『日本民俗学』目次 221号(2000.2.29)〜240号(2004.11.30)

 第221号(2000年2月29日)

  • 論文
    • 大野啓 「同族集団の構造と社会的機能 −口丹波の株を事例に−」
    • 増田武夫 「現代の家と別居構造に関する一考察 −東京都利島村における隠居慣行の変容と家継承の問題をめぐって−」
    • 吉原睦 「〈二重の檀家慣行〉に関する一考察 −埼玉県宮代町の事例から−」
    • 石垣悟 「「むら」からムラへ −秋田県羽後町の事例から−」

 第222号(2000年5月31日)

  • 論文
    • 桑山敬己 「柳田國男の「世界民俗学」再考 −文化人類学者の目で−」 [1]
    • 越川次郎 「薬と信仰 −身延日蓮宗寺院の諸薬とその法的規制をめぐって−」 [33]
    • 谷部真吾 「祭りにおける対抗関係の意味 −遠州森町「森の祭り」の事例を通して−」 [64]
  • 研究ノート
    • 萩原秀三郎 「稲と烏と太陽の祭祀」 [95]
    • 石田哲弥 「道祖神の造立と形態 −その変遷過程を中心として−」 [116]
  • フォーラム
    • 資料と短信
      • 新谷尚紀 「宮田登論の必要性」
      • 中山郁 「六郷満山峰入り雑感」
    • 研究活動
      • 弓山達也 「宗教情報リサーチセンターの利用について」
    • 博物館展示報告
      • 榎陽介 「福島県立博物館企画展 「豊かなる世界へ −豊饒と想像力の博物誌−」」
    • 学術情報
      • 牧野眞一 「櫻井徳太郎文庫の開設」
  • 書評
    • 吉成直樹 板橋作美著/『俗信の論理』
    • 野本寛一 金田久璋著/『森の神々と民俗』
    • 菅豊 赤坂憲雄著/『山野河海まんだら −東北から民俗誌を織る−』
  • 書誌紹介
    • 古家晴美 山崎祐子編/『明治・大正・商家の暮らし』
    • 鈴木正崇 下野敏見編/『民俗宗教と生活伝承 −南日本フォークロア論集−』
    • 香西豊子 川島秀一編/『ザシキワラシの見えるとき −東北の神霊と語り−』
    • 刀根卓代 中村ひろ子・倉石あつ子・浅野久枝・蓼沼康子・古家晴美著、宮田登解説/『女の眼で見る民俗学』
    • 鈴木通大 安室知編/『餅と日本人 −「餅正月」と「餅なし正月」の民俗文化論−』
  • 板橋春夫 「都丸十九一先生を悼む」

 第223号(2000年8月31日)

  • 論文
    • 矢野敬一 「記憶と祖先観念」 [1]
    • 牛島史彦 「農村文化論と柳田民俗学 −ことばの主体的獲得と実践−」 [33]
    • 櫻井龍彦 「馬と厄災送りの民俗」 [63]
  • 研究ノート
    • 佐藤雅也 「近代化と流送の民俗 −筏流しと木流し−」 [93]
    • 三村泰臣 「周防地方の年祭とその意味」 [112]
  • フォーラム
    • シンポジウム報告
      • 津山正幹 「日本民俗建築学会50周年記念シンポジウム」
    • 各地学会活動
      • 今瀬文也 「茨城民俗学会」
      • 鈴木寛之 「沖縄民俗学会」
      • 刀根卓代 「女性民俗研究会」
    • 博物館情報
      • 鈴木通大 「博物館の特別展図録について」
    • 新刊紹介
      • 川部裕幸 新谷尚紀編著/『読む・知る・楽しむ 民俗学がわかる事典』
      • 板橋春夫 倉石あつ子・小松和彦・宮田登編/『人生儀礼事典』
      • 古家信平 八木透編著/『フィールドから学ぶ民俗学 −関西の地域と伝承』
  • 書評
    • 高橋晋一 古家信平著/『台湾漢人社会における民間信仰の研究』
    • 岸本昌良 喜多村理子著/『神社合祀とムラ社会』
    • 湯川洋司 上越市史専門委員会編/『上越市史叢書No.4 桑取谷民俗誌』
  • 書誌紹介
    • 小島孝夫 篠原徹編/『民俗の技術』(篠原徹・関一敏・宮田登企画編集「現代民俗学の視点」第一巻)
    • 島村恭則 関一敏編/『民俗のことば』(篠原徹・関一敏・宮田登企画編集「現代民俗学の視点」第二巻)
    • 関沢まゆみ 宮田登編/『民俗の思想』(篠原徹・関一敏・宮田登企画編集「現代民俗学の視点」第三巻)
    • 斉藤卓志 大舘勝治著/『民俗からの発想 −雑木林のあるくらし・地域と子どもたちの原風景−』
    • 中島恵子 世田谷女性史編纂委員会編/『せたがや女性史 −近世から近代まで−』
    • 古家信平 宮田登・新谷尚紀編/『往生考 日本人の生・老・死』
    • 鈴木寛之 青森県環境生活部県史編さん室編/『奥南新報「村の話」集成 上・下巻』

 第224号(2000年11月30日)

  • 論文
    • 菊地暁 「柳田國男と民俗写真 −あるアエノコト写真のアルケオロジー−」 [1]
    • 鈴木由利子 「選択される命 −「育てようとする子ども」と「育てる意思のない子ども」−」 [34]
    • 石本敏也 「厄祓人形祭祀の「処理」に関する一考察」 [67]
  • 研究ノート
    • 牛島盛光 「『別狩詞記』試論 −宮崎県西米良村狭上稲荷神社蔵「西山小猟」を中心に−」 [99]
  • 書評
    • 川上迪彦 石塚尊俊著/『出雲国神社史の研究』
    • 飯島康夫 福澤昭司著/『民俗と地域社会』
    • 伊藤清司 藤森裕治著/『死と豊穣の民俗文化』
    • 野地恒有 若林良和著/『水産社会論 −カツオ漁業研究による「水産社会学」の確立を目指して−』
    • 森田真也 飯島吉晴編/『民俗学の冒険(1) 幸福祈願』・松崎憲三編/『民俗学の冒険(2) 人生の装飾法』・常光徹編/『民俗学の冒険(3) 妖怪変化』・岩本通弥編/『民俗学の冒険(4) 覚悟と生き方』
  • 書誌紹介
    • 岩竹美加子 竹中均著/『柳宗悦・民藝・社会理論 カルチュラル・スタディーズの試み』
    • 浜口一夫 野村純一著/『新・桃太郎の誕生 −日本の「桃ノ子太郎」たち−』
    • 梅野光興 斎藤英喜著/『いざなぎ流式王子』
    • 小池淳一 青森県環境生活部県史編さん室編/『馬淵川の民俗』
  • フォーラム
    • シンポジウム報告
      • 島村恭則・姜竣・何彬・曽士才 「第781回談話会 シンポジウム「来日民俗学者の見た日本民俗学 −開かれた学をめざして−」」
    • 研究活動
      • 福岡直子 「民俗文化研究所の設立と機関誌の発行」
      • 西海賢二 「富士信仰研究会」
      • 野堀正雄 「みんみんぜみの会(旧称 新潟県民俗学関連機関連絡会議)」
    • 博物館活動
      • 門屋光昭 「七歳になった鬼っこ −北上市立鬼の館の学芸活動−」

 第225号(2001年2月28日)

  • 論文
    • 李英珠 「通婚規則からみた皇室の「純血性」 −近代日本の「家」と「血縁」−」 [1]
    • 前田俊一郎 「両墓制の再検討 −近代に成立した両墓制をめぐって−」 [35]
  • 研究ノート
    • 田野登 「「郷愁」の企業化に関する形象の考察 −大阪道頓堀かに料理店の場合−」 [67]
    • 林英一 「生活道具としての携帯電話 −今時の女子高生による活用法−」 [84]
  • 書評
    • 長谷部八朗 中尾尭著/『日蓮信仰の系譜と儀礼』
    • 八木橋伸浩 重信幸彦著/『タクシー/モダン東京民俗誌』
    • 岩本由輝 菅豊著/『修験がつくる民俗史 −鮭をめぐる儀礼と信仰−』
    • 中野紀和 亀井好恵著/『女子プロレスの民俗誌 −物語のはじまり−』
  • 書誌紹介
    • 石垣悟 日本民俗学会編/『民俗世界と博物館』
    • 小田嶋政子 北の生活文庫企画編集会議編/『北の生活文庫 第一巻〜第一〇巻(一九九五〜二〇〇〇)』
    • 網野房子 伊藤亞人著/『韓国珍島の民俗紀行』
    • 網野暁 国立歴史民俗博物館編/『民俗学の資料論』
    • 市川秀之 文化庁編/『日本民俗地図 X 住生活』
    • 鈴木正崇 安田夕希子著/『穢れ考 −日本における穢れの思想とその展開−』
    • 中込睦子 植野弘子・蓼沼康子編/『日本の家族における親と娘 −日本海沿岸地域における調査研究−』
    • 鈴木正崇 服部英雄著/『地名の歴史学』
    • 石垣悟 竹田旦著/『日韓祖先祭祀の比較研究』
    • 石垣悟 廣田律子編/『アジアの仮面 神々と人間のあいだ』
  • フォーラム
    • 資料と短信
      • 北尾浩一 「海と星空が創る環境・水平線の星カノープスを事例として」
      • 八木橋伸浩 「ネリー・ナウマンの死を悼む」
    • シンポジウム報告
      • 京馬伸子・佐野賢治・森謙二・森栗茂一・門馬幸夫・八木橋伸浩 「向島博覧会 セッション「民俗学からみた向島」」
      • 榎陽介 「福島県立博物館企画展「英雄たちの系譜 −ウルトラマンから義経・桃太郎へ−」」
    • 研究会報告
      • 田中藤司 「柳田国男研究会の紹介と常民大学合同研究会の参加記」

 第226号(2001年5月31日)

  • 論文
    • 猿渡土貴 「近・現代における胞衣処理習俗の変化 −胞衣取扱業者の動向をめぐって−」 [1]
    • 浅川泰宏 「遍路道を外れた遍路 −新しい巡礼空間モデルの構築に向けて−」 [35]
    • 卯田宗平 「新・旧漁業技術の拮抗と融和 −琵琶湖沖島のゴリ底曳き網漁におけるヤマアテとGPS−」 [70]
  • 調査報告
    • 中山薫 「災害と講組 −岡山県吉備郡真備町箭田古森地区の場合−」 [103]
    • 清水亨桐 「女子の子ども仲間の意義および変化 −神奈川県三浦市三崎町の海南神社の「チャッキラコ」行事を事例として−」 [108]
  • 書評
    • 西海賢二 奥野義雄著/『祈願・祭祀習俗の文化史』
    • 永松敦 田中宣一著/『徳山村民俗誌 −ダム地域社会の解体と再生−』
    • 岩鼻通明 宮家準著/『羽黒修験 −その歴史と峰入−』
    • 越川次郎 西尾正仁著/『薬師信仰 −護国の仏から温泉の仏へ−』
  • 書誌紹介
    • 鈴木正崇 山口保明著/『宮崎の神楽 −祈りの原質・その伝承と継承−』
    • 鈴木正崇 前橋松造著/『奄美の森に生きた人 −柳田国男が訪ねた峠の主人・畠中三太郎−』
    • 板橋春夫 石塚尊俊著/『民俗学六十年』
  • フォーラム
    • シンポジウム報告
      • 才津祐美子 「文化財保護法五〇年記念国際シンポジウム「文化の多様性と文化遺産」」
    • 資料と短信
      • 岸本誠司 「近畿大学民俗学研究所」

 第227号(2001年8月31日)

  • 特集 日本民俗学の研究動向(1997〜1999)
    • 編集委員会 「研究動向特集の編集にあたって」 [1]
     〈総論〉
    • 真野俊和 「民俗学にとって民俗学とはどのような学問か」 [3]
     〈自然〉
    • 菅豊 「自然をめぐる民俗研究の三つの潮流」 [14]
     〈経済〉
    • 小島孝夫 「複合生業論を超えて」:生業 I (農業・漁業・林業・狩猟・その他) [30]
    • 三田村佳子 「生業を分類するということ」:生業 II (商工業・その他) [38]
    • 小田嶋政子 「研究者同士の共通認識を求めて」:衣食住 I (衣・食) [50]
    • 津山正幹 「民家研究の動向」:衣食住 II (住) [63]
    • 須藤護 「民具研究の動向」:民具・物質文化 [73]
     〈社会〉
    • 政岡伸洋 「家族・親族研究の新たな展開と民俗学」:家族・親族 [85]
    • 関沢まゆみ 「村落研究と民俗学」:村落 [101]
    • 八木橋伸浩 「現代社会と都市の民俗」:都市 [116]
     〈宗教〉
    • 新谷尚紀 「神社祭祀研究と民俗学」:神社祭祀 [133]
    • 田中久夫 「仏教民俗研究の発展のために」:仏教民俗 [147]
    • 谷口貢 「民俗宗教研究の新たな模索」:民間信仰 [160]
     〈儀礼〉
    • 板橋春夫 「人生儀礼研究の現在」:人生儀礼 [175]
    • 長沢利明 「年中行事研究の動向と展望」:年中行事 [191]
     〈口承〉
    • 花部英雄 「伝承の終焉に向かう昔話伝説研究」:昔話・伝説 [205]
    • 川森博司 「現代に直面する口承研究」:世間話・語り手論 [216]
     〈特論〉
    • 古家信平 「異文化理解と民俗学」:異文化研究と民俗学 [228]
    • 波平恵美子 「「民俗」の再考と再生をめざして」:医療・福祉と民俗学 [237]
    • 鈴木通大 「博物館における民俗学の可能性」:博物館と民俗学 [245]
    • 橋本裕之 「狭められた二元論」:文化財行政と民俗学 [253]
    • 森栗茂一 「民俗学に求められる社会的説明責任と学問の脱構築」:情報化社会と民俗学 [267]
  • 岡田照子 「堀田吉雄先生の死を悼む」

 第228号(2001年11月30日)

  • 論文
    • 加藤正春 「焼骨と火葬 −南西諸島における火葬葬法の受容と複葬体系−」 [1]
    • 市田雅崇 「〈歴史の共有〉と宗教儀礼 −気多神社平国祭の事例から−」 [35]
    • 織田竜也 「民俗学的交換論の構築へ向けて −諏訪大社御柱祭における「ふるまい」を事例として−」 [67]
  • 書評
    • 下野敏見 小川亥三郎著/『南日本の地名』
    • 岩野邦康 鶴見太郎著/『柳田国男とその弟子たち −民俗学を学ぶマルクス主義者−』・鶴見太郎著/『橋浦泰雄伝 −柳田学の大いなる伴走者−』
    • 才津祐美子 原知章著/『民俗文化の現在 −沖縄・与那国島の「民俗」へのまなざし−』
    • 花部英雄 川森博司著/『日本昔話の構造と語り手』
    • 鈴木正崇 市川秀之著/『広場と村落空間の民俗学』
  • 書誌紹介
    • 板橋春夫 福田アジオ・神田より子・新谷尚紀・中込睦子・湯川洋司・渡辺欣雄編/『日本民俗大辞典 上・下』
    • 中込睦子 西桂町編さん委員会編/『西桂町誌 資料編 第三巻 −近現代・民俗−』
    • 板橋春夫 佐々木長生著/『農具が語る稲とくらし −『会津農書』による農具の歴史−』
    • 藤原修 林英一著/『近世の民俗的世界 −濃州山間農家の年中行事と生活』
    • 神田より子 阿久根巌著/『逆立ちする子供たち −角兵衛獅子の軽業を見る、聞く、読む−』
    • 滝口正哉 西海賢二編/『神と仏の相克』
  • フォーラム
    • シンポジウム報告
      • 安室知・白水智・福澤昭司・篠原徹・山本質素・巻山圭一 「第52回年会 公開記念シンポジウム「ヤマの暮らし −その多様性と変容−」」
    • フォーラム報告
      • 新谷尚紀 「第36回歴博フォーラム 「民俗の変容 葬儀と墓の行く方」」

 第229号(2002年2月28日)

  • 論文
    • 小野博史 「族制研究の方法的再検討 −埼玉県鶴ヶ島市のイッケ分析を通して−」 [1]
    • 青木隆浩 「伝統的家業における家族労働の歴史的変化 −戦後の酒造経営を事例として−」 [32]
  • 研究ノート
    • 海上直士 「武蔵国一宮氷川神社の「新嘗祭」 −江戸時代の史料を中心として−」 [63]
    • 藤原洋 「親方子方関係の再考 −親類関係との連関と民俗的論理−」 [81]
    • 牛島盛光 「『後狩詞記』の付録「西山小猟師獅子弍流」の出自とその校訂釈文」 [99]
  • 書評
    • 住谷一彦 関沢まゆみ著/『宮座と老人の民俗』
    • 島村恭則 池上良正著/『民間巫者信仰の研究 −宗教学の視点から−』
  • 書誌紹介
    • 岩本通弥 国立歴史民俗博物館編/『よそおいの民俗誌 −化粧・着物・死装束』
    • 谷口貢 新谷尚紀著/『神々の原像 −祭祀の小宇宙』
    • 鈴木通大 倉石忠彦著/『年中行事と生活暦 −民俗誌への接近』
    • 田村和彦 福田アジオ編/『柳田国男の世界 −北小浦民俗誌を読む』
  • フォーラム
    • 回顧と展望
      • 鎌田久子 「民俗学会創設のころ(1) 日本民俗学会発会のころ −柳田国男の周辺−」
      • 新谷尚紀 「宮田登の民俗学 −学問葬の試み−」
    • 小特集・博物館―近現代展示と民俗学
      • 佐藤雅也 「民俗展示と近代展示 −都市と農村、軍都と学都の民衆・常民文化をどう描くのか−」
      • 青木俊也 「団地2DK生活の再現展示とノスタルジア」
      • 宇田哲雄 「川口鋳物工業と文化財」
    • 博物館活動
      • 前川さおり 「遠野市立博物館第43回特別展 供養絵額 −残された家族の願い−」
    • 研究会活動
      • 矢野敬一 「柳田国男の会」
  • 小林笑子 「大藤ゆき先生を偲ぶ」
  • 岩本通弥 「千葉先生を偲ぶ」

 第230号(2002年5月31日)

  • 論文
    • 市川秀之 「先祖代々之墓の成立」 [1]
    • 樫村賢二 「周期的祭祀に見る宗教的意味 ―西金砂神社小祭礼を中心に―」 [27]
  • 研究ノート
    • 桑山敬己 「英語圏人類学におけるイエ研究の系譜」 [61]
    • 李春子 「ニソの杜祀りの伝承の現在 ―大島半島の事例を中心に―」 [78]
  • 調査報告
    • 北尾浩一 「自然環境としての星」 [92]
  • 書評
    • 西海賢二 青柳周一著/『富嶽旅百景 ―観光地域史の試み』
  • 書誌紹介
    • 西海賢二 鈴木正崇著/『女人禁制』 
    • 西海賢二 印南敏秀著/『水の生活誌(愛知大学文藝会叢書 VII )』
    • 板橋春夫 八木透編/『日本の通過儀礼』
    • 新井大祐 三橋健著/『日本人と福の神 ―七福神と幸福論』
    • 中町泰子 山本節著/『ハリマオ ―マレーの虎、六十年後の真実』
  • フォーラム
    • 回顧と展望
      • 竹田旦 「民俗学会創設のころ(2) 民俗学会創設のころ ―戦後十年、復興の軌跡―」
    • 博物館展示
      • 常光徹 「国立歴史民俗博物館 異界万華鏡 ―あの世・妖怪・占い―」
    • 各地学会活動
      • 田澤直人 「長野県民俗の会」

 第231号(2002年8月31日)

  • 論文
    • 安藤直子 「地方都市における観光化に伴う「祭礼群」の再編成 ―盛岡市の六つの祭礼の意味付けをめぐる葛藤とその解消―」 [1]
    • 石垣悟 「ムラを評価すること ―村落観の可能性―」 [32]
    • 石附馨 「ヤマトゥンチュ嫁試論 ―現代沖縄の“生活者たち”を考えるために―」 [67]
  • 研究ノート
    • 畑聰一郎 「葬儀と葬制の変化 ―愛知県日間賀島における両墓制の崩壊・火葬の受容―」 [97]
  • 書評
    • 田中大介 SUZUKI Hikaru著/『The Price of Death: The Funeral Industry in Contemporary Japan』
  • 書誌紹介
    • 板垣春夫 蒲池勢至著/『真宗民俗の再発見 ―生活に生きる信仰と行事』
    • 門田岳久 福井勝義編/『近所づきあいの風景 ―つながりを再考する』
    • 門田岳久 篠原徹編/『近代日本の他者像と自画像』
    • 石本敏也 伊藤清司編/『サネモリ起源考 ―日中比較民俗誌』
    • 西海賢二 根井浄著/『補陀落渡海史』
    • 西海賢二 新行和子著、新行記一編/『菅江真澄と近世岡崎の文化』
    • 須永敬 橋本裕之編著/『目からウロコの民俗学』
  • フォーラム
    • 回顧と展望
      • 森山泰太郎 「日本民俗学創設のころ(3) 柳田国男 指導者の横顔 ―昭和25年、民俗学研究所にて―」
      • 木村博 「日本民俗学創設のころ(4) 一地方会員として」

 第232号(2002年11月30日)

  • 特集 出産と生命
    • 「特集にあたって」 [1]
    • 鈴木由利子 「間引きと生命」 [3]
    • 猿渡土貴 「現代の出産とエナ観を捉える試みとして ―東京都目黒区在住の女性たちを対象としたアンケート調査の結果より―」 [19]
    • 板橋春夫 「トリアゲジサの伝承 ―出産に立ち会った男たち―」 [35]
    • 伊賀みどり 「母乳育児の文化再考 ―忘れられた「乳揉みさん」―」 [51]
    • 佐々木美智子 「男性助産婦導入問題と出産観」 [70]
    • 上杉富之 「生殖革命と新生殖技術 ―出産及び生命観に及ぼす社会・文化的影響―」 [86]
  • 研究ノート
    • 岩本通弥 「「家」族の過去・現在・未来」 [106]
  • 書評
    • 篠原徹 鳥越皓之著/『柳田民俗学のフィロソフィー』
    • 伊藤純郎 小国喜弘著/『民俗学運動と学校教育 ―民俗の発見とその国民化』
  • 書誌紹介
    • 川島秀一 石井正己著/『遠野の民話と語り部』
    • 大野啓 森隆男編/『民俗儀礼の世界』
    • 西海賢二 福江充著/『近世立山信仰の展開 ―加賀藩芦峅寺衆徒の檀那場形成と配札』
    • 福田アジオ 越路町編/『越路町史別編2 民俗』
  • フォーラム
    • 門田岳久 「ドイツ民俗学の転機とフォークロリスムス ―バウジンガー著『科学技術世界のなかの民俗文化』を読んで―」
    • 各地学会活動
      • 板橋春夫 「群馬歴史民俗研究会」
      • 西海賢二 「野外文化教育学会の活動によせて」

 第233号(2003年2月28日)

  • 論文
    • ◆理恵子 「「テマ」から「労働の主体」へ ―兼業化と農家女性の自己認識の変化―」 [1] (※◆=かく:雨冠に隹+鳥)
    • 若旅淑乃 「つきあい再考 ―群馬県吾妻郡東村を事例として―」 [31]
  • 研究ノート
    • 村崎真智子 「阿蘇神社祭祀における女性の役割」 [64]
    • 森正人 「香川県における武田明の民俗学的実践とイヤダニマイリ ―民俗の発見・表象・地域差―」 [77]
  • 書評
    • 安室知 増田昭子著/『雑穀の社会史』
    • 津山正幹 多田井幸視著/『住まいと民俗 ―住意識の変容』
  • 書誌紹介
    • 常光徹 小松和彦著/『神なき時代の民俗学』
    • 中村羊一郎 松下智著/『ヤマチャの研究 ―日本茶の起源・伝来を探る』
    • 須永敬 池上良正ほか著/『異界談義』
    • 今井昭彦 田中丸勝彦著/『さまよえる英霊』
    • 森行人 福田アジオ編/『北小浦の民俗 ―柳田国男の世界を歩く』
    • 中町泰子 林淳・小池淳一編著/『陰陽道の講義』
  • フォーラム
    • 回顧と展望
      • 石塚尊俊 「日本民俗学創設のころ(5) 体験したあの20年あまりのころ」
  • 鎌田久子 「追悼・牧田茂氏 柳田・折口両先生に師事した幸せな方」
  • 大迫徳行 「追悼・和田文夫氏」

 第234号(2003年5月31日)

  • 論文
    • 中野紀和 「民俗学におけるライフヒストリーの課題と意義 ―祭礼研究との関連から―」 [1]
    • 須永敬 「日韓国境域の聖母神に関する一考察」 [31]
  • 研究ノート
    • 樫村賢二 「金砂山十二合祭の特徴について」 [62]
    • 高橋健一 「天道念仏の中の暮らし ―群馬県前橋市東上野町より―」 [78]
  • 書評
    • 小川徹太郎 野地恒有著/『移住漁民の民俗学的研究』
    • 飯島吉晴 中村生雄著/『祭祀と供儀 ―日本人の自然観・動物観』
    • 野村典彦 兵藤裕己著/『物語・オーラリティ・共同体 ―新語り物序説』
    • 高橋晋一 王維著/『日本華僑における伝統の再編とエスニシティ ―祭祀と芸能を中心に』
  • フォーラム
    • 牛島盛光 「戦後三十年、1975年頃まで、熊本県を中心として」
    • 大島建彦 「日本民俗学の転機」
    • 福田アジオ 「誤読しているのはだれか」
    • 西海賢二 「善光寺道中日記を読む」

 第235号(2003年8月31日)

  • 論文
    • 武井基晃 「史縁集団の伝承論 ―文字記録の読解と活用を中心に―」 [1]
    • 矢野敬一 「戦前における映像メディアと「郷土」の表象 ―熊谷元一『会地村 一農村の写真記録』と民俗学―」 [34]
    • 村尾美江 「婚姻儀礼にみる「礼法」の研究 ―夫婦盃の変遷の分析から―」 [65]
  • 書評
    • 内田幸彦 神野善治著/『木霊論 ―家・船・橋の民俗』
    • 市川秀之 福田アジオ著/『近世村落と現代民俗』
    • 畑聰一郎 石塚尊俊著/『民俗の地域差に関する研究』
    • 田澤直人 上杉妙子著/『位牌分け ―長野県佐久地方における祖先祭祀の変動―』
  • フォーラム
    • 西海賢二 「巡礼研究講演会『四国遍路と六十六部』によせて」
    • 坂本要・川田順造・水越伸 「第54回年会シンポジウム」

 第236号(2003年11月30日)

  • 特集 フォークロリズム
    • 「特集にあたって」 [1]
    • 河野眞 「フォークロリズムの生成風景 ―概念の原産地への探訪から―」 [3]
    • 八木康幸 「フェイクロアとフォークロリズムについての覚え書き ―アメリカ民俗学における議論を中心にして―」 [20]
    • 法橋量 「ドイツにおけるフォークロリスムス議論のゆくえ ―発露する分野と限界性―」 [49]
    • 岩崎竹彦 「フォークロリズムからみた節分の巻ずし」 [72]
    • 青木俊也 「昭和30年代生活再現展示とノスタルジアにみるフォークロリズム的状況」 [82]
    • 森田真也 「フォークロリズムとツーリズム ―民俗学における観光研究―」 [92]
    • 川森博司 「伝統文化産業とフォークロリズム ―岩手県遠野市の場合―」 [103]
    • 加原奈穂子 「地域アイデンティティ創出の核としての桃太郎 ―岡山における桃太郎伝説の事例から―」 [109]
    • 香川雅信 「郷土玩具のまなざし ―趣味家たちの「郷土」―」 [119]
    • 濱田琢司 「民芸と民俗 ―審美的対象としての民俗文化―」 [127]
    • 山田慎也 「葬儀とフォークロリズム」 [137]
    • 矢野敬一 「ノスタルジー/フォークロリズム/ナショナリズム ―写真家・童画家・熊谷元一の作品の受容をめぐって―」 [147]
    • 川村清志 「フォークロリズムとメディア表象 ―石川県門前町皆月の山王祭りを事例として―」 [155]
    • 岩本通弥 「フォークロリズムと文化ナショナリズム ―現代日本の文化政策と連続性の希求―」 [172]

 第237号(2004年2月29日)

  • 論文
    • 森田清美 「シャーマンを信仰の核とする「隠れ念仏」の性格と文化の重層性について ―霧島山麓を中心として―」 [1]
    • 中山正典 「風と人びとの暮らし ―遠州灘沿岸の浜岡町池新田・佐倉地区の事例を中心にして―」 [37]
  • 研究ノート
    • 柏木亨介 「祭祀空間の再構成 ―祭祀の場所の移動を通して―」 [67]
    • 井上宗一郎 「神事相撲に見る「社会的な力」 ―唐戸山神事相撲における「大関」の条件から―」 [84]
  • 書評
    • 中込睦子 八木透著/『婚姻と家族の民俗的構造』
    • 西海賢二 胡桃沢勘司著/『西日本庶民交易史の研究』
    • 上野誠 保坂達雄著/『神と巫女の古代伝承論』
    • 森田真也 伊藤幹治著/『柳田国男と文化ナショナリズム』
  • フォーラム
    • 高橋在久 「昭和三十五年柳田國男講演「日本民俗学の頽廃を悲しむ」をめぐって」

 第238号(2004年5月31日)

  • 論文
    • 西村秀三 「開発計画と地域文化の行方 ―ある公園整備計画を題材として―」 [1]
    • 厚香苗 「テキヤ集団の構造と維持原理」 [26]
    • 丸山泰明 「モニュメントと記憶 ―八甲田山雪中行軍遭難事件をめぐる記憶の編成―」 [56]
  • 研究ノート
    • 寺尾久美子 「空間構成とノスタルジア ―博物館の「昭和のくらし」展示から―」 [89]
  • フォーラム
    • 櫻井徳太郎 「私と日本民俗学会 ―民俗学研究所の解散と日本民俗学会―」
    • 岩崎竹彦 「回想法と民俗学」

 第239号(2004年8月31日)

  • 特集 日本民俗学の研究動向(2000-2002)
    • 「特集にあたって」 [1]
    • 小川直之 「総説 ―「民俗資料」の再構築と諸課題―」 [3]
    • 池田哲夫 「経済 ―生業・衣食住・環境・民具―」 [24]
    • 松崎かおり 「社会 ―人々のつながりを問い直す視点―」 [44]
    • 八木透 「人生 ―通過儀礼研究の動向と展望―」 [69]
    • 由谷裕哉 「信仰 ―世紀の変わり目における信仰・宗教の研究―」 [90]
    • 山田厳子 「口承 ―〈口承〉研究の展開―」 [117]
    • 松尾恒一 「芸能 ―21世紀に「民俗芸能」研究は可能か?―」 [136]

 第240号(2004年11月30日)

  • 論文
    • 今里悟之 「定置網漁村における複合生業形態の計量分析 ―昭和初期の丹後半島新井集落を事例として―」 [1]
    • 佐藤喜久一郎 「歴史叙述のなかの正統と異端 ―碓氷峠における佐太夫伝説とその由緒―」 [29]
  • 研究ノート
    • 呉賢■ 「カカユズリと嫁の位置 ―新潟県佐渡郡相川町石名におけるセンダク事例の一考察―」 [59] (※■=らん:木偏に蘭)
    • 筒井裕 「昭和中期における鳥海山山中への物資運搬 ―吹浦口ノ宮からの運搬を中心に―」 [76]
  • 書評
    • ◆理恵子 牛島史彦著/『農業後継者の近代的育成 ―技術普及と農村青年の編成―』 (※◆=かく:雨冠に隹+鳥)
    • 金田久璋 徳丸亞木著/『「森神信仰」の歴史民俗学的研究』
    • 大石泰夫 橋本裕之著/『演技の精神史 ―中世芸能の言説と身体―』
    • 佐藤雅也 青木隆浩著/『近代酒造業の地域的展開』
    • 川村清志 笹原亮二著/『三匹獅子舞の研究』
  • フォーラム
    • 矢野敬一 「熊谷元一写真童画館」