談話会開催記録-2010年 第847回〜第854回
第847回 さらば「民俗学」―新しい《民俗学》の再構築に向けて(5)―
国際ワークショップ「文化遺産と韓国民俗学」
- 発表要旨はこちらからご覧ください
- 日時: 2010年1月10日(日) 13:00〜 17:30
- 場所: 成城大学3号館 2階 321教室
- パネリスト:
- 南根祐(ナム・クヌ 東国大学校文化学術院教授)
「民俗の競演と『芸術』化」 - 丁秀珍(チョン・スジン 西江大学校社会学科講師)
「民俗の文化財化とグローバル化」
- コメンテーター:
- 韓国側:李相賢(イ・サンヒョン 安東大学校民俗学科教授)、李承洙(イ・スンス 中央大学校民俗学科教授)
- 日本側:室井康成、俵木悟
- コーディネーター:岩本通弥
第848回 2009年度 民俗学関係卒業論文発表会
- 発表要旨はこちらからご覧ください
- 日時: 2010年3月14日(日) 13:30〜17:00
- 場所: 成城大学3号館311・321・322教室
- A会場(311教室)
- 13:30-13:55 「周りに生かされる暮らし」 秋山みほ(日本女子大学)
- 14:00-14:25 「阿賀野川における筏流しと筏乗り」 佐藤辰生(新潟大学)
- 14:30-14:55 「養蚕農家における雇い入れの形態とその変遷」 関根里美(新潟大学)
- 15:00-15:25 「全島避難が生んだ『島民意識』―三宅島復興期における繋がりの形成―」 山代 知(成城大学)
〔休憩 10分〕 - 15:35-16:00 「ハマに生きる女たち−茨城県北茨城市大津地区を事例として−」 上久保都生子(筑波大学)
- 16:05-16:30 「海女の存続とその可能性−三重県鳥羽市相差町の事例−」 中村亜美(慶應義塾大学)
- 16:35-17:00 「捕鯨の語られ方」 末恵理香(慶應義塾大学)
- B会場(321教室)
- 13:30-13:55 「道中日記からみる江戸の食文化」 戸塚妙子(東京家政学院大学)
- 14:00-14:25 「祈願行為と現代日本人−合格祈願グッズとお守りの諸相から−」 内海彩子(首都大学東京)
- 14:30-14:55 「貧乏神信仰の現在」 財津直美(東洋大学)
- 15:00-15:25 「津軽における家の神−屋内神/屋外神をめぐって−」 安藤祐希(弘前大学)
〔休憩 10分〕 - 15:35-16:00 「民俗芸能はだれのものか−宮城県旧秋保町『長袋の田植踊』を事例に−」 沼田 愛(東北学院大学)
- 16:05-16:30 「大滝神社と『浜下り』の儀礼と組織」 今村瑠美(東北学院大学)
- 16:35-17:00 「年中行事における伝統と変容 −正月を例に−」 大貫可奈子(首都大学東京)
- C会場(322教室)
- 13:30-13:55 「河童のイメージの変遷について―絵画資料の分析を中心に―」 小澤葉菜(成城大学)
- 14:00-14:25 「近世における轆轤首イメージの展開」 三浦達尋(東北大学)
- 14:30-14:55 「火車のイメージの変遷と猫檀家」 中村祥子(國學院大學)
- 15:00-15:25 「通過儀礼とライトノベル作品分析」 名古屋桂子(敬和学園大学)
〔休憩 10分〕 - 15:35-16:00 「技能伝承現場を支える構造−西富囃子のモノグラフを中心に−」 小泉一樹(ものつくり大学)
- 16:05-16:30 「民俗学からみた下甑島の隠れキリシタン−片野浦地区のクロ教考察−」 白ア瑞枝(志學館大学)
- 16:35-17:00 「語りにみる『私』の形成−キリスト教徒のライフヒストリーを例に−」 佐藤友梨(筑波大学)
- 発表:20分間/質疑応答:5分間
第849回 2009年度民俗学関係修士論文発表会
- 発表要旨はこちらからご覧ください
- 日時:2010年5月9日 ( 日 ) 13:00?16:45
- 場所:成城大学3号館321・322教室
- A会場(321教室)
- 13:00-13:40 「一升仁義考 −葬儀にみる兄弟分慣行の特徴−」 泉田 慧(筑波大学大学院 人文社会科学研究科)
- 13:45-14:25 「村の嫁として生きることの位相 −女講中をめぐる嫁の価値判断−」 斎藤優美(筑波大学大学院 人文社会科学研究科)
〔休憩 10分〕 - 14:35-15:15 「洪水対応をめぐる生活知の民俗学的研究」 金子祥之(早稲田大学大学院 人間科学研究科)
- 15:20-16:00 「開発の民俗学に関する研究 −朝日連峰の開発と民俗の変容−」 石川徹也(成城大学大学院 文学研究科)
- 16:05-16:45 「ブルターニュの『神』と『悪魔』 −フランス民俗学者セビヨの視点から−」 鈴木文子(東北大学大学院 文学研究科)
- B会場(322教室)
- 13:00-13:40 「古峰ヶ原信仰の研究 −福島県郡山市湖南町を事例として−」 佐藤優紀(武蔵大学大学院 人文科学研究科)
- 13:45-14:25 「情報化時代における墓と葬送の変化」 坪内俊行(慶應義塾大学大学院 社会学研究科)
〔休憩 10分〕 - 14:30-15:10 「浦島伝承の研究」 山田栄克(國學院大學大学院 文学研究科)
- 15:20-16:00 「現代における昔話と『語り』の機能 −ストーリーテリングを事例として−」 斎藤みほ(首都大学東京大学院 人文科学研究科)
- 16:05-16:45 「インターネットにおける『語り』と『物語』の生成」 池松瑠美(東京大学大学院 総合文化研究科)
- 発表:30分間/質疑:10分間
第850回 第62回年会プレシンポジウム「民俗学は『変化』をどうとらえるのか」
- 発表要旨はこちらからご覧ください
- 日時:2010年7月11日(日)13:30〜17:00
- 場所:東北大学片平キャンパス・片平さくらホール
- 共催:東北民俗の会
- パネリスト:
- 福田アジオ「歴史認識の学としての民俗学と変化」
- 真野俊和 「変化と変異−そして民俗はなぜ分布するのか−」
- 新谷尚紀 「日本民俗学の基本は伝承論であり変遷論である」
- コメンテーター:岩本通弥/川島秀一
- 司 会:加藤幸治/佐藤敏悦/佐藤雅也
- 概要:本シンポジウムは、他分野の用語や方法論、流行に左右されるのではなく、民俗学の学史をふまえ、その間題意識を整理し、民俗学の本質、独創性を再確認することを目的とする。パネリストとして、近年、民俗学についての総括的な論考を刊行された、福田アジオ氏(『日本の民俗学−「野」の学問の二〇〇年』2009年)、真野俊和氏(『日本民俗学原論―人文学のためのレッスン―』2009年)、新谷尚紀氏(『柳田民俗学の継承と発展−その視点と方法−』2005年)の3名をお招きする。その著書を手掛かりに、前向きな観点から民俗学は何を明らかにしたのか、民俗学から何が見えるのか、何がわかるのか、民俗学の学問としての力量と将来性を真正面から問うてみたい。
第851回 さらば「民俗学」―新しい《民俗学》の再構築に向けて(6)―
ドイツ民俗学案内
- 発表要旨はこちらからご覧ください
- 日時:2010年7月18日(日)13:00〜17:30
- 場所:成城大学3号館003教室
- 報告:
- 森明子(国立民族学博物館)
「ドイツにおける民俗学/ヨーロッパ・エスノロジーの展開―テュービンゲン、マールブルグ、ゲッティンゲンを中心に」 - 山泰幸(関西学院大学)
「ドイツにおける民俗学教育―ハンブルグ大学での見聞から」
- コメンテーター:法橋量 司会:岩本通弥
- 概要:全体討論ではドイツ民俗学/ヨーロッパ・エスノロジーの現状を俯瞰し、9月に日本民俗学会が招牌するハンブルグ大学・アルブレヒト・レーマン教授の研究を位置づけます。邦訳されたレーマン教授の研究に関しては、『森のフォークロア』法政大学出版局(2005)、「意識分析」『日本民俗学』263号があります。
第852回談話会 国際シンポジウム「オーラルヒストリーと〈語り〉のアーカイブ化に向けて」
- 国際シンポジウム「オーラルヒストリーと〈語り〉のアーカイブ化に向けて―文化人類学・社会学・歴史学との対話」
- 日時:2010年9月20日(月・祝)13:00〜17:40
- 場所:成城大学3号館003教室
- 主催:日本民俗学会,共催:成城大学民俗学研究所・グローカル研究センター
- 基調レクチャー:
- アルブレヒト・レーマン(ハンブルグ大学)「意識分析とオーラルヒストリー資料・オーラルナレーションのアーカイブ化」
- デイスカッサント:
- カリン・ヘッセ(ハンブルグ大学) 「日常の語りハンブルグ・アーカイブについて」
- 小林多寿子(一橋大学) 「社会学からのデイスカッション」
- 佐藤仁史(一橋大学)・太田出(兵庫県立大学) 「歴史学からのディスカッション」
- コメンテーター:山田厳子(弘前大学),原山浩介(国立歴史民俗博物館)
- 司会:中野紀和(大東文化大学)・門田岳久(日本学術振興会/関西学院大学),コーディネーター:岩本通弥
第853回談話会 民俗学研究とデータベース
- 日時:2010年11月14日(日)13:30〜17:00
- 場所:成城大学3号館2階321教室
- 報告:
- 吉留 徹「地域資料館における民具映像データベース化の取り組み―管理・提供者としての課題を中心に―」
- 中山和久「国際日本文化研究センター『怪異・妖怪伝承データベース』のこと」
- 岩野邦康「民俗学研究とデータベースの活用―福田アジオ編『柳田国男の世界―北小浦民俗誌を読む―』の場合など―」
- コーディネーター:和歌森民男
- 概要: 民俗学研究におけるコンピューターの活用は多岐にわたるが,今回は,昨今隆盛化してきているデータベースの提供と活用法をめぐる考察をとくにテーマとした。データベースの構築を意欲的に進めている方々のその取り組みに関する研究と,データベースの活用実践事例にも相当する研究とをご報告いただく。会場ご出席の各位からも,注目すべきデータベースやその研究への活用法などの情報を,積極的に寄せていただけるとありがたい。
第854回談話会 さらば「民俗学」―新しい《民俗学》の再構築に向けて(9)
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- さらば「民俗学」―新しい《民俗学》の再構築に向けて(9) 日本民俗学会における国際交流事業の成果と課題―
- 日時:2010年12月12日(日)13:30〜17:00
- 場所:成城大学8号館3階831教室 (小田急線「成城学園前」駅北口下車、徒歩3分)
- 報告:岩本通弥 渡邊欣雄
- 概要:第27期理事会が担当する談話会としては最後となる今回の企画は、27期浬事会がすすめてきた国際交流事業の総括と次期理事会への継承とを意図したものである。
27期理事会では、26期理事会の提言を実現すべ〈、2008年9月14日開催の第836回談話会から2010年9月20日開催の第852図談話会まで、8回にわたって各国の民俗学の現状や各国の学会等と国際交涜を試みるうえでの課題などを検討してきた。その過程で明らかになった成果や、日本民俗学会として国際交流事業をすすめるうえでの課題について、実際の実務に携わった担当理事からの報告をもとに検証を試みる。