各種研究集会のお知らせ(2014年第3四半期・開催日順)
このページは、会員の皆さんから寄せられた、研究会、学会または研究・教育機関等が開催する研究集会のご案内です。デザイン上若干変更させていただく場合もございますが、原則として寄せられた情報をそのまま掲載しています。内容についてのお問い合わせは、それぞれの問い合わせ先に直接お願いいたします。またこのページに情報を掲載したいかたは、こちらをご覧下さい。
- 2014.07.15. 慶應義塾大学人類学研究会
- 2014.07.24. 京都民俗学会第270回談話会(ウィング京都)
- 2014.07.25. 比較民俗研究会(神奈川大学)
- 2014.07.26. 第24回現代民俗学会研究会(東京大学東洋文化研究所)
- 2014.08.02. 第27回農村文化ゼミナール(伝国の杜上杉博物館)
- 2014.08.30. 第132回宗教民俗の会(法藏館)
- 2014.09.06. 第2回理論民俗学研究会(関西学院大学梅田キャンパス)
- 2014.09.06. 史料と伝承の会(明治大学リバティタワー)
- 2014.09.06. 京都民俗学会第271回談話会(関西学院大学梅田キャンパス)
- 2014.09.12. いでは文化講演会「羽黒山の松例祭ー修行・祈り・験競べ」(いでは文化記念館)
- 2014.09.13-15. 第35回日本山岳修験学会・鳥海山学術大会(秋田県由利本荘市)
- 2014.09.28. 第25回現代民俗学会研究会(東京大学東洋文化研究所)
慶應義塾大学人類学研究会
- 開催日時:2014年7月15日(火) 18:15〜
- 開催会場:慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎525-B教室
- (JR「田町」駅下車、徒歩10分)
- 発表者とタイトル:
- 小林宏至(日本学術振興会特別研究員・東京学芸大学非常勤講師)
- 「<複製>から<分裂>へ―中国福建省・客家土楼からみる宗族の形成過程」
- コメンテイター:渡邊欣雄(東京都立大学名誉教授・國學院大學教授)
- 発表要旨:
- 本発表は福建省永定県客家社会における円形の集合住宅、客家土楼を調査対象とし、居住者による各部屋の所有形態を整理・分析して、これまで宗族研究で一般的とされてきた「不均衡に発展した宗族の一分節が独立して新たな宗族を形成していく」という見解を再考する。従来の社会人類学による親族研究においては、宗族は<分裂>という過程を経て発展的に分節を形成するものと考えられてきた。しかし、発表者はその視座を短期的なスパンに置けば<複製>といった状況を見せ、長期的なスパンにおいてはじめて<分裂>という状況をみせると考える。本発表では客家土楼の事例から、宗族が<複製>から<分裂>へ向かう事例を示し、漢族社会における宗族の発展過程を再考する。併せて世界遺産に登録され観光化に巻き込まれ急速に変貌する客家社会の今後の行方を展望する。
- 共催:三田哲学会
- 問い合わせ先:
- 慶應義塾大学文学部:鈴木正崇
- TEL: 03-5427-1138
- FAX: 03-5427-1578
- URL: http://keioanthropology.fc2web.com/
- その他の情報:
- 参加申し込み不要。参加費無料。
京都民俗学会 第270回談話会
- 日時:2014年7月24日(木) 18:30〜21:00
- 会場:ウィングス京都 セミナーA
- 発表者とタイトル:
- 黛友明(大阪大学大学院博士後期課程)
- 「明治期の伊勢大神楽 ―太夫家所蔵史料を中心に―」
- 発表要旨:
- 発表者は、これまで伊勢大神楽のフィールドワークを行ってきた。伊勢大神楽は、近世から三重県桑名市太夫と同県四日市東阿倉川に出自をもつ担い手を中心に行われてきた。狭義には、獅子舞と放下芸という芸能を指すが、その活動は各家を訪れて祓いを行い、御札を渡すなどの宗教行為をともなっている。特筆すべきなのは、多くの民間宗教者や芸能者が姿を消していく近現代において、伊勢大神楽講社を結成した「専門集団」による回檀が現在でも続けられていることであろう。その範囲は、近畿を中心に、北陸や中国地方にも及んでいる。
- それでは、なぜこのような活動の継続が可能であったのか。これまでの先行研究では、近世における実態や各地の民俗との関わりについては明らかにされてきた。しかし、伊勢大神楽のたどった近代以降の歴史については、手つかずのままである。発表者は、現在のフィールドを考える上で近代の問題を避けて通ることはできないと感じるようになった。近年は民間宗教者の研究においても、近代の変動に対処しようとする人びとの具体的なプロセスが考察されるようになっている。本発表では、そのような研究を参照しつつ、特に芸能的側面に注意しつつ、太夫家に残る史料の検討を通じて明治期の伊勢大神楽について明らかにしたい。
- 主催:京都民俗学会
- 問い合わせ先:
- E-mail: mail★kyoto-minzoku.jp(★は@に変えて下さい)
- 備考:
- 会員は入場無料。一般の方は申し訳ありませんが300円頂戴いたします。懇親会にもぜひご参加ください。参加申し込みは当日受付で。。
比較民俗研究会
- 開催日時:2014年7月25日(金) 17:00〜19:00
- 開催会場:神奈川大学横浜校舎9号館9-211(歴史民俗資料学研究科共同研究室)
- (交通アクセスはこちら)
- 発表者とタイトル:
- 李承澤(早稲田大学スポーツ科学研究科博士課程)
- 「闘犬の日韓文化比較」
- 問い合わせ先:
- URL: http://hikakuminzoku.web.fc2.com/(比較民俗研究会)
- E-mail: hikakuminzoku★hotmail.co.jp(★は@に変えて下さい)
- その他の情報:
- 事前の参加申し込みは不要です。発表後には大学近くのお店にて懇親会を開催いたします(参加自由)。
第24回現代民俗学会研究会
何ができて、何ができないのか―「無形民俗文化財が被災するということ」からつかみとる課題
- 開催日時:2014年7月26日(土) 13:00〜
- 開催会場:東京大学東洋文化研究所 3階大会議室
- プログラム:
- 発表者:高倉浩樹 (東北大学教授)
- コメンテーター:政岡伸洋(東北学院大学教授)、木村周平(筑波大学助教)
- コーディネーター:菅豊(東京大学教授)、塚原伸治(東京大学特任研究員)
- 開催趣旨:
- 災害や戦争といったドラスティックな出来事によって、人間は少なからず変えられる。それはいかにも冷静ぶっている研究者とて、同じである。アメリカの民俗学者・カール・リンダール(Carl Lindahl)も、そのような大きな出来事によって変えられた研究者の一人である。
- 中世民俗学、昔話、伝説研究などの口頭伝統研究の権威であった彼は、2005年にメキシコ湾を襲来した二つの巨大ハリケーン(カトリーナとリタ)災害を目の当たりにすることによって、研究者としての姿勢、研究の方向性、手法を大きく転回した。この災害で、被災地ニューオーリンズでは大量の被災者が発生し、西に数百キロ離れたヒューストンまでも押し寄せた。彼はそこで、被災者に物資を配るという直接的な支援活動に携わるなかで、多くの体験談を聞かされる。それがきっかけとなって彼は、被災者が「災害の物語」を自ら「語り」「聞き」「書く」という手法を学びながら自分自身の「物語」を管理することによって、一般社会に報道メディアなどを通じて流された偏見、差別に満ちた語りに対し、自身の声で対抗するという挑戦・「ヒューストンでカトリーナとリタから生き延びる(Surviving Katrina and Rita in Houston、略称:SKRH)」プロジェクトを立ち上げた。その活動は災害前には、カール自身にも想像だにできない、研究者の活動の新しい転回であった。
- 日本でも、東日本大震災後、「民俗」を取り巻いてさまざまな活動が執り行われてきた。「古臭い」地元の民話にしか興味をもっていなかった民話サークルの人びとが、この災害を契機に「新しい」災害の物語を集め、記録に遺す活動を始めた。さらに、文化庁や自治体、研究者が、被災地での聞き取りやそのアーカイブ作り、民具等の文化財レスキュー、被災地文化を復活させる資金的・組織的支援などを開始した。それらもまた、災害前には想像すらできなかった「民俗」を取り巻く新しい転回であった。
- 本研究会では、そのような活動の一つである「東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査」プロジェクトの展開過程を描いた『無形民俗文化財が被災するということ―東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌―』(高倉浩樹・滝澤克彦編2014、新泉社)を、震災のエスノグラフィーとして読み込むなかで、民俗学や文化人類学研究者に「何ができて、何ができないのか」という課題について検討する。それは、単なる書誌合評ではなく、震災後の研究者の生身の活動例をもとに、その活動の開始から「成果」の生成までの過程を含めて議論することによって、今後、社会実践に向き合う研究者が顧みるべき共有知を創造することを目的としている。(文責:菅豊)
- 主催:
- 現代民俗学会、「新しい野の学問」研究会(科研「現代市民社会における『公共民俗学』の応用に関する研究―『新しい野の学問』の構築―」(代表者:菅豊)/東京大学東洋文化研究所班研究「東アジアにおける『民俗学』の方法的課題」
- 問い合わせ先:
- E-mail: mail★gendaiminzoku.com(★は@に変えて下さい)
- 現代民俗学会URL: http://gendaiminzoku.com/
- その他の情報:どなたでもご参加いただけます。また事前連絡、参加費等も不要です。
第27回農村文化ゼミナール“人を神に祀ること”
- 日時:2014年8月2日(土) 13:00〜16:30(17:00より講師を囲み交流会)
- 会場:伝国の杜上杉博物館・大会議室
- (JR「米沢」駅から2km、上杉神社隣)
- 開催趣旨:
- 本ゼミナールでは自然・カミ・人の三位一体の関係性の中で持続的社会を形成していくモデルをこの置賜地方から提示・発信すること、「置賜を日本のアルカディアに!!」をモットーにして活動をしてきました。
- さて、いつの時代、どこの地域でも人々のために身をささげ、死を賭して義に殉じた人がいました。近・現代の戦争では多くの兵士が英霊として祀られることになりました。後生の者がこれら義士の霊位にどのように対処するかはその社会の在り方を反映します。置賜は、各地に酬恩碑が見られる地域です。
- お盆を前にして何かと気ぜわしい時節ですが、人々が一個人を神に祀らなければ気がすまなかった気持ちに思いをはせてみたいと思います。ご参会を切にお待ち申し上げます。
- プログラム:
- 御挨拶
- 遠藤宏三(公益財団法人農村文化研究所理事長)
- 基調講演
- 川田順造(東京外国語大学名誉教授・神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員)
- 「人を神に祀る風習 ―日本人のアイデンティティを考える―」
- パネル・ディスカッション
- 趣旨説明:佐野賢治(神奈川大学教授・農村文化研究所長)
- 及川祥平(成城大学民俗学研究所)
- 「人物顕彰と人神祭祀 ―武田信玄を事例に―」
- 星寛治(高畠町有機農業研究会)
- 「義民・高梨利右衛門のことども」
- 角屋由美子(米沢市立上杉博物館)
- 「上杉神社・上杉御廟所に祀られた歴代藩主」
- 主催:公益財団法人農村文化研究所・置賜民俗資料館
- 共催:米沢市教育委員会
- 後援:川西町文化財保護協会、置賜民俗学会、米沢日報社
- 問い合わせ先:
- 公益財団法人農村文化研究所・置賜民俗資料館
- TEL: 0238-37-5362(山田)
- 神奈川大学佐野研究室
- E-mail: sanok010★kanagawa-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
- その他の情報:
- ゼミナール参加費(資料代)500円
- 交流会は招湯園(宿泊可/TEL: 0238-21-5066)にて、参加費3,000円
第132回宗教民俗の会
- 開催日時:2014年8月30日(土) 14:30〜18:00
- 開催会場:法藏館4Fサロン室
- (京都市下京区正面通烏丸東入)
- 発表者とタイトル:
- 由谷裕哉(小松短期大学教授)
- 「聖地・大洗磯前神社への絵馬奉納」
- 報告者からのコメント:
茨城県大洗町の大洗磯前神社は、延喜式の名神大社、戦前の国幣中社であるので、純然たる“聖地”である。それに加えて、2012年10月〜2013年3月放映のアニメ『ガールズ&パンツァー』第4話で大鳥居や参道が描かれ、2013年4月から始まったブラウザ・ゲーム『艦隊これくしょん』の一キャラクター“那珂”の忠魂碑が境内にあるため、両コンテンツのファンがいわゆる“聖地巡礼”する対象ともなっている。本プレゼンは、同神社に奉納された絵馬に関する複数回の調査を踏まえて、旧来研究とは異なる観点から同事例における“聖地”および“巡礼”の意味を問い直したい。 - 問い合わせ先:
- E-mail: honrin★iris.eonet.ne.jp(世話人・本林靖久、★は@に変えて下さい)
第2回理論民俗学研究会
- 開催日時:2014年9月6日(土) 13:00〜16:15
- 開催会場:関西学院大学梅田キャンパス アプローズタワー10F 1005教室
- 交通アクセス:JR「大阪」駅、阪急・阪神・地下鉄「梅田」駅下車、徒歩10分(地図はこちら)
- プログラム:
- 13:00〜14:00 報告
- 平山美雪(立命館大学)・島村恭則(関西学院大学)
- 「フォークロア教科書を読む・つくる」(1)
- 14:00〜16:15 報告
- マリア・ヨトヴァ(国立民族学博物館)
- 「ブルガリアのフォークロア・エスノロジー・人類学」
- 司会:山泰幸(関西学院大学)
- 19:00〜 懇親会(梅田にて)
- 主催:理論民俗学研究会
- 問い合わせ先:
- 島村恭則(関西学院大学)
- E-mail: tshimamura★kwansei.ac.jp(★は@に変えて下さい)
- URL: http://d.hatena.ne.jp/shimamukwansei/
- その他の情報:
- 参加費不要・事前申込み不要。懇親会のみ要事前申込み(9月1日までに島村恭則あてメールでお知らせください)
- 本研究会終了後、同じ会場で16:30から第271回京都民俗学会談話会が開催されます。
史料と伝承の会
- 開催日時:2014年9月6日(土) 14:30〜18:00
- 開催会場:明治大学リバティタワー14階 1144教室
- 交通アクセス:JR「御茶ノ水」駅より徒歩
- 発表者とタイトル:
- 大東敬明 研究ノート「思想と伝承 ―萩原龍夫の20代―」
- 萩原龍夫は、戦中、中世神道(思想)に関する論文を執筆していたが、戦後、祭祀組織や祭(伝承)に関する論文を多く執筆するようになる。本発表では、そのきっかけが国民精神文化研究所・教学錬成所での活動にあると考えられること、この時期の重要な研究テーマが「神道」であったことを述べる。
- 本発表は拙稿「萩原龍夫の20代」(『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』7号、平成25年)の内容に基づくが、その後に得た知見も加えたい。
- 星 優也 研究ノート「『神祇系講式』成立の歴史的意義 ―『神祇講式』の儀礼世界―」
- 本研究は、平安末・鎌倉前期に登場し、以降展開を見せた「神祇系講式」の文化史・思想史的研究である。「講式」は、講経法会の式次第の略称であり、本尊を礼賛する仏教儀礼のテキストである。しかし、礼賛対象を諸仏、諸菩薩や天部神ではなく、神祇とする「神祇系講式」がある。これは、講会という仏教儀礼において神祇信仰が形成されて来たことを物語るものであり、本地垂迹信仰や中世神道説が、いかに仏教儀礼と関係して創られて来たのかを知る「儀礼史料」であるといえる。
- 本発表では、まず「神祇系講式」を講式史、神祇信仰史の展開で位置付けを試み、その上で伝貞慶作『神祇講式』の儀礼世界を、講会を実修する導師、職衆の側から読み解くことから、如何にして神祇信仰が儀礼空間で形成され、神が顕現し、変貌させれるのかを、中世神話論の方法で読み解く。この研究の意義は、中世神祇信仰を儀礼の側から捉え返すとともに、やがて当山派修験道などを通してなぜ『神祇講式』が、民間にまで広がって行ったのかを再考する手掛かりになると考えるからである。
- 主催:史料と伝承の会
- 問い合わせ先:
- 小山貴子(kymtkk1021★yahoo.co.jp)・水谷 類(tagui★f6.dion.ne.jp)(★は@に変えて下さい)
- その他の情報1:
- 史料と伝承の会例会のご案内をさせていただきます。今回のふたつのご報告は、ともに研究ノートです。しかし活発な意見交換はもちろん、史料と伝承の会ならではの大所高所からの意見など、おおいに期待しております。
- 大東氏には、前回の報告の続編ともいうべき、萩原龍夫氏の初期の学問的テーマや関心がどこにあったかについてお話しいただくことになっています。前回の報告で発揮された強烈な突破力が楽しみです。
- 星氏は京都の佛教大学大学院仏教文化専攻修士で、今回の報告のために京都からおいで頂きます。中世神仏習合の形成を「神祇講式」の分析から試みるという意欲的な報告です。
- 9月とはいえ、夏の暑いさなかではありますが、どうぞご参加ください。また会の今後についても話し合いたいと存じます。参加自由です。ふるってご参加ください。
- その他の情報2:参加自由・無料
京都民俗学会第271回談話会
- 開催日時:2014年9月6日(土) 16:30〜18:30
- 開催会場:関西学院大学梅田キャンパス アプローズタワー10F 1005教室
- 交通アクセス:JR「大阪」駅、阪急・阪神・地下鉄「梅田」駅下車、徒歩10分(地図はこちら)
- 発表者とタイトル:
- 土居浩(ものつくり大学建設学科准教授・生活学(民俗学/地理学))
- 「辞書で『民俗学』はどう説かれるか ―通俗知識への民俗学的介入へ向けて―」
- 発表要旨:
- 本報告の最終的な目的は、Wikipedia日本語版における民俗学関連項目が表象する通俗知識群に対し、その編集というきわめて介入的な民俗学的実践を提案し、賛同者を募ることにある――
- と、最近の「尖鋭的」な議論でしばしばお目にかかる「介入」「実践」はたまた「表象」などの語彙を散りばめてみたが、要は、何かといえばWikipediaを切り貼りする学生たちと付き合ってきた報告者が日々遭遇している「眼前の事実」に、正面から向き合うべく覚悟したことの宣言である。
- このような学生たちに対し、Wikipediaからの引用禁止、などと指導(介入?)したところで、肝心の問題は宙吊りにされたまま先送りされるに過ぎない。
- むしろ問題は、現在の「節用禍」をいたずらに遠ざけてきた側にこそあるのではないか。
- 本報告では、辞書で「民俗学」はどう説かれるかを緒とし、問題への介入を試みる。
- 主催:京都民俗学会
- 問い合わせ先:
- E-mail: mail★kyoto-minzoku.jp(★は@に変えて下さい)
- 備考:
- 参加費不要・事前申込み不要
いでは文化講演会「羽黒山の松例祭ー修行・祈り・験競べ」
- 開催日時:2014年9月12日(金) 13:00〜17:00
- 開催会場:いでは文化記念館(交通アクセスはこちら)
- プログラム:
- ●基調講演1(13:40〜14:40)
- 宮家準(慶應義塾大学名誉教授)「羽黒山の峰入りと松例祭」
- ●基調講演2(14:40〜15:10)
- 星野文紘(宿坊・大聖坊当主)「松聖の100日の修行と松例祭」
- ●上映・解説「松例祭・大松明行事」(15:20〜16:00)
- 上映「松例祭を支える手向の若者衆」
- 解説:高田利明(手向下町池ノ仲頭)
- ●シンポジウム「松例祭と修験の里・手向」(16:00〜16:40)
- 司会:宮家準
- パネラー:阿部良一(出羽三山神社・禰宜)、星野文紘、高田利明
- 主催:いでは文化記念館/共催:出羽三山神社・松例祭保存会/後援:鶴岡市教育委員会・日本山岳修験学会
- 問い合わせ・申し込み:
- いでは文化記念館
- URL: http://www.tsuruokakanko.com/haguro/kankou/ideha.html
- TEL: 0235-62-4727
- E-mail: kankoshoko★city.tsuruoka.yamagata.jp(★は@に変えて下さい)
- その他の情報:
- 聴講無料、申し込み必要(9月5日締め切り)
第35回日本山岳修験学会・鳥海山学術大会
- 開催日程:2014年9月13日(土)〜15日(月)
- 開催会場:秋田県由利本荘市・文化交流館「カダーレ」(羽後本荘)
- (JR「羽後本荘」駅下車)
- プログラム:
- 第1日 9月13日(土)
- 12:30開始 (11:30より受付開始)
- 13:00〜13:50 公開講演「古代における鳥海山信仰」
- 新野直吉(秋田大学名誉教授・元秋田大学長・秋田県立博物館名誉館長)
- 13:55〜14:25 基調講演1「鳥海山信仰に見る祈りのかたち」
- 橋 正(秋田県教育庁生涯学習課文化財保護室 主任学芸主事)
- 14:30〜15:00 基調講演2「鳥海山修験」
- 神田より子(日本山岳修験学会開催地担当理事 敬和学園大学教授)
- 15:10〜17:45 修験道芸能上演 テーマ「鳥海山修験の芸能」(解説 神田より子)
- 小滝のチョウクライロ舞(国指定重要無形民俗文化財)
- 吹浦田楽(山形県指定無形民俗文化財)
- 蕨岡延年(山形県指定無形民俗文化財)
- 本海獅子舞番楽(国指定重要無形民俗文化財)
- 第2日 9月14日(日)
- 研究発表
- 第3日 9月15日(月)
- 巡見
- 主催:
- 日本山岳修験学会・同第35回鳥海山学術大会実行委員会
- 共催:
- 秋田県由利本荘市 秋田県にかほ市 山形県遊佐町 由利本荘市教育委員会 にかほ市教育委員会 遊佐町教育委員会
- 後援:
- 秋田県教育委員会 山形県教育委員会 秋田県立博物館 山形県立博物館 秋田県文化財保護協会 山形県文化財保護協会 秋田県民俗学会 庄内民俗学会 酒田民俗学会 由利本荘市文化財保護団体連合会 にかほ市郷土史研究会 NPO法人極楽鳥海人 鳥海山の会 環鳥海地域連携事業実行委員会 第29回国民文化祭由利本荘市実行委員会・にかほ市実行委員会 NHK秋田放送局 NHK山形放送局 ABS秋田放送 AKT秋田テレビ AAB秋田朝日放送 山形テレビ テレビユー山形 さくらんぼテレビ 山形新聞・山形放送 秋田魁新報社 荘内日報社 河北新報社 朝日新聞秋田総局 朝日新聞山形総局 読売新聞秋田支局 読売新聞山形支局 毎日新聞秋田支局 毎日新聞山形支局 産経新聞秋田支局 産経新聞山形支局
- 問い合わせ先:
- 〒154-8525 東京都世田谷区駒沢1-23-1 駒澤大学仏教学部長谷部八朗研究室内 日本山岳修験学会
- TEL: 03-3418-9274(直通)
- E-mail: sangakushugen★gmail.com(★は@に変えて下さい)
- 開局日は毎週木曜日10:30〜16:00です。
- その他の情報:
- 詳細はこちら(http://www.sangakushugen.jp/conference.html)でご確認下さい。
- 非会員でも1日目・2日目は参加可能です。奮ってご参加下さい。
第25回現代民俗学会研究会
民俗学の論点2014―いま民俗学が論じ、取り組むべきこと
- 開催日時:2014年9月28日(日) 13:00〜
- 開催会場:東京大学東洋文化研究所3階 大会議室
- 交通アクセスはこちら
- 開催趣旨:
- 現代民俗学会の設立主旨には、1 先鋭化(新たな理論の構築)、2 実質化(他分野との対話と開かれた議論の土台)、3 国際化(国際的な広がりをもった交流)という三点の課題が謳われています。つまり民俗学研究を深め、開いていくことはこの学会のおおきな目標であるといえます。しかしその深めかた、開きかたには各自の立場やアカデミック・ポリシー、指向性、活動範囲などによって、さまざまな戦略が考えられます。とりわけ、2の他分野との対話に力点をおいて開いていくのか、3の国際的交流から開いていくのか、あるいはまた、すでに他分野に開かれた海外の民俗学研究から他分野を〈間接輸入〉すると同時にそのような他分野との協働のありかたそのものを学ぶのか、などなど、多様な道筋が想定されます。所期の目的を達成するためならばどれか一つに限定する必要はなく、その多様性の承認からはじめの一歩が生まれることが予感されます。
- 学会活動も第四期に突入するにあたり、その初回の研究会では初志にもどって、このような点を徹底的に討論したいと思います。具体的には、上記の三つの課題を深めうるような研究会のトピック自体をおたがいに持ち寄り、それぞれの意義や必要性、可能性などを議論するのです。どこかで誰かがいつの間にか決めてしまっている研究会トピックではなく、自分たちで考えたい議論したいトピックで研究会を構成するのです。
- といっても、いきなり学会員全員が放談するのでは収拾がつかないかもしれません。このセッションの終わりには、今期の研究会の主要方針がかたまることがゴールなわけで、少しでもそれに接近できることが会の目的です。そのために、研究企画委員各自が、研究会でとりあげるべき課題をもちよってプレゼンテーションします。また今期の新機軸として、次世代会員を中心とした「次世代ユニット」を立ち上げますが、このユニットが研究会を担当するときのトピックを議論する公開ディスカッションもおこないます。これらをふまえ、フロア・ディスカッションによって、今期の7回の研究会と2回の年次大会の大まかな内容を決めていきたいと考えています(下記タイムスケジュール参照)。(文責:川田牧人)
- プログラム:
- 13:00〜15:30 第1部 研究企画プレゼン大会
- (研究企画委員による企画ユニット・プレゼン15×10分)
- 15:45〜16:45 第2部 次世代ユニット・ディスカッション
- (次世代担当委員による企画のディスカッション)
- 16:45〜17:30 フロア・ディスカッション
- (第1部、第2部にたいして、フロアからのコメントとさらなる討論)
- コーディネーター:菅豊(東京大学)、島村恭則(関西学院大学)、鈴木洋平(東京都市大学)、塚原伸治(東京大学)、川田牧人(成城大学)
- 主催:
- 現代民俗学会
- 問い合わせ先:
- E-mail: mail★gendaiminzoku.com(★は@に変えて下さい)
- 現代民俗学会URL: http://gendaiminzoku.com/
- その他の情報:どなたでもご参加いただけます。また事前連絡、参加費等も不要です。