『日本民俗学』目次-2 51号(1967.5.30)〜100号(1975.8.10)
*第51号〜第66号は『日本民俗学会報』として刊行、第67号〜第100号は『日本民俗学』として刊行
第51号(1967年5月30日)
- 第18回年会発表要旨
- 小野重朗 「南九州の山の神をめぐる年中行事」
- 小倉学 「能登のアマメハギ考」
- 湯浅照弘 「河川舟運の民俗 −舟運制度の一考察−」
- 荒井貢次郎 「死霊と骨と祭祀供養の法民俗学的考察 −両墓制と墓地法の矛盾点−」
- 田中義広 「祭りと火の一考察」
- 報告
- 亀山慶一 「平群島の民俗(下)」
第52号(1967年7月30日)
- 第18回年会発表要旨
- 天野武 「カヤカブリと呼ばれる習俗について −能登輪島近郷の婚姻習俗−」
- 佐藤満洋 「九重山群麓の山の神(上)」
- 報告
- 箱山貴太郎 「斎藤家の記録「上田市海野町」」
- 宮崎典也 「萩の武家の正月規式」
- 江田絹子 「青森県下北郡東通村岩屋の青年議会(青年会)」
- 斎藤京子 「宮城県下における厄年 −主として気仙沼市・本吉郡を中心として−」
第53号(1967年9月15日)
- 第18回年会発表要旨
- 宮田登 「日本におけるメシア信仰の一面 −ミロク下生の系譜−」
- 報告
- 井田安雄 「群馬県下における家族の私財について」
- 安間清 「くらげの骨」
- 鶴尾能子 「茨城県昔話の現状」
- 水沢謙一 「運定め話と産神信仰」
- 卒業論文要旨
- 柳田八枝子 「浦島説話」
第54号(1967年11月25日)
- 第18回年会発表要旨
- 村武精一 「日・琉族制研究における構造論 −柳田民俗学と社会人類学−」
- 小野重朗 「冬を越す稲魂 −小正月モノツクリの原型−」
- 平山和彦 「近代および近代化の問題について」
- 報告
- 山路勝彦 「沖縄・渡名喜島の門中についての予備的報告」
- 田中正明 「王子稲荷神社火防守護の凧守について」
- 木村博 「「竹の実異変」の資料」
- 野口武徳 「沖縄池間島のお産と初出」
第55号(1968年2月29日)
- 論説
- 長岡博男 「疱瘡流しについて」
- 平山和彦 「年齢階梯制と家格制 −若者組加入の諸形態をめぐって−」
- 第19回年会発表要旨
- 木村博 「「五百羅漢」の民俗信仰」
- 渋谷道夫 「道南と青森県の民俗芸能の現状と問題点」
- 武田正 「置賜地方のオタナ様について」
- 山下欣一 「喜界島のユタについて」
- 水沢謙一 「昔話の信仰的機能」
- 佐々木孝正 「近江の流れ潅頂」
- 土井卓治 「埋葬以前」
- 竹田聴洲 「両墓制研究混迷の反省 −有馬シンポジウム報告−」
- 小野重朗 「民俗変遷についての一仮説」
- 報告
- 大藤時彦 「新村出先生を憶う」
第56号(1968年3月30日)
- 論説
- 小野重朗 「鍬入れ小論 −畑作儀礼としての大正月」
- 河上一雄 「栽培植物禁忌研究への予備的考察」
- 井之口章次 「解説・年中行事」
- 第19回年会発表要旨
- 月光善弘 「福田について −東北地方を中心として−」
- 千葉徳爾 「日本狩猟民俗研究の手法」
- 報告
- 浅賀千里 「里芋の食習について」
- 橋本武 「萱刈握り飯について −猪苗代湖南の山村の場合−」
第57号(1968年7月30日)
- 論説
- 宮本常一 「畑作における技術試論」
- 小川徹 「民家型式の系譜 試論」
- 櫻田勝徳 「解説・技術伝承とその民俗調査について」
- 報告
- 千葉徳爾 「西山猟師について」
- 西村浩一 「常陸の石工」
- 市原輝士 「讃岐漆芸の技術伝承について」
- 立原健甫 「茨城県笠間市片庭の二棟造民家」
第58号(1968年9月25日)
- 論説
- 国分直一 「わが先史古代の複葬とその伝統 −移葬型と移葬略化型をめぐって−」
- 井之口章次 「山と海と骨 −葬制覚書」
- 報告
- 亀山慶一 「静岡県磐田郡佐久間町福沢の両墓制」
- 名嘉真宜勝 「沖縄の洗骨習俗 −分布・呼称・時期について−」
- 藤浪泰 「静原の葬送習俗」
- 卒業論文要旨
- 森美智子 「相州愛甲郡の庚申信仰」
- 馬淵順子 「宮城県栗原郡下の屋敷神について」
第59号(1969年2月5日)
- 論説
- 野村純一 「昔話の研究(上) −その問題点について−」
- 第20回年会発表要旨
- 武田正 「木小屋話考 −「佐兵ばなし」の成立をめぐって−」
- ファニー・ヘーギン・メーヤ 「昔話の風景に出る家族話」
- 水沢謙一 「樹霊信仰と昔話」
- 報告
- 柳田八枝子 「アメリカ合衆国における口承文芸研究の最近の傾向」
- 安間清 「ちょぼくれ断想」
- 上井久義 「芋作と儀礼 −沖永良部島を中心として−」
- 中窪寿雄 「奈良の東山中における山の神信仰の種々相と地域性」
- 伊東宏 「人骨改葬を伴う愛知県渥美町(高木)と旭町(浅谷)の両墓制」
- 湯浅照弘 「岡山県旭川の水運」
- 大藤時彦 「石田英一郎君のこと」
第60号(1969年3月30日)
- 特集 民俗学の方法論
- 編集部 「民俗学の方法論誌上討議に寄せて」
- 重出立証法
- 田中宣一 「重出立証法の歴史」
- 野口武徳 「重出立証法に対する問題提起」
- 牛島巌 「重出立証法に対するコメント」
- 土井卓治 「重出立証法の適用について」
- 河上一雄 「重出立証法についての私見」
- 井之口章次 「重出立証法をめぐって」
- 周圏論
- 福田アジオ 「周圏論の歴史」
- 平山和彦 「周圏論をめぐる諸問題」
- 小川徹 「周圏論に対するコメント」
- 小野重朗 「実践的周圏論を」
- 井之口章次 「周圏論以外」
- 文献資料と民俗資料
- 亀山慶一 「これまでの文献資料と民俗資料に対する考え方」
- 井之口章次 「文献資料と民俗資料」
- 平山和彦 「民俗学と「歴史」の問題」
- 宮田登 「文献と伝承」
- 牧田茂 「資料の年代をめぐって」
- 平山敏治郎 「亀山慶一氏の文章を読んで」
- 平山和彦 「方法論および問題意識ということ」
- 編集部 「誌上討議あとがき」
第61号(1969年5月20日)
- 論説
- 和歌森太郎 「山と鬼」
- 天野武 「能登の初聟入について」
- 第20回年会発表要旨
- 小林梅次 「東北の草屋根ふき」
- 野村純一 「昔話の伝承 −女語りの位相−」
- 報告
- 中山薫 「備中南部の山伏寺」
- 橋本鉄男 「木地師戸籍」
第62号(1969年6月30日)
- 論説
- 小倉学 「片目の魚伝説考 −加賀・能登を中心として−」
- 野村純一 「昔話の研究(下) −一統の昔話−」
- 報告
- 渋谷道夫 「西胆振の民間療法」
- 安本真知子 「静岡県安倍郡玉川村産育聞書」
- 箱山貴太郎 「柳田家文書について」
第63号(1969年7月30日)
- 論説
- 瀬川清子 「若者組と宿 −伊豆諸島の場合について−」
- 天野武 「能登島曲における若者組 −その年齢階梯的秩序の構造−」
- 高橋九一 「若者組のこと −瀬川教授の質問を中心に−」
- 報告
- 福田アジオ 「千葉県松戸市の若衆組」
- 三崎一夫 「宮城県松島の年中行事 −根廻の阿部清一氏宅の場合−」
- 渋谷道夫 「オーシラ神の祭文」
- 亀山慶一 「八王子市堀之内の通過儀礼」
第64号(1969年8月30日)
- 論説
- 桜井徳太郎 「口寄せ巫女の生態 −山形盆地におけるオナカマの成巫過程−」
- 高谷重夫 「雨乞太鼓踊について」
- 藤田稔 「地蔵信仰の一考察 −鎌倉及び茨城を中心として−」
- 報告
- 佐藤米司 「伯耆大山山麓の両墓制」
- 卒業論文要旨
- 竹内祥子 「宮城県下の小正月行事」
第65号(1969年10月20日)
- 論説
- 千葉徳爾 「山の神信仰の一考察 −ヲコゼ資料と重出立証法−」
- 都丸十九一 「若者組と婚姻 −榛名山東麓地方を中心として−」
- 堀哲 「尾三沿海部の信仰と意識構成概観」
- 報告
- 伊藤曙覧 「越中の古代神」
- 小都勇二 「“代掻草紙”について −広島県高田郡地方−」
- 中山薫 「備中北部の山伏寺」
- 井之口章次 「耳ふさぎ −東京都北多摩郡大和町−」
- 地方別調査研究の現況
- 森口多里 「岩手県」
- 三崎一夫 「宮城県」
- 戸川安章 「山形県」
- 高木啓夫 「高知県」
第66号(1969年11月15日)
- 論説
- 田中久夫 「納骨の風習の成立過程に関する一考察 −平安末期を中心として−」
- 第20回年会発表要旨
- 木村博 「末期の水」
- 報告
- 進藤孝一 「仙北地方の両墓制」
- 地方別調査研究の現況
- 佐藤満洋 「大分県」
- 佐藤米司 「岡山県」
- 高谷重夫 「大阪府」
- 斎藤槻堂 「福井県」
- 内田賢作 「埼玉県」
- 尾島利雄 「栃木県」
- 渋谷道夫 「北海道」
第51号〜第66号は『日本民俗学会報』として刊行、第67号〜第100号は『日本民俗学』として刊行
第67号(1970年1月15日)
- 論説
- 塩野雅代 「神津島における漁業組織の変遷」
- 報告
- 櫻田勝徳 「宝島の家普請に関する儀礼」
- 小川亥三郎 「宝島の祝詞」
- 湯浅照弘 「岡山市海吉地区のヒナアラシ」
- 地方別調査研究の現況
- 山口麻太郎 「長崎県」
- 森山泰太郎 「青森県」
第68号(1970年3月10日)
- 論説
- 石川純一郎 「口寄せ巫女 −岩手県二戸地方におけるイタコサンの生態と伝承−」
- 報告
- 天野武 「ミチフミザケについて −奥能登輪島近郷の婚姻習俗の一面−」
- 井田安雄 「群馬県におけるアシイレ婚資料」
- 地方別調査研究の現況
- 橋本鉄男 「滋賀県」
- 桑谷正道 「岐阜県」
- 山本修之助 「佐渡」
第69号(1970年4月10日)
- 論説
柴田 武「鳥追い歌の変遷」
(第21回年会発表要旨)
石川純一郎「閉伊地方のオシラ様と力バカー様」
倉石 忠彦「虫送り」
戸川 安章「二重壇家と二重氏子」
荒井貢次郎「被差別部落形成伝承の異端的系譜−伊豆国の場合−」
若尾 五雄「鬼と金工」
井之口章次「葬式の概念」
(地方別調査研究の現況)
野田 三郎「和歌山県」
第70号(1970年7月10日)
- 論説
- 北見俊夫 「海上の信仰」
- 千葉徳爾 「奥羽のいわゆるマタギ文書の系統について」
- 報告
- 小野寺正人 「宮城県北東部の「ミタマ」の風習について」
- 地方別調査研究の現況
- 大迫徳行 「福島県」
- 保仙純剛 「奈良県」
- 市原輝士 「香川県」
第71号(1970年9月10日)
- 論説
- 松園万亀雄 「沖縄座間味島の門中組織」
- 小野重朗 「肉と餅との連続 −供犠儀礼について−」
- 卒論発表要旨
- 山田修一 「山姥 −昔話の中で−」
- 宮本袈裟雄 「飯繩信仰試論」
- 報告
- 高橋春子 「沖縄八重山群島における民俗服飾」
- 内山清美 「静岡県磐田郡豊岡村下神増の年中行事」
- 地方別調査研究の現況
- 堀田吉雄 「三重県」
第72号(1970年11月10日)
- 通説の再検討について
- 編集部 「通説の再検討について」
- 井之口章次 「若者の擬死回生」
- 紙谷威広 「氏神は祖霊か」
- 論説
- 渡邊欣雄 「機能契機にみるムラ構成とその変化 −千葉県安房郡旧平群村の事例−」
- 卒論発表要旨
- 前田信子 「大根の民俗」
- 知里むつみ 「パナンペツイタク」
- 地方別調査研究の現況
- 松岡利夫 「山口県」
- 小倉学 「石川県」
- 下野敏見 「鹿児島県」
第73号(1971年1月1日)
- 通説検討
- 亀山慶一 「漁にまつわる産忌について」
- 井之口章次 「薮入り再考」
- 論説と報告
- 天野武 「能登柴垣の若者組 −各種の心得・挨拶ことばを中心に−」
- 赤田光男 「仏堂建立過程の一史料 −広島県世羅郡世羅町津口−」
- 早瀬保太郎 「伊賀の山の神まつり −通称「カギヒキ」神事−」
- 卒論発表要旨
- 岩堀喜美子 「ミカワリバアサンと八日ゾ」
- 地方別調査研究の現況
- 山口賢俊 「新潟県(佐渡を除く)」
第74号(1971年3月10日)
- 第22回日本民俗学会年会公開講義
- 櫻田勝徳 「薩摩の海辺に関連して」
- 第22回年会発表要旨
- 小川徹 「沖縄民俗社会における「門中」(仮説的総括)」
- 渡邊欣雄 「沖縄北部農村の門中組織 −大宜味村字田港の事例−」
- 山下欣一 「奄美におけるユタの成巫過程について」
- 平敷令治 「沖縄の葬制について」
- 野村純一 「五島の産神問答」
- 小林梅次 「九州の草屋根ふき」
- 宮地武彦 「肥前昔話と盲僧」
- 村田煕 「聖大明神考」
- 小川亥三郎 「サツマ(薩摩)という地名について」
- 藤井正雄 「無縁仏考」
- 地方別調査研究の現況
- 堀哲 「愛知県」
第75号(1971年5月30日)
- 第22回年会発表要旨
- 千葉徳爾 「ふたたび奥羽のマタギ文書について」
- 田辺悟 「蜑人の民具と伝播のパターン −特に南関東を中心に−」
- 市原輝士 「讃岐の民家の系譜と地域性」
- 松久嘉枝 「「すどり」と呼ぶ箕の分布」
- 木口勝弘 「信夫文知摺伝説の一視点」
- 荒井貢次郎 「神仏分離令の法民俗学的分析 −主として武蔵野の場合−」
- 田中義広 「農耕儀礼と火 −田楽について−」
- 竹田聴洲 「持庵と惣堂」
- 伊藤唯真 「屋敷ボトケについて」
- 木村博 「「安楽死」をめぐる民俗」
- 白石昭臣 「江川沿岸の山中他界観念」
- 地方別調査研究の現況
- 伊藤曙覧 「富山県」
第76号(1971年7月30日)
- 論説と報告
- 桜井徳太郎 「ユタの関与する死の儀礼 −沖縄本島上本部村備瀬の場合−」
- 湯浅照弘 「岡山県旧児島湾のカシキ網漁業」
- 小野寺正人 「宮城県における浜降り神事の一形態」
- 田中正明 「埼玉県東秩父槻川の通過儀礼」
- 卒論発表要旨
- 吉村正徳 「かくれキリシタンの民俗」
- 細谷雅子 「福島県下のオシンメサマ」
- 佐藤博志 「宮城県登米郡下に見られる産神信仰」
- 神谷美佐子 「最上のユッツケ聟」
- 山上隆夫・富田祥之亮 「二つの上野 −長野県諏訪市上野と上伊那郡辰野町上野の比較調査−」
- 佐竹加久子 「会津の民間信仰」
- 渡辺織子 「主婦権の譲渡」
- 通説検討
- ネリー・ナウマン 「田の神と山の神は果して交替するのか」
- 地方別調査研究の現況
- 藤井昭 「広島県」
第77号(1971年9月10日)
- 論説と報告
- 石川純一郎 「民間狩猟の一形態 −奥会津南郷村における狩人の生態と伝承−」
- 中村孚美 「町と祭り −秋田県角館町の飾山囃子の場合−」
- 坂井洲二 「西ドイツの民俗学における新しい動向」
- 地方別調査研究の現況
- 多田伝三 「徳島県」
- 木下之浩 「佐賀県」◆◆◆◆
第78号(1971年12月20日)
- 論説と報告
- 鎌田久子 「宮古島諸部落の神役名称」
- 渡邊欣雄 「沖縄の世界観についての一考察 −東村字平良を中心として−」
- 小川徹 「産井の継承 −北部沖縄の事例から−」
- 山路勝彦 「<門中>と<家>に関する覚書」
- 須藤健一 「喜界島の親族組織」
- 小野重朗 「正月の構造」
第79号(1972年2月20日)
- 第23回日本民俗学会年会公開講義
- 井之口章次「信仰と俗信」
- 第23回年会発表要旨
- 石川純一郎 「狩猟伝承考 −土佐におけるマタギと大夫の狩猟形態−」
- 伊藤芳枝 「祝島の祭祀組織」
- 白石昭臣 「大元神信仰の原初形態」
- 大森義憲 「犬卒塔婆とおほんだれ及び門入道」
- 湯浅照弘「河川水運と金比羅常夜灯 −岡山県高梁川流域の金比羅常夜灯の分布(中間報告)−」
- 藤原覚一 「呪物としての茅の民俗学的意義」
- 羽塚孝和 「霊場寺院信仰の成立と展開 −特に秩父札所の場合−」
- 須田圭三 「飛騨往還寺の過去帳」
- 小川徹 「百姓門中における清明祭受容の一事例 −『家風祭典』の紹介−」
- 桜井徳太郎 「「ツカサ崩れ」とユタマンチャー −琉球巫俗の一つの問題−」
- 鶴藤鹿忠 「琉球地方における二棟造り」
- 森瀬貞 「壱岐島のヨメイリフロシキについて」
- 山下久男 「遠野地方の昔話について」
第80号(1972年4月20日)
- 論説と報告
- 田辺悟 「東北における蜑人の系譜」
- 小林梅次 「関東の草屋根ふき」
- 湯浅照弘 「川船のツナヒキ船頭について −岡山県河川水運の場合−」
- 中山薫 「田舎往来の茶堂 −岡山県井原市〜笠岡市の場合−」
- 橋本鉄男 「たねの覚 −近江国高島郡角川村清水彦作家稲作資料(1)−」
- 地方別調査研究の現況
- 田中熊雄 「宮崎県」
第81号(1972年5月30日)
- 論説と報告
- 土井卓治 「両墓制の起源と磨崖石塔 −鹿児島県清水磨崖石塔群の考察−」
- 赤田光男 「徳之島上面繩の豊年予祝祭と墓制」
- 佐藤米司 「岡山県の葬制」
- 地方別調査研究の現況
- 箱山貴太郎 「長野県」
- 坂口一雄 「伊豆諸島」
第82号(1972年7月20日)
- 論説と報告
- 日野西真定 「但馬に於ける地神の研究」
- 三浦秀宥 「中国地方のミサキ」
- 田中久夫 「地蔵信仰の伝播者の問題 −『沙石集』『今昔物語集』の世界−」
- 竹折直吉 「静岡の茶業と民俗」
- 安田宗生 「トカラ・悪石島の葬送儀礼」
- 木村博 「「燕」(ツバクラ)の伝承 −そのミサキ的性格−」
- 進藤幸彦 「トルコにおける民俗芸能の状況と研究動向」
- 遠藤二郎 「中国の農諺」
第83号(1972年9月10日)
- 第23回日本民俗学会年会公開講演
- 松本信広 「大陸と日本」
- 天野武 「絵馬奉納と産育習俗」
- 卒論発表要旨
- 関口宣明 「一農村における祭祀とイッケ結合」
- 石川国雄 「静岡県加茂郡加茂村宇久須浜の若衆組」
- 遠田敏博・山内孝仁 「上州の村 −口伝えによる御条目と制裁を中心に−」
- 山本質素 「大義理・小義理と家格の問題 −福島県東白川郡塙町真名畑−」
- 鈴木欽也 「ケイヤクについての一考察 −特に千葉県香取郡多古町島の事例を中心にして−」
- 加藤明子 「筑波山加波山信仰の一考察 −大当講を中心として−」
- 安田宗生 「南島における畑作と年中儀礼 −トカラ列島の事例を中心として−」
- 水野悦子 「沖縄離島における祭祀組織の展開 −来間島を中心として−」
- 矢口裕康 「昔話と民俗 −東京都青梅市今井調査例を中心に−」
- 佐藤鈴子 「増間話について」
- 矢口美喜子 「山姥伝承の形態と性格」
- 林節子 「昔話の伝承」
- 阿部和郎 「陸前地方の弔いあげの風習」
- 酒向道夫 「富士北麓における葬制と墓制」
- 坂本要 「民間信仰から見た念仏の一考察」
- 萬納寺徳子 「頭上運搬」
- 地方別調査研究の現況
- 上井久義 「兵庫県」
第84号(1972年11月10日)
- 論説と報告
- 天野武 「若者組と婚姻習俗 −能登柴垣の場合−」
- 奥野広隆 「熊本県下祭礼の比較研究」
- 大友義助 「山形県最上地方の山の神祭りについて」
- 田中正明 「東京地方に於ける信仰玩具の研究」
- 地方別調査研究の現況
- 藤田稔 「茨城県」
第85号(1973年5月30日)
- 第24回年会研究発表要旨
- 鈴木昭英 「瞽女の民間信仰」
- 三好一成 「「スズミ」の伝承について −東北地方における盲人集団とその伝承−」
- 田辺悟 「相州の蜑人と神事」
- 松下圭道 「善宝寺の竜神信仰」
- 松久嘉枝 「大垣八幡祭りの山車」
- 大藤ゆき 「産の忌についての問題 −チボクはシボクより重い−」
- 森瀬貞 「壱岐島の腹帯について」
- 千葉徳爾 「山の神と男性」
- 内田賢作 「博物館における民俗展示について」
- 小林梅次 「北陸の草屋根ふき」
- 藤原覚一 「領巾と手拭」
- 箱山貴太郎 「位牌わけについて」
- 水沢謙一 「遊魂信仰と「夢の昔話」」
- 若尾五雄 「百足と金工」
- 栗原薫 「地名ムタについて」
- 橋本鉄男 「木地屋の姓の小椋について」
- 戸川安章 「川と人生」
- 地方別調査研究の現況
- 赤田光男 「京都府」
第86号(1973年6月18日)
- 第24回年会研究発表論文
- 北見俊夫 「日本海海上交通民俗の一側面」
- 木村博 「風神信仰論 −風の三郎をめぐって−」
- 相葉伸 「濃縮型言霊信仰の問題」
- 論説と報告
- 下野敏見 「種子島呪術伝承」
- 三石泰子 「雪靴の方言の歴史」
- 田中正明 「東京都桧原村南桧原の両墓制」
- 平野文明 「群馬県倉淵村のおしりょうさま」
- 内田賢作 「上秋間の民俗 −群馬県安中市−」
- 佐々木勝 「木曽谷のモロキ −長野県木曽郡大桑村−」
- 脇田雅彦 「サエノ神信仰と小正月行事 −岐阜県美濃地方を中心にして−」
第87号(1973年7月10日)
- 第24回年会公開講演
- 山口賢俊 「新潟県の背負い運搬具について」
- 論説と報告
- 山本明 「秋山郷における葬送習俗」
第88号(1973年8月25日)
- 論説と報告
- 岩崎敏夫 「たま鎮めとたま振り −民俗学と考古学の接点から−」
- 大友義助 「山形県北部地方のサンゲサンゲ行事について」
- 井之口章次 「狐施行のこと」
- 堤元 「むらぎめ」
- 森正史 「伊予の小正月行事 −地方民俗学の課題として−」
- 清田マツ記・赤田光男編 「老媼随神記」
- 森瀬貞 「長崎県におけるメーカキ(前掛)の実態 −九州の残存服飾−」
- 地方別調査研究の現況
- 石塚尊俊・白石昭臣 「島根県」
第89号(1973年9月30日)
- 論説と報告
- 宮本常一 「民具研究への道」
- 石川純一郎 「マタギ文書瞥見 −■秘伝の事−」
- 卒論発表要旨
- 萩原真佐子 「供物から見た近畿の宮座 −滋賀県神崎郡永源寺町の事例から−」
- 斎藤工・高橋泉 「南会津の“ムラ”」
- 斎藤修平 「越後におけるマキの一研究」
- 藤井せい子 「家とむらの諸問題 −山形県鶴岡市字湯野沢の事例−」
- 木内えり子 「妻方婚舎をめぐる諸問題」
- 佐藤敬 「東北地方における宮座の乏少性について −秋田県仙北郡協和町船玉神社を中心として−」
- 川島萬里子 「東北南部の染色 −とくに山形の紅花を中心に−」
- 中田功一 「継子譚の研究」
- 咲花裕子 「但馬の山の神」
- 田中整子 「産神問答譚について」
- 渡辺千佳子 「女人祭司」
- 斎藤厚子 「女性のまつる神々」
- 大河原節子 「霊山信仰における宗教民俗学的考察 −上州赤城山の山中他界観をめぐって−」
- 平柳美佐子 「はやま信仰の一考察」
第90号(1973年12月25日)
- 第24回年会公開講演◆◆◆◆
- 竹田旦 「西南日本における家族慣行」
- 論説と報告
- 渡邊欣雄 「親族関係の社会的距離をめぐって −千葉県安房郡大沢部落を事例として−」
- 大塚博夫 「小地名としての川筋名の考察 −神奈川県中津川上流域の場合−」
- 小野寺正人 「宮城県牡鹿半島における祝い棒について」
- 坂本正夫 「高知県四万十川の舟運」
- 湯浅照弘 「渡舟の習俗」
- 富山昭 「<民俗採訪資料>宮城県栗原郡栗駒町文字の民俗」
- 地方別調査研究の現況
- 秋田忠俊 「愛媛県」
第91号(1974年1月30日)
- 論説と報告
- 瀬川清子 「会食について」
- 第25回年会研究発表
- 水沢謙一 「山の民俗 −自然と人とのふれあい−」
- 武田正 「御伽衆の昔話 −佐藤家のこと−」
- 藤原覚一 「文献民俗資料について」
- 吉野裕子 「陰陽五行思想と日本民俗学 −十二山の神考−」
- 福田アジオ 「民俗学における比較の役割」
- 田辺悟 「済州島の海女にみられる民俗の類似性」
- 石川純一郎 「マタギ流猟師の伝承」
- 萩沢明雄 「東祖谷山村の屋号について」
- 橋本鉄男 「コマヒキ小考」
- 田中義広 「儀礼とシンボル」
- 三崎一夫 「陸前のオシラ信仰について」
- 平野孝国 「日本民俗における送・迎・追の意味について」
- 松久嘉枝 「岐阜県揖斐郡坂内村の墓制 −ある門徒の墓制の変遷−」
第92号(1974年3月30日)
- 論説と報告
- 天野武 「白山山麓の墓制 −石川県白峰村・尾口村を中心に−」
- 白石昭臣 「島根の山中他界観」
- 柴田武・三石泰子 「同一文化を反映する神社分布と語彙分布」
- 中山薫 「中世巫女の存在形態 −備前・備中の場合−」
- 鶴岡静夫 「伊雑宮の田植祭」
- 橋本武 「山と里の事八日感覚 −会津地方の場合−」
- 湯浅照弘 「岡山県旧児島湾の沖板の呼称 −地域による沖板呼称の相違点−」
- 地方別調査研究の現況
- 牛島盛光・奥野広隆 「熊本県」
第93号(1974年6月30日)
- 論説と報告
- 小野重朗 「河童の系譜と山の神」
- 酒井卯作 「高倉と祭場」
- 大友義助 「羽州葉山信仰の考察」
- 夏堀謹二郎 「綾取り以前のこと」
- 天野武 「産育習俗の一側面 −加賀・能登の育児民具の場合−」
- 山口麻太郎 「キネカケ祭について」
- 宮尾しげを 「印度の〆飾り」
- 地方別調査研究の現況
- 土橋里木 「山梨県」
第94号(1974年7月30日)
- 論説と報告
- 高木啓夫 「安政年間の土佐津野山神楽について −「大神楽法式供次第記」を中心に−」
- 柴田實 「柳田国男とハイネの『諸神流竄記』」
- 山口弥一郎 「日本の固有生活を求めて −東北地方研究の意味するもの−」
- 和田文夫 「「あんば」と「おんば」」
- 今村充夫 「石川県の骨掛け習俗の分布と意義」
- 野田三郎 「流葬を伴う両墓制について −紀伊日高川を中心に−」
- 奥村幸雄 「婚姻習俗における若衆組の役割 −山形県置賜地方の場合−」
- 内田賢作 「埼玉の産育習俗覚書」
- 大越勝秋 「阪南町における子捨ての風習」
第95号(1974年9月30日)
- 論説と報告
- 山口麻太郎 「郷土学の必要性と可能性を考える」
- 水流郁郎 「薩摩半島の末子相続 −山川町成川の場合−」
- 中山薫 「岡山県日生町の末子相続」
- 卒論発表要旨
- 松本博行 「山村における文化変化の過程 −越中五ヶ山桂部落について−」
- 牛山伊都男・小出清美 「下伊那・遠山谷のムラ −憑きものその他−」
- 薄田真知子 「朝市の構造と機能」
- 阿部和子 「岩手県胆沢郡旧前沢町における講の研究」
- 佐藤良博 「正月行事の変化について」
- 矢野黎子 「カセドリ」
- 杉山欣子 「鵜飼の伝承」
- 等々力貴子 「雷神信仰 −東日本を中心として−」
- 岩崎真幸 「祭と神意卜知 −東北地方の農耕神事を中心として−」
- 戸塚ひろみ 「影取沼伝説の研究」
- 佐野賢治 「虚空蔵信仰試論 −仏教民俗学的一考察−」
第96号(1974年10月30日)
- 特集 口承文芸
- 論説と報告
- 臼田甚五郎 「口承文芸研究の向ふべき道」
- 最上孝敬 「沈鐘伝説についての一考察」
- 野村純一 「水神少童の昔語」
- 山下欣一 「奄美の日光感精説話について」
- 有馬英子 「薩摩大隅の運定め話」
- 資料報告
- 矢口裕康 「資料報告 八丈島中之郷の伝承 −昔話を中心に−」
第97号(1975年1月25日)
- 論説と報告
- 武田明 「死霊の去来について」
- 山下欣一 「奄美の日光感精説話について(二)」
- 第26回年会研究発表
- 高橋克夫 「テグス行商船について」
- 高岡功 「越佐からみた白山信仰について」
- 中山薫 「美作後山の修験行場について」
- 松岡実 「修験道と民俗 −採(柴)燈護摩と火祭り−」
- 若尾五雄 「歯黒山と砂採島姫」
- 小林梅次 「四国の草屋根ふき」
- 田中義廣 「穀霊のシンボル」
- 柏村祐司 「栃木県の建築儀礼」
第98号(1975年4月30日)
- 論説と報告
- 鎌田久子 「ウバの力」
- 山下欣一 「奄美の日光感精説話について(三)」
- 第26回年会研究発表
- 保仙純剛 「野神の信仰」
- 小島瓔禮 「サンバイ信仰の問題」
- 水沢謙一 「「三枚の札」の昔話」
- 和田唯男 「西美濃の民俗芸能に見る近江文化の影響」
- 松久嘉枝 「岐阜県揖斐郡久瀬村小津の白山神社の晦日神楽について」
- 藤原覚一 「八重山のサバニ」
- 崔吉成 「韓国の祭りについて −特にシャーマニズムの土着化に関連して−」
- 宇野正人 「「憑きもの」と分類」
- 庵逧巌 「チャトザの意味」
- 田辺悟 「蜑人の分布の民俗学的考察」
- 平山和彦 「成人式と一人前」
第99号(1975年6月30日)
- 特集 社会経済伝承
- 論説と報告
- 安田宗生 「民俗学における民具研究の課題」
- 河岡武春 「渋沢敬三と筌と足半」
- 佐藤利夫 「佐渡海府の木綿以前」
- 西村浩一 「長野県北安曇郡小谷村黒川の社会生活」
- 橋本武 「コボタの習俗」
第100号(1975年8月10日)
- 特集 日本民俗学の研究動向
- 和歌森太郎 「総説 −方法論上の問題−」
- 竹内利美 「村制・族制」
- 最上孝敬 「人生儀礼」
- 瀬川清子 「衣・食・住」
- 宮本常一 「生業の構成」
- 平山敏治郎 「年中行事」
- 柴田実 「民間信仰」
- 本田安次 「民俗芸能」
- 大島建彦 「口承文芸」
- 論説と報告
- 山口麻太郎 「郷土と民間伝承について」