『日本民俗学』目次 201号(1995.2.28)〜220号(1999.11.30)
第201号(1995年2月28日)
- 論文
- 塩野雅代 「対馬の墓地のこと −「両墓制」について考える」
- 研究ノート
- 吉原睦 「男女別檀家制の基礎的研究 −柏市周辺地域の事例から−」
- 滝沢洋之 「会津の博士山麓の木地師」
- 木村博 「伊豆の「海士」 −伊東市八幡野における「カツキ想仲間」その他−」
- 友野千鶴子 「映像記録・資料化の問題 −東京の羅宇屋の映像記録を中心に−」
- 調査報告
- 大崎智子 「上野寛永寺清水観音堂の人形供養」
第202号(1995年5月31日)
- 論文
- 六車由実 「民俗のなかの「米」と「肉」 −「生業複合文化論」の再検討のために−」
- 佐治靖 「東日本におけるニホンミツバチの伝統的養蜂 −会津盆地南緑山地の事例を中心として−」
- 大山了己 「八重山の民俗音楽に見られる自然環境の認識 −黒島のユンタ、ジラバ、アヨーを中心にして−」
- 研究ノート
- 大本雅康 「鹿島神宮と筑波山の方位関係について −『常陸国風土記』を手がかりとして−」
- 湯浅照弘 「潮汐と漁法」
- 平松登志樹 「「性悪女」的水辺の魅力」
- 西村一之 「「オオヤ」と「ワケエモノ」 −岩手県岩手町I集落における事例から−」
第203号(1995年8月31日)
- 論文
- 小山隆秀 「模擬山習俗からみた岩木山信仰 −信仰圏の設定をめぐって−」
- 山田慎也 「葬制の変化と地域社会 −和歌山県東牟婁郡古座町の事例を通して−」
- 堂下卓志 「嘉祥の儀礼とウドン −麺食形態分析論−」
- 研究ノート
- 服部誠 「都市化と民俗の変容 −春日井市市場の事例−」
- 杉下是清 「北上山地一山村における共同活動の諸相」
- 畑聰一郎 「都市における地域集団 −町内会の分析−」
- 白川千尋 「祭の推移と「膠着状態」 −茨城県南部一集落の祭を事例として−」
第204号(1995年11月30日)
- 論文
- 島村恭則 「沖縄における民俗宗教と新宗教 −龍泉の事例から−」
- 関沢まゆみ 「北巨摩柳沢の位牌分けと別帳場」
- 和田健 「蔬菜栽培農村の協業関係とむら意識の解体 −大規模出荷集団の統合をめぐって−」
- 前田俊一郎 「村落社会における墓の機能と意味 −山梨県鳴沢村大田和の墓制と同族祭祀の相関から−」
- 研究ノート
- 佐治靖 「春を告げる巫女の語り −口寄せ巫女の村祈祷−」
- 小野博史 「柳田國男の伝承観における「無意識」と現代民俗学」
- 田中正明 「田中増蔵(聚精堂)と今井甚太郎(杏林舎) −柳田國男の初期著作の印行をめぐって 補遺−」
第205号(1996年2月28日)
- 論文
- 三田村佳子 「振髪の女 −鍛冶神画像からみた女性の位置−」
- 中野紀和 「都市祭礼における流動層 −小倉祗園太鼓を事例として−」
- 研究ノート
- 鈴木明子 「近世における願人の発生」
- 金野啓史 「子安信仰の一考察 −福島県大沼郡金山町大志の事例から−」
- 弓場清 「山峡の町の歌舞伎とその舞台 −小畑「三嶋座」を中心に−」
- 滝沢洋之 「カラムシ紀行 −壱岐・対馬・北九州にその伝播ルートを求めて−」
第206号(1996年5月31日)
- 特集 第47回日本民俗学会年会公開テーマ講演 「“故郷”を問う」
- 田中宣一 「故郷および故郷観の受容」
- 倉石忠彦 「都市生活者の故郷観」
- 神崎宣武 「村おこしの背景」
- 八木透 「家・女性・墓 −女性たちにとっての故郷−」
- 論文
- 宮下克也 「記憶の刻印・喚起と自己確認 −現代沖縄社会の金武御殿巡拝−」
- 研究ノート
- 丸谷仁美 「利根川下流域の女人講 −観音巡行・巡拝習俗を中心に−」
第207号(1996年8月31日)
- 論文
- 下野敏見 「巫女舞いの伝統 −特に内侍舞いについて−」
- 山田慎也 「死を受容させるもの −輿から祭壇へ−」
- 研究ノート
- 尾崎彩子 「洗骨から火葬への移行にみられる死生観 −沖縄県国頭郡大宜味村字喜女嘉の事例より−」
- 織野英史 「恣意的呼称選択 −学術用語としての民具呼称の恣意性−」
- 竹田旦 「法と民俗の対立 −韓国の家庭儀礼に関する法令をめぐって−」
第208号(1996年8月31日)
- 小特集 シンポジウム「博物館の現代的課題と展望」
- 小川直之 「開催経過と今後の課題」
- 武士田忠 「日本民俗学会の博物館に対する取り組み」
- 伊藤暢直 「地方史研究協議会の博物館問題への取り組み」
- 大塚和義 「展示の理念と評価の方法」
- 青木俊也 「現代史展示の実際−2DKの生活再現をめぐる問題」
- 斎藤司 「「シンポジウム・博物館の現代的課題と展望」に参加して −地方史研究者ないしは学芸員としての感想−」
- 飯島康夫 「博物館における展示の問題 −「シンポジウム・博物館の現代的課題と展望」で考えたこと」
- 宮下知良 「雑感 −学芸員の作業場について、ひとつの事例集として−」
- 研究ノート
- 富沢達三 「「鯰絵の世界」と民衆意識」
- 大藤ゆき 「柳田國男と女の会(女性民俗学研究会)(一) −日本民俗学史の一側面−」
第209号(1997年2月28日)
- 論文
- 矢野敬一 「「ふるさとの味」の形成に見る家族の戦後 −菖蒲の節句の行事食・笹団子の名産品化を通して−」
- 森田真也 「観光と「伝統文化」の意識化 −沖縄県竹富島の事例から−」
- 安井眞奈美 「「ふるさと」研究の分析視角」
- 研究ノート
- 石原清光 「奄美諸島与路島における村落と生活空間」
- 久野隆志 「筑豊の芝居小屋 −ある経営者の聞き書きより−」
第210号(1997年5月31日)
- 特集 地域開発と民俗変化
- 高桑守史 「総論にかえて」
- 小島摩文 「トカラ列島と奄美群島における「地域開発と民俗変化」」
- 永松敦 「宮崎県椎葉村の民俗変化 −外的要因と内的要因について−」
- 赤羽正春 「三面川の河川の変化と民俗」
- 中山正典 「環境変化に伴う人間とカモシカの関係の変化」
- 竹内尚武 「三谷浜の埋立と三谷祭」
- 喜多村理子 「ムラにおける共通の身体感覚の喪失」
- 山田尚彦 「獅子舞をつづけるということ」
- 脇田雅彦 「美濃・徳山にみる食生活の推移 −塚地区を中心に−」
- 小田嶋政子 「生活改善運動と婚姻・葬送儀礼の変化 −北海道伊達市の事例から−」
第211号(1997年8月31日)
- 論文
- 小国嘉弘 「国民教育と村の「教育現象」 −民俗学を受容した竹内利美の小学校実践を中心に−」
- 中山和久 「巡礼と現代 −関東三十六不動霊場を中心として−」
- 研究ノート
- 田野登 「「梅田牛駆け粽」考 −都市生活者から見た農村行事」
- 岩野邦康 「『北小浦民俗誌』にみる前提としての「民俗学」 −柳田國男の海府研究の変質に関する民俗学史的検討−」
第212号(1997年11月30日)
- 論文
- 市川秀之 「山間盆地村落の空間構成 −貝塚市蕎原の空間論的分析−」
- 関沢まゆみ 「宮座における年齢秩序と老いの意味の変化 −奈良阪の老中の分析から−」
- 研究ノート
- 池田哲夫 「柳田國男と地方の民俗研究家 −新潟県佐渡外海府・稲場美佐久を例に−」
- 森本一彦 「社会関係としての講集団の組織化 −二つの岩室村の伊勢講−」
- 萩原秀三郎 「中国東北地区のシャーマニズム調査報告 −M・エリアーデの脱魂説は正しいか−」
- 町田葉子 「越後秋山郷における庚申講の形成過程 −オオド・コド・マゴドから−」
- 田中正明 「柳田國男と教科用国語科教科書 −概要と書誌的事項を中心として−」
- 中川美穂子 「女オビシャについて −女年寄りの在り方を中心に−」
第213号(1998年2月28日)
- 特集 日本民俗学の研究動向 I (1992-1996)
- 倉石忠彦 「民俗学の現状」 (総論)
- 野地恒有 「「環境民俗学」の動向と移住誌のかかわり」 (自然(生態・環境))
- 田口洋美 「見えるものから見えない諸関係へのアプローチ」 (物質文化(民具・衣食住))
- 赤羽正春 「新しいパラダイム確立の予兆」 (生業)
- 岩本通弥 「民俗学における「家族」研究の現在」 (社会 I (家族・親族))
- 安井眞奈美 「村落研究の可能性と民俗学」 (社会 II (村落))
- 大石康夫 「民俗芸能と民俗芸能研究」 (民俗芸能)
- 武田正 「口頭文芸の新しいうねり」 (口承文芸)
- 研究ノート
- 川村清志 「民謡研究の周辺 −民謡の近代に関する予備的考察−」
- 三村泰臣 「安芸の十二神祗と「将軍舞」」
- 近藤日出男 「芋を空に祀る愛媛の芋名月」
第214号(1998年5月31日)
- 特集1 シンポジウム「両墓制」
- 大島建彦 「シンポジウム「両墓制」の経過と論点」
- 井之口章次 「両墓制の分布から」
- 蒲池勢至 「石塔両墓制の位置」
- 新谷尚紀 「民俗学にとって両墓制とは何だったのか」
- 福田アジオ 「コメント」
- 特集2 日本民俗学研究動向 II (1992-1996)
- 井坂康二 「時間の民俗」 (儀礼(通過儀礼・年中行事))
- 小松和彦 「分散・個別化する民俗宗教研究」 (宗教・世界観 I (民俗宗教・新宗教))
- 福原敏男 「神社祭祀研究の現在」 (宗教・世界観 II (神社祭祀))
- 坂本要 「仏教民俗の深化と拡大」 (宗教・世界観 III (仏教民俗))
- 特集3 日本民俗学会50周年プレシンポジウム「老いと老人」
- 倉石忠彦 「趣旨と経過」
- 蓼沼康子 「日本民俗学における老いと老人 −家族の側面から−」
- 川森博司 「老人と昔話の語り」
- 大石泰夫 「民俗芸能における「老いと老人」」
- 宮田登 「コメント」
- 研究ノート
- 長谷川弥 「疱瘡神詫び証文の原典と思われる談義本『八景聞取法問』について」
第215号(1998年8月31日)
- 特集 シンポジウム「「近代」と民俗」
- 谷口貢 「シンポジウム「「近代」と民俗」について」
- 岩田重則 「民俗学と近代」
- 岩本通弥 「「民俗」を対象とするから民俗学なのか −なぜ民俗学は「近代」を扱えなくなってしまったのか」
- 川村邦光 「戦争と民俗/民俗学」
- 論文
- 藤井弘章 「紀伊半島南部におけるウミガメ漁とその食習俗」
- 研究ノート
- 千葉徳爾 「柳田國男の初期民俗学研究法 −自学とその成果を中心に−」
第216号(1998年11月30日)
- 特集 日本民俗学の現在
- 鈴木正崇 「総説」
- 湯川洋司 「伝承母体論とムラの現在」
- 牛島史彦 「モノの近代 −民具研究の現代性−」
- 阿南透 「「消費」の民俗学的理解へ向けて」
- 笹原亮二 「民俗学あるいは日本民俗学会と民俗芸能研究」
- 宮田登 「「霊魂の行方」再考」
- 小池淳一 「伝承史論への展望 −口承文芸のむかし・民俗研究のこれから−」
- 赤田光男 「近世社会研究と民俗学」
- 古家信平 「沖縄研究と民俗の比較」
- 福澤昭司 「フィールドワークの課題」
第217号(1999年2月28日)
- 論文
- 森田真也 「家を守護する女性たち −沖縄久高島の神役と家祭祀をめぐって−」
- 原知章 「儀礼と社会変動 −沖縄・与那国島における死者儀礼の事例より−」
- 陳玲 「イエ空間の民俗的構造 −富山県氷見市柿谷を事例に−」
- 研究ノート
- 高原隆 「ジョージ・ローレンス・ゴム民俗学の柳田國男への影響について」
- 清水大慈 「社会的弱者の聖化の研究 −仙台四郎伝承の発生と展開を中心として−」
第218号(1999年5月31日)
- 論文
- 崔吉城 「朝鮮総督府庁舎の破壊と「風水」ナショナリズム」
- 中野泰 「漁民育成におけるカンダラの意義 −玉江浦の遠洋漁業と漁獲物分配制度−」
- 研究ノート
- 田野登 「川施餓鬼の都市民俗 −河海での神送りと遊覧−」
- 金谷匡人 「民俗における「ならしの力」と民俗学」
- 調査報告
- 村上弥生 「ヤシ科植物シュロの利用 −和歌山県紀北地方の事例を中心に−」
第219号(1999年8月31日)
- 論文
- 青木隆浩 「飲酒規範と近代 −「伝統」の流用と未成年者の飲酒禁止を中心として−」
- 宇野功一 「近世博多松囃子における儀礼の政治性」
- 吉成直樹 「来訪神慣行と水掛けモチーフ −日本における来訪神慣行の二類型−」
- 研究ノート
- 宇田哲雄 「川口鋳物業研究の視点−産業の近代化と民俗学」
- 佐々木美智子 「助産婦の現代 −永沢寿美の記録−」
- 調査報告
- 北尾浩一 「星の環境民俗学試論」
第220号(1999年11月30日)
- 小特集 シンポジウム「現代社会と民俗学の実践」
- 伊藤廣之・政岡伸洋 「問題提起 −なぜ今「現代社会と民俗学の実践」なのか−」
- 永松敦 「民俗伝承を活かした地域づくりと博物館」
- 湯川洋司 「開発とムラ −川辺川ダムをめぐって−」
- 市川秀之 「地方行政と民俗学」
- 内田忠賢 「都市の新しい祭りと民俗学 −高知「よさこい祭り」を手掛かりに−」
- 論文
- 六車由実 「「人身御供」と祭 −尾張大国霊神社の儺追祭をモデルケースにして−」
- 香西豊子 「「福子」の誕生 −資料操作と民俗−」
- 研究ノート
- 浅井易 「近代とタビ(旅) −沖縄の人々の移動の研究への新たな視角−」