国際シンポジウム「民俗から考える東アジア世界の現在 ―資源化、災害、人の移動―」(2016年6月23日掲載)

第887回談話会と併催

開催日程:2016年7月23日(土)〜24日(日)
開催会場:福岡大学中央図書館1階多目的ホール
(福岡市城南区七隈8-19-1、福岡市地下鉄七隈線「福大前」駅下車、徒歩5分)
開催にあたって:
急速な経済発展を遂げた中国は、現在、国際社会にも大きな影響を与えるようになっている。しかしながら、経済や政治分野での注目に比して、地域レベルの文化やひとびとの生活には、充分、目が向けられていない。本シンポジウムでは、日本・中国大陸・台湾の研究者が「民俗文化の資源化」「人の移動」「災害」を切り口として、中国における生活・精神文化の現在を考えるとともに、東アジア世界のなかでのその影響や意義についても検討する。
プログラム:
7月23日(土) 10:30〜12:00、13:00〜17:30
[司会・趣旨説明]松尾恒一(国立歴史民俗博物館教授)
■基調講演(1)
「年中行事から見た中日文化の融合と変容」
劉暁峰(清華大学教授、中国民俗学会副会長)
■研究発表と討議
「観光文脈における民俗宗教 ―ナシ族トンパ文化を例にして―」
宗暁蓮(福岡女子大学非常勤講師)
「中国における民族文化の観光活用が抱えるディレンマ」
徐贛麗(華東師範大学准教授)
「中国人新移民と宗教」
張玉玲(山口県立大学准教授)
「つながりを創る沖縄の系譜」
小熊誠(神奈川大学教授)
「東シナ海島嶼の観音信仰の系譜」
田兆元(華東師範大学教授)
コメント:王霄冰(中山大学教授)、田村和彦(福岡大学教授)
■懇親会(18:00〜20:00/福岡大学文系センター棟16階スカイラウンジ)
7月24日(日) 10:30〜12:00、13:00〜17:00
[司会]白川琢磨(福岡大学教授)
■基調講演(2)
「生活革命、ノスタルジアと民俗学」
周星(愛知大学教授)
■研究発表と討議
趣旨説明「科学技術世界のなかの生活文化 ―日中民俗学の狭間で考える―」
田村和彦(福岡大学教授)
「国家政策と民族文化 ―トン族の公共建築物の事例から―」
兼重努(滋賀医科大学教授)
「台湾における民俗文化の文化財化をめぐる動向」
林承緯(国立台北藝術大学副教授)
「記憶の場としての族譜と民俗学における価値」
王霄冰(中山大学教授)
「災害と復旧、復興をめぐる国家と地域」
王暁葵(華東師範大学教授)
コメント:宮岡真央子(福岡大学准教授)、島村恭則(関西学院大学教授)
■二日間の総括
小熊誠(日本民俗学会長)、田兆元・王暁葵(いずれも華東師範大学民俗学研究所)
主催:日本民俗学会、福岡大学福岡・東アジア・地域共生研究所、中国民俗学会、華東師範大学民俗学研究所
後援:九州人類学研究会、西日本宗教学会
その他の情報:
■定員:180名
■参加費:1,000円(資料代)、懇親会費4,000円=希望者のみ
■参加ご希望の方は、(1)お名前(よみかた)、(2)所属、(3)連絡先(電話番号、メールアドレス)、(4)参加希望日(1日目、2日目、両日)、(5)懇親会参加の有無を、日中シンポジウム実行委員会(日本民俗学会事務局内)まで、Eメールまたはファックスにてご連絡下さい。
■当日参加も可能ですが、定員超過の場合は参加をお断りすることもありますので、事前申込をお願いいたします。
■懇親会(23日18時から)の参加費は4,000円です。当日受付にてシンポジウム参加費とともにお支払い下さい。
問い合わせ・申し込み先:
日中シンポジウム実行委員会(日本民俗学会事務局内)
E-mail sympo201607★gmail.com(★は@に変えて下さい)
FAX: 03-5815-2265