の減免、会誌の在庫バックナンバー寄贈、他学会との情報交換等々について検討を進めているところです。もちろんこれ以外にも、すべきことが山積みしているように思われます。忌憚のないご意見、ご提案、そして要望などを学会事務局までお寄せくださいますようよろしくお願いします。(2011.5.9)