各種研究集会のお知らせ(2019年第4四半期・開催日順)

このページは、会員の皆さんから寄せられた、研究会、学会または研究・教育機関等が開催する研究集会のご案内です。デザイン上若干変更させていただく場合もございますが、原則として寄せられた情報をそのまま掲載しています。内容についてのお問い合わせは、それぞれの問い合わせ先に直接お願いいたします。またこのページに情報を掲載したいかたは、こちらをご覧下さい

第23回常民文化研究講座「民具を語る・5」

開催日時:2019年10月7日(月) 13:30〜16:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス 9号館911室(日本常民文化研究所)
(東急東横線「白楽」駅または「東白楽」駅下車、徒歩13分/横浜駅西口バスターミナルから横浜市営バスを利用)
(詳細は常民文化研究所Webサイトをご覧ください。)
テーマ:
 創立50周年を昨2018年に迎えた島根県浜田市金城町波佐の「西中国山地民具を守る会」の足跡とその活動の具体的な実践を会長・隅田正三氏に、国指定重要有形民俗文化財の山村生産用具、中でも紙漉き用具を中心に会員・北村春香氏にその製法と道具をご紹介していただきます。
 民具、民俗研究の目的は、現在を生きる住民が自らの手で、地域の過去を知り、未来に活かしていくことですが、その実践はなかなかできないのが現状です。守る会は、高度成長期に見捨てられ置き去りにされていく民具を「一家一点提供運動」で収集し、「子々孫々まで大切に残す」と記録・整理し民俗資料館を立ち上げました。民具を実際使っての花田植の農作業復元など、学校児童、古老たちに新たな発見や回想の機会としての活用を志向しています。近接する歴史俗資料館には、貴重なたたら製鉄関連資料、明治期にチベット入境を試みた能海 寛の資料も収蔵されています。
 地域創生が叫ばれる今日、山陰の山村での住民主体の実践民俗学の活動報告をお聞きしたいと思います。ご関心のあるみなさまのご参加をお待ちしております。
発表者とタイトル:
隅田正三(西中国山地民具を守る会・会長)
「実践民俗学提唱50年を振り返って ―民俗資料回想セラピーの取り組み―」
北村春香(浜田市金城民俗資料館・非常勤講師)
「金城民俗資料館所蔵の紙布と紙漉き道具 ―他に類を見ない紙民具の量と質―」
主催:神奈川大学日本常民文化研究所
問い合わせ先:
神奈川大学日本常民文化研究所
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL:045-481-5661(内線4358) FAX:045-413-4151
関連サイト: 第23回常民文化研究講座 民具を語る5 開催のお知らせ
その他の情報:
参加費無料・事前申し込み不要です。直接会場へお越しください。

日独合同シンポジウム「翻訳における文化 ―世界歴史・世界文化・世界社会―」

トランスカルチャーにおける日本とドイツ、世界の比較

開催日程:2019年10月10日(木)〜11日(金)
(10日(木):9:30〜17:15(9:00受付開始)・11日(金):9:00〜12:30(8:30受付開始)
開催会場:東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
開催趣旨:
 ドイツ研究振興協会(DFG)は日本学術会議第一部と共同で日独合同シンポジウム「翻訳における文化 ―世界歴史・世界文化・世界社会― トランスカルチャーにおける日本とドイツ、世界の比較」を開催いたします。
 本シンポジウムは大学、研究における人文・社会科学系のあり方が高い関心事項となっている近年、研究環境の継続更なる展開に向け「分野」の未来について意見を交わす機会として開催した2017年11月国際シンポジウム「The Impact of the Humanities and Social Sciences. Discussing Germany and Japan」を受ける形での開催となります。基調講演、学術政策に関するパネルセッション、専門分野に関する3つのパネルセッションを予定しており、今回の専門分野に関するパネルセッションでは、人文科学にフォーカスし、言語の壁により日本外ではほとんど知られていない日本の人文科学の論文をサブテーマとして、日独同時通訳導入の下で議論します。
 *ドイツ研究振興協会(DFG)はドイツ、ボンに本部を置く基礎研究の支援を最重要事業とするドイツの学界最大の自治組織で、自然科学から人文科学まですべての科学分野において大学や研究機関の研究をサポートしています。2009年に日本代表部を開設し、二国間のワークショップやシンポジウムを企画、研究者にネットワーク形成の場を提供しています。
使用言語:10日午前=日独英同時通訳、10日午後第1セッション=英語のみ、以降日独同時通訳
主催:日本学術会議第一部、ドイツ研究振興協会(DFG)
問い合わせ・申込先:
佐藤(日本語) E-mail: aiko.sato★dfg.de(★は@に変えて下さい)
バウアサックス(ドイツ語) E-mail: myra.bauersachs★dfg.de(★は@に変えて下さい)
関連サイト:https://www.dfg.de/jp/aktuelles/berichte/2019/191010-11_geiwi/index.html

戦時下紙芝居と現代人形劇の交差点

神奈川大学非文字資料研究センター2019年度第2回公開研究会

開催日時:2019年10月13日(日) 13:00〜17:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス1号館804号室
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩13分)
プログラム:
実演の部(13:00〜14:30)
高瀬あけみ(子どもの文化研究所)
紙芝居「どんぐりと山猫」
潟見英明(人形劇の図書館館長)
人形劇「トランクシアター」
講演の部(14:40〜17:00)
安田常雄(非文字資料研究センター客員研究員)
「大正・昭和戦前期の大衆文化と戦争:モダニズム・プロレタリア文化・総力戦」
潟見英明(人形劇の図書館館長)
「人形劇:新興芸術から子どもと戦争と」
質疑応答
開催概要:
 クマがカンカン踊りをするお馴染みのテレビCM「カステラ一番……」のアイデアは戦前の人形劇にあるとされる。
 1932年1月上海事変の際に突入・自爆した兵士をモデルとして人形劇「肉弾三勇士」が早くも同年3月には上演された。
 1937年7月支那事変(日中戦争)が勃発した翌年7月には日本教育紙芝居協会が発足し、敗戦に至るまでの間に1000点を超えるプロパガンダ紙芝居が制作された。
 敗戦によって価値観は激変し、大政翼賛会主導のもと戦地で銃後で盛んに上演された二つの見世物劇は、戦前・戦中の実態が解明されぬまま、TV・映像文化が普及するなか、児童向けメディアの代表格として、あるいはより洗練された高度な舞台劇として脱皮してきた。
 大正末期以後の新興芸術運動に淵源をもつ現代人形劇。昭和初期の街頭紙芝居から分岐して15年戦争下で大量に流通した印刷紙芝居。大正末期・昭和初期におけるその発生と戦時期における転換の諸相を、芸術・文化運動の背景、両者の交錯点とともに探る。
問い合わせ先:
神奈川大学 日本常民文化研究所 非文字資料研究センター
〒221-8686 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL:045-481-5661 FAX:045-491-0659
E-mail: himoji-infoi★kanagawa-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
URL: http://himoji.kanagawa-u.ac.jp/
その他の情報:
参加自由/事前申し込み不要

愛知学院大学文学会講演会

開催日時:2019年10月17日(木) 13:30〜15:00
開催会場:愛知学院大学日進キャンパス・学院会館
発表者とタイトル:
鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授、日本山岳修験学会会長)
「山岳信仰の過去・現在・未来」
主催:愛知学院大学文学会
問い合わせ先:
愛知学院大学文学部宗教文化学科・小林奈央子
TEL: 0561-73-1111(代)
その他の情報:聴講自由

現代民俗学会第45回研究会

「まちをまなざす、まちをかたる ―都市をめぐる学際的な対話に向けて―」

開催日時:2019年10月27日(日) 13:30〜17:00
開催会場:東京理科大学 神楽坂キャンパス(予定)
発表者とタイトル:
コーディネーター・趣旨説明:木村周平(筑波大学)
砂川秀樹(東京工業大学)
「『新宿二丁目の文化人類学』解題」
早川公(大阪国際大学)
「『まちづくりのエスノグラフィ』解題」
石榑督和(東京理科大学)
「『新宿二丁目の文化人類学』を都市史から読む」
「『まちづくりのエスノグラフィ』を民俗学から読む」
参考文献:
砂川秀樹(2015)『新宿二丁目の文化人類学:ゲイ・コミュニティから都市をまなざす』太郎次郎社エディタス
早川公(2018)『まちづくりのエスノグラフィ:《つくば》を織り合わせる人類学的実践』春風社
主催:現代民俗学会
問い合わせ先:
E-mail: mail★gendaiminzoku.com (★は@に変えてください)
URL: http://gendaiminzoku.com/meeting.html#meeting45
その他の情報:
事前申し込み、参加費いずれも不要です。趣旨等は上記URLをご参照ください。

特別展「嶺の御嶽山と一山行者」関連講演会

基調講演

開催日時:2019年11月3日(日) 13:30〜16:00
開催会場:大田区立郷土博物館 2階第1展示室
講演者とタイトル:
鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)
「日本の山岳信仰における木曽御嶽山の位置付け」

連続講演

開催会場:大田区立郷土博物館 2階第1展示室
開催日程・講演者とタイトル
第1回 2019年10月13日(日) 13:30〜16:00
藤澤彰(芝浦工業大学建築学部教授)
「御嶽神社の建築について」
第2回 2019年10月20日(日) 13:30〜16:00
乾賢太郎(大田区立郷土博物館学芸員)
「嶺の御嶽山とその信仰者たち」
第3回 2019年11月17日(日) 13:30〜16:00
牧野眞一(二松學舍大学非常勤講師)
「一山系御嶽講の地域的展開」
第4回 2019年11月24日(日) 13:30〜16:00
時枝務(立正大学文学部教授)
「霊神碑は語る」
開催案内:
 特別展「嶺の御嶽山と一山行者」(10月5日〜12月1日)に関する講演会のお知らせです。
 御嶽神社(大田区北嶺町)は、通称「嶺の御嶽山」(みねのおんたけさん)と呼ばれており、天文4(1535)年に草創したと言います。その後、一山行者(?〜1851)が天保2(1831)年に日本屈指の霊山である木曽御嶽山(長野県・岐阜県)の関東第一分社として、現在の社殿を建立したと伝わります。
 嘉永4(1851)年に没した一山行者ですが、明治32(1889)年には境内に同師を祀る祖霊社(一山神社)が築かれたと考えられています。なお、同社は平成28(2016)年2月に水行堂や社務所と共に国登録有形文化財となりました。
 さて、一山行者は養子に入った井原家と出家した圓乘院がある与野(現・さいたま市中央区)などで布教に努めたと言います。その結果、木曽御嶽山や嶺の御嶽山を参拝する「御嶽講」が中山道沿いを中心に各地で作られ、嶺地域でも嶺一山講が結成されました。
 特別展では、嶺の御嶽山の歴史的展開について紹介します。また、一山行者が影響を与えた御嶽講や嶺の御嶽山に参集した御嶽講に関して考えます。本展が大田区の歴史や文化の再発見につながれば幸いです。
主催:大田区
問い合わせ先:
大田区立郷土博物館
関連情報:大田区立郷土博物館/イベントの御案内/特別展「嶺の御嶽山と一山行者」のご案内
TEL: 03-3777-1070
その他の情報:
申込方法:先着80名。受付は当日会場にて。参加費無料。

現代民俗学会第46回研究会

現代民俗学は「地域」と「むら」をどう捉えるか―〈共〉の民俗学を考える

開催日時:2019年11月16日(土) 14:00〜17:00
開催会場:成城大学 8号館831教室
プログラム:
コーディネーター:加藤秀雄(成城大学)
総合司会・趣旨説明:加藤秀雄
植田今日子(上智大学)
「『地縁』は構築できるか」
猪瀬浩平(明治学院大学)
「しがらみを編みなおす:障害者の地域生活運動の分解と異化」
コメンテーター:金子祥之(跡見学園女子大学)
参考文献:
植田今日子『存続の岐路に立つむら―ダム・災害・限界集落の先に』2016 昭和堂
植田今日子「原発事故と畜産農家の避難:なぜ「避難」が畜産農家の廃業を招くのか」(『環境社会学研究』vol.25, 2019年12月刊行予定)
猪瀬浩平『むらと原発―窪川原発計画をもみ消した四万十の人びと』2015 農文協
猪瀬浩平『分解者たち―見沼たんぼのほとりを生きる』2019 生活書院
わらじの会編『地域と障害―しがらみを編みなおす』2010 現代書館
主催:現代民俗学会
問い合わせ先:
E-mail: mail★gendaiminzoku.com (★は@に変えてください)
URL: http://gendaiminzoku.com/meeting.html#meeting46
その他の情報:
事前申し込み、参加費いずれも不要です。趣旨等は上記URLをご参照ください。

現代民俗学会第47回研究会

写真探して4万キロ・米国調査報告会

開催日時:2019年11月17日(日) 14:00〜17:00
開催会場:東京大学東洋文化研究所・大会議室
プログラム:
発表者:佐藤洋一(早稲田大学社会科学総合学術院教授・東京大学東洋文化研究所私学研修員)
コーディネーター・司会:菅豊(東京大学)
 佐藤洋一氏は、第二次世界大戦後の都市史を専門とし、またヴィジュアル・アーカイヴズやヴァナキュラー写真(Vernacular Photography)に関して造詣が深い。同氏はこれまで、第二次世界大戦後にGHQ関係者などによって日本で撮影された、「公」的な写真等の史料を、主にアメリカで調査研究してきた。そして、同氏は昨年9月からは2回にわたり、アメリカ人による「私」的な写真コレクションに焦点を当て、アメリカ大陸を横断しながら各地の図書館や史料館を訪ね歩き、所蔵された写真を丹念に調査し、複製作業を行ってきた。それは「公」的な記録には出てこない、戦後日本の都市の姿を発掘するための、膨大な基礎作業の一部である。
 この報告会では、約9ヶ月間にわたって全米各地の重要コレクションを周り、数万枚もの写真の履歴を辿り、可能な限り複製した、エキサイティングな今回の調査内容についてご発表いただく。具体的には、「運び屋」的な旅のこと、アメリカにおける史料館での調査のこと、写真史料のこと、「公」的な史料と「私」的な史料の違い、そして同氏の今後の研究の見通しと課題についてお話しいただく予定である(菅豊)。
※佐藤洋一(さとう よういち):早稲田大学社会科学総合学術院教授、博士(工学)。主著に『米軍が見た東京1945秋』(洋泉社、2015)、『帝政期のウラジオストク ―市街地形成の歴史的研究―』(早稲田大学出版部、2011)など。
主催:現代民俗学会
共催:「野の芸術」論研究会(科研「『野の芸術』論―ヴァナキュラー概念を用いた民俗学的アート研究の視座の構築」グループ)、東京大学東洋文化研究所班研究「東アジアにおける『民俗学』の方法的課題」研究会
問い合わせ先:
E-mail: mail★gendaiminzoku.com (★は@に変えてください)
その他の情報:
事前申し込み、参加費いずれも不要です。

鵜様道中講演会「能登の奇祭 鵜祭とは何か」

開催日時:2019年11月30日(土) 13:30〜15:30
開催会場:カルチャーセンター飛翔 2Fシアタールーム
(JR「能登部」駅より徒歩約11分/石川県鹿島郡中能登町能登部下134-1)
発表者とタイトル:
西山郷史(日本宗教民俗学会委員)
「能登の宗教風土と謡曲『鵜祭』」
由谷裕哉(小松短期大学名誉教授)
「鵜祭の諸伝承における動物供犠について」
主催:鵜様道中の宿保存会
後援:中能登町観光協会/なかのとスローツーリズム協議会
問い合わせ先:
干場辰夫
E-mail: thoshi52★gmail.com(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
いしかわ県民文化振興基金による講演会です。

カントリーサイド生業史研究会第2回フォーラム「狩猟書の比較史」

開催日時:2019年12月7日(土) 13:00〜17:00
開催会場:上智大学四谷キャンパス 6号館(ソフィアタワー)3階6-303教室
(「四ッ谷」駅下車、徒歩すぐ)
開催趣旨:
狩猟書に関する日本とヨーロッパ双方の研究の到達点を共有したうえで、王権・領主と狩猟の関係や狩猟場の実態の比較史をめざして、議論を始めたい。
プログラム:
12:30 受付開始
13:00-13:20 加藤はるか(お茶の水女子大学)
問題提起「狩猟が行われない狩猟地」
13:20-14:20 頼順子(佛教大学)
「西欧中世の狩猟書 ―14-15世紀フランスの俗語の狩猟書を中心に―」
14:30-15:10 二本松泰子(長野県立大学)
「武家の鷹術 ―近世諸藩の鷹書から―」
15:10-15:40 中澤 克昭(上智大学)
「獲物としての鹿 ―『諏方大明神画詞』と『狩詞記』―」
15:50-16:10 コメント:永松敦(宮崎公立大学)・水野裕史(筑波大学)
16:10-16:50 討論
16:50-17:00 総括コメント:春田直紀(熊本大学)
主催:カントリーサイド生業史研究会
共催:
科研費基盤研究(C)「中世後期における諏訪信仰の総合的研究」
科研費JP19K21603挑戦的研究(萌芽)「狩猟風俗から見直す「和漢」 の境界の再構成」
上智大学文学部史学科
問い合わせ先:
カントリーサイド生業史研究会
E-mail: hist_countryside★outlook.jp(★は@に変えて下さい)
その他の情報:
※配布資料の準備の都合上、出席が確実な方は、12月1日までに上記E-mailまでメールでお知らせ下さい。その際、ご氏名と所属を明記願います。なお、当日の飛び入り参加も歓迎いたします。
※参加費不要

南山大学人類学研究所設立70周年記念シンポジウム

人類研の歩みと人類学の未来

開催日時:2019年12月7日(土) 13:30〜17:30
開催会場:南山大学 S棟S21教室
(地下鉄名城線「八事日赤」駅下車、徒歩8分)
プログラム:
司会:宮脇千絵(南山大学・准教授/人類学研究所・第一種研究所員)
13:30 学長挨拶……鳥巣義文(南山大学・学長)
13:35 趣旨説明……渡部森哉(南山大学・教授/人類学研究所・所長)
13:40 山田仁史(東北大学文学部・准教授)
「ドイツ語圏人類学におけるP・W・シュミット」
14:25 クネヒト・ペトロ(南山大学・元教授/人類学研究所・元所長)
「Missionary and Anthropologist, a Contradiction?」
15:10 休憩
15:30 後藤明(南山大学・教授/人類学研究所・第二種研究所員)
「人類研の目指したもの、そして目指すべきもの」
16:00 コメント……伊藤亜人(東京大学・名誉教授)
16:20 休憩
16:30 総合討論
17:30 閉会の挨拶……吉田竹也(南山大学・教授/人類学研究所・第二種研究所員)
18:00 懇親会(無料)
主催:南山大学人類学研究所
共催:中部人類学談話会
問い合わせ先:
南山大学人類学研究所
TEL:052-832-3111(代表)
FAX:052-833-6157
E-mail:ai-nu★ic.nanzan-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
URL: http://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/activities/item/20191207_70thanniversary.pdf
その他の情報:
懇親会は11月30日までにご登録をお願いします。
受付フォーム:https://regist.nanzan-u.ac.jp/regform/regist/jinruiken_reception/70thanniversary
11/30を過ぎてのご参加希望は、ai-nu★ic.nanzan-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)までお問い合せください。

第23回常民文化研究講座・国際研究フォーラム

交差する日本農村研究―アチック・ミューゼアムとジョン・エンブリー

開催日時:2019年12月14日(土) 10:00〜18:00
開催会場:神奈川大学横浜キャンパス3号館305講堂
(東急東横線「白楽」駅徒歩13分)
プログラム:
第1部:内から見た日本農村―アチック同人を中心に(10:15〜12:45)
全京秀(ソウル大学名誉教授・神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員)
「アチック・ミューゼアムの村落報告書とシカゴ学派のコミュニティ・スタディの対比」
三須田善暢(岩手県立大学)
「有賀喜左衛門における海外研究者の摂取について:遺稿類から」
アラン・クリスティ(University of California, Santa Cruz)
「ティームワークのハーモニアス・デヴェロープメントという理想 ―アチック・ミューゼアムにおける共同研究を考えて―」
第2部:外からみた日本農村―ジョン・エンブリーを中心に(13:30〜18:00)
神谷智昭(琉球大学)
写真と解説「エンブリーの見た須恵村の復元とその現代的意義」
田中一彦(ジャーナリスト・元西日本新聞社)
「エンブリー夫妻の日米戦争と須恵村の協同」
デービット・プライス(Saint Martin’s University)
「John Embree in the Cold War」(冷戦のなかのエンブリー)」
桑山敬己(関西学院大学)
「文化人類学的日本研究のなかの『須恵村』」
内海孝(東京外国語大学名誉教授)
「エンブリーのハワイ島コナ日本人異文化接触論」
主催:神奈川大学日本常民文化研究所・国際常民文化研究機構
問い合わせ先:
神奈川大学日本常民文化研究所・国際常民文化研究機構
TEL: 045-481-5661(代)
お申込みについて:
「講座・国際フォーラム 参加希望」を明記の上、
1.氏名
2.郵便番号
3.住所
4.電話番号
を記載し、メール、FAXまたは葉書にて、12月9日(月)までにお申し込みください。
当日参加も歓迎いたしますが、定員(150名)に達し次第締め切らせていただきます。
宛先:
E-mail: jomin-kouza23★kanagawa-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
FAX: 045-413-4151
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1 神奈川大学日本常民文化研究所
※お申し込みの際にいただいた個人情報は講座の実施・運営にのみ使用いたします。

現代民俗学会第48回研究会「アートの民俗学的転回、民俗学のアート論的転回」

開催日時:2019年12月15日(日) 13:00〜
開催会場:東京大学東洋文化研究所 大会議室
プログラム:
福住廉(美術評論家、東京芸術大学非常勤講師)
「アートの民俗学的転回」
菅豊(東京大学大学院情報学環・学際情報学府)
「民俗学のアート論的転回」
コメンテーター:加藤幸治(武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程研究室)
コーディネーター:菅豊(東京大学)
司会:塚原伸治(茨城大学人文社会科学部)
要旨:
 1920年代を中心とする20世紀初頭、民俗的な芸術は重要な課題とされ、注目され、活発に議論されていた。日本の民俗学のアート論を考える上において、この時代は一大画期であり、そこでは制度化された高踏な芸術とは異なって、民俗的な世界に生かされる芸術へのまなざしが立ち現れた。たとえば1910年代には「農民美術運動」、1920年代には「民俗藝術」「民藝」そして「考現学」といった、広義のアートに掛かり合うキーワードが創出され、追究された。それらの対象とする事物や活動は必ずしも相同ではないが、いずれも芸術の民衆性や日常性に注目した点では類似している。
 その後1930年代には、草創期の民俗学で柳田国男も芸術に関心を示し、芸術が「面白い研究課題」であり、その研究が「世界のフオクロア」に対して貢献できると強調した。そして「素人」や「専門家に非ざる百姓」「小学校に入ったばかりの子供」といった「普通人」や「無名の常民」の芸術活動―「野の芸術」―を研究することの意義を訴えた(柳田1934:147-152)。現代アート論においても先駆的である柳田のこの主張は、その後1950年代に、鶴見俊輔の「限界芸術論」に引き継がれたものの、残念なことに民俗学では忘却されてしまった。結果、日本の民俗学は伝統的な民俗芸能や口承文芸には関心をもったものの、芸術を「便宜的・表面的な分類ラベル程度のものでしかなく、内実をもった概念にまで高める必要のないもの」(小松1999:6)として軽視し続けてきた。その状況は現在でも変わらない。
 しかし、アルフレッド・ジェルやティム・インゴルドなどの研究をもち出すまでもなく、近年、人類学的アート研究が活性化しており、また社会学など隣接諸科学でもアートが重要課題となっている。そして海外の民俗学に目を転じれば、英語圏ではfolk art、中国では民間芸術、そしてかつてのドイツではvolkskunstのように、アートの研究ジャンルが画定され、積極的に考究されてきた。さらに翻って日本のアート界を眺望すれば、地域の芸術祭が隆盛するなど、現代美術の重心が前衛的なコンセプチュアル・アートから、「風土」「伝統」といった土着的な民俗文化を求めるものへ移行する「民俗学的転回(Folkloric Turn)」(福住2017:29)を経験しており、アートにとって民俗学的世界は見過ごせない重要課題となってきている。
 このような学術的背景のもと、現代日本の民俗学において芸術=アートという研究ジャンルを再び蘇生させ、その研究の射程に収めることが喫緊の課題となっている。本研究会では民俗学的アート研究を蘇生させるのみならず、未来に向けた多様なアート研究の対象と視座を獲得するために、「民俗学的転回」という用語の提唱者である福住廉氏をお呼びして、アート論と民俗学の対話を促していきたい。具体的には、民俗学的転回とともに、限界芸術論、アウトサイダーアート、ヴァナキュラー・アートなどを取り上げる(菅豊)。
 【参考文献】柳田国男1934『民間伝承論』共立社、小松和彦他編1999『芸術と娯楽の民俗』雄山閣、福住廉2017「民俗学的転回」『美術手帖』2017年12月号(1062号)
発表者紹介:
福住廉(ふくずみ れん):美術評論家。1975年生まれ。著書に『今日の限界芸術』、共著に『ビエンナーレの現在』、編著に『佐々木耕成展図録』など。「artscape」、「共同通信」などに寄稿する一方、東京のギャラリーマキで連続企画展「21世紀の限界芸術論」をキュレーション。現在、東京芸術大学、女子美術大学非常勤講師。
主催:現代民俗学会
共催:
「野の芸術」論研究会(科研「「野の芸術」論―ヴァナキュラー概念を用いた民俗学的アート研究の視座の構築」グループ)
東京大学東洋文化研究所班研究「東アジアにおける「民俗学」の方法的課題」研究会
問い合わせ先:
E-mail: mail★gendaiminzoku.com (★は@に変えてください)
URL: http://gendaiminzoku.com/meeting.html#meeting48
その他の情報:
事前申し込み、参加費いずれも不要です。

跡見学園女子大学地域交流センター公開シンポジウム「東日本大震災と『記憶』の記録化」

試みとしての地域史・写真展・記憶地図・街の復元

開催日時:2019年12月21日(土) 13:00〜16:30
開催会場:跡見学園女子大学文京キャンパス ブロッサムホール(2号館1F)
(丸ノ内線「茗荷谷」駅下車、徒歩2分)
発表者とタイトル:
西村慎太郎(国文学研究資料館・准教授)
「原子力災害地域の歴史を未来へ紡ぐ―大字誌という方法」
吉田智彦(写真家・文筆家)・鹿目久美(福島からの避難者、母ちゃんずメンバー)
「笑顔の向こうがわ―保養キャンプで出会った母子の日常にある矛盾と不安」
植田今日子(上智大学総合人間科学部・教授)
「『更地の向こう側』の記憶地図―気仙沼市唐桑町宿での試みから」
槻橋修(神戸大学大学院工学研究科・准教授)
「ふるさとの記憶―『失われた街』模型復元プロジェクト」
主催:跡見学園女子大学地域交流センター
後援:文京区
問い合わせ先:
跡見学園女子大学地域交流センター
TEL: 03-3941-7420
その他の情報:
申込み不要・参加費無料