各種研究集会のお知らせ(2024年第1四半期・開催日順)
このページは、会員の皆さんから寄せられた、研究会、学会または研究・教育機関等が開催する研究集会のご案内です。デザイン上若干変更させていただく場合もございますが、原則として寄せられた情報をそのまま掲載しています。内容についてのお問い合わせは、それぞれの問い合わせ先に直接お願いいたします。またこのページに情報を掲載したいかたは、こちらをご覧下さい。
- 2024.01.18. 成城大学大学文学研究科学術講演会(成城大学3号館3階大会議室+オンライン同時配信(URLは後ほど公開))
- 2024.03.02. 2023年度東海地区民俗学関係卒業論文発表会(中京大学名古屋キャンパス)
成城大学大学文学研究科学術講演会
“Horror Stories and Popular Perceptions of Folklore Study”
「ホラーストリーを通して見る、人々の民俗学のイメージ」
- 開催日時:2024年1月18日(木) 16:30〜18:00
- 開催会場:成城大学3号館3階大会議室+オンライン同時配信
- (Zoom会議室情報は、講演特設ページにて後日公開)
- 発表者とタイトル:
- Jeffrey A. Tolbert(ジェフリー・A・トルバート/ペンシルベニア州立大学ハリスバーグ校助教授)
- 「Horror Stories and Popular Perceptions of Folklore Study」
- (「ホラーストリーを通して見る、人々の民俗学のイメージ」)
- 演者紹介:
- 民俗学、アメリカ研究専攻。神話や伝説等の民間伝承がマンガやアニメ等のポップカルチャーに継承・再生されている点に注目し、そうした文化現象を、建築や美術様式におけるロマネスク(ローマ様式)という言い方になぞらえて、「フォークロレスク」(folkloresque:民俗様式)として理論化し、精力的に研究を進めている。
- 発表要旨:
- アメリカの民俗学(folklore study)は、研究理論・方法の「パフォーマンス的転回 performance turn」(規範や構造から実際の行動やそれが発生する文脈への焦点の転換)や「反省的転回 reflexive turn」(調査研究等における研究者側の自己反省・批判の開始)の影響を受け、20世紀末に大きな転換を遂げました。今日の民俗学は、言語人類学や文化人類学と密接に関連した特定の伝承文化を体系的に把握・記述する民族誌(民俗誌)的な学問分野となっており、民俗学者たちは自分たちの研究を「ヴァナキュラー(地域に根付いた)文化」、すなわち誰もが毎日関わっている普通の日常文化の研究と位置付けています。
- 以上のように民俗学はここ100年余りの間に大きく変化しましたが、専門外の人びとが持つ民間伝承(folklore)に対する見方はほとんど変わっていないようです。本講演では、民間伝承をもとにして作られて世界的に人気となっているホラー小説を例にとり、こうした大衆文化の中に描かれた民間伝承と、民俗学が明らかにする民間伝承との間にズレがあることを指摘します。そして、ホラー小説に描かれている民間伝承が19世紀〜20世紀初頭の古いものに留まっていることを明らかにします。その上で、正当な学問としての民俗学のイメージを確立するためには、民俗学者は所属する大学・研究機関や国の境界を越えて協力する必要があると論じます。
- 主催:成城大学大学文学研究科
- 問い合わせ先:
- 成城大学大学院文学研究科 上杉富之
- E-mail: uesugi★seijo.ac.jp(★は@に変えて下さい)
- その他の情報:
- 対面、Zoom参加ともに参加の申し込みは不要。
2023年度東海地区民俗学関係卒業論文発表会
- 開催日時:2024年3月2日(土) 13:00-17:05
- 開催会場:中京大学名古屋キャンパス0号館6階0604教室/オンライン
- (名古屋市営地下鉄鶴舞線・名城線「八事」駅5番出口直結)
- プログラム:
- 13:00 小島紗弥(中京大学)
- 「祭りの継承を考える ―上名和祭りばやし保存会の事例から―」
- 13:35 髙林沙那(愛知大学)
- 「民俗芸能の保存・伝承の現状と課題 ―有玉獅子舞保存会を事例として―」
- 14:10 山田穂乃花(愛知学院大学)
- 「猩々の持つ厄除けと福徳授与の機能 ―愛知県の諸事例を中心に―」
- 14:40-14:50 休憩
- 14:50 荻田裕規(愛知学院大学)
- 「日本における七夕」
- 15:25 白栁恋季(愛知学院大学)
- 「ヤマタノオロチとたたら製鉄」
- 16:00 石川沙衣香(中京大学)
- 「『熊野鬼ヶ城伝説』考 ―英雄譚の誕生と熊野地域の特性―」
- 16:35 大島かえで(中京大学)
- 「近世における聖地熊野信仰についての一考察 ―『熊野観心十界曼荼羅』と 『那智参詣曼荼羅』を中心に―」
- 17:05 閉会
- 主催:中京大学文学部歴史文化学科小早川ゼミ
- 問い合わせ先:
- 中京大学文学部歴史文化学科 小早川道子
- E-mail: m-koba★lets.chukyo-u.ac.jp(★は@に変えて下さい)
- その他の情報:
- 参加費不要・オンライン聴講ご希望の方は、メールフォームからお申し込みください。
- https://forms.gle/RMRWrTLHdGrXHtDg8(2月28日頃にZoom URLとID・パスコードをお知らせします)