『日本民俗学』目次 241号(2005年2月28日)〜260号(2009年11月30日)

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第241号(2005年2月28日)

論文
石本敏也「アルバムのなかの巡礼 ―編集し直される四国八十八箇所―」[1]
増崎勝敏「大阪湾のばっち網漁業にみる漁撈集団の構成とネットワーク ―大阪府泉佐野市北中通の事例より―」[31]
研究ノート
福西大輔「新田開発地域における水神信仰 ―千葉県印旛郡本埜村の事例を中心に―」[53]
書評
小熊誠 安達義弘著/『沖縄の祖先崇拝と自己アイデンティティ』
藤森裕治 六車由美著/『神、人を喰う ―人身御供の民俗学―』

第242号(2005年5月31日)

論文
田中正隆「地域社会における祭祀の持続と変化をめぐる一考察 ─トカラ列島の事例から─」[1]
加賀谷真梨「沖縄県・小浜島における生涯教育システムとしての年中行事」[35]
研究ノート
渡部鮎美「田の美しさ ─富士河口湖町の「空中田植」を事例に─」[64]
書評
菅豊 佐々木高明著/『南からの日本文化(上) ─新・海上の道』『南からの日本文化(下) ─南島農耕の探求』
鈴木正崇 松崎憲三著/『現代供養論考 ─ヒト・モノ・動植物の慰霊─』
野地恒有 池田哲夫著/『近代の漁撈技術と民俗』
書誌紹介
飯島康夫 小口千明著/『日本人の相対的環境観 ─「好まれない空間」の歴史地理学─』
伊藤廣之 豊中市史編さん委員会編/『新修豊中市史 第七巻 民俗』
小堀光夫 花部英雄著/『漂泊する神と人 ─民間説話の民俗学的研究1─』
飯島吉晴 鉄の道文化圏推進協議会編/『金屋子神信仰の基礎的研究』

第243号(2005年8月31日)

論文
青木隆浩「観光地における文化と自然の有用性 ─グリーン・ツーリズムを事例に─」[1]
山下裕作「農村振興における民俗学の可能性」[33]
田中久美子「神と対話する人々 ─佐賀県東松浦郡北波多村の岸岳末孫を事例として─」[63]
研究ノート
牛島史彦「農作の単位慣行について ─九州南部地域のツカとマキ─」[94]
書誌紹介
渡邉三四一 上越市史編さん委員会編/『上越市史通史編7 民俗』
蒲池勢至 福田アジオ著/『寺・墓・先祖の民俗学』
吉川祐子 下野敏見著/『御田植祭りと民俗芸能 ─隼人の国の民俗誌 II ─』
篠原徹 野村純一著/『江戸東京の噂話 ─「こんな晩」から「口裂け女」まで─』
岩田重則 井川雑穀文化調査会編/『井川雑穀文化調査報告書』
フォーラム:第55回年会ミニシンポジウム報告
中野紀和「民俗調査の現場から ─変貌する現代社会と民俗学─」
吉留徹「民俗調査における「伝承」と「地域」 ─角島の事例を中心に─」
板橋春夫「火の番慣行にみる生活変化過程の一側面 ─白山麓、石川県吉野谷村中宮の事例から─」
森栗茂一「神戸の地蔵信仰と復興まちづくり ─伝承再構築支援の民俗学─」
フォーラム:研究活動
飯倉義之 「〈研究会史〉という試み ─國學院大學説話研究会・國學院大學民俗文学研究会OB有志編・刊『学生研究会による昔話研究の50年 ─フィールドワークの記憶と記録─』─」

第244号(2005年11月30日)

論文
樫村賢二「近津神社の「お枡廻し」に見る穀霊」[1]
研究ノート
野口憲一「「宗教行事を伴った民俗芸能」の行政支援に際する行政の戦略とその方法 ─茨城県金砂大田楽を事例に─」[37]
書評
橋本章 関沢まゆみ著/『宮座と墓制の歴史民俗』
書誌紹介
大森惠子 三田市総務部市史編さん課編/『三田市史 第九巻 民俗編』
植松明石 コルネリウス・アウエハント著/『HATERUMA 波照間 ─南琉球の島嶼文化における社会=宗教的諸相─』、コルネリウス・アウエハント/静子・アウエハント撮影/『写真集 波照間島 祭祀の空間』
鈴木正崇 井上隆弘著/『霜月神楽の祝祭学』
窪田涼子 小栗栖健治著/『宮座祭祀の史的研究』
佐治靖 平山眞著/『巫女の人類学 ─「神語り」の記録と伝承─』
保坂達雄 國學院大學折口博士記念古代研究所・小川直之編/『折口信夫・釈迢空 ─その人と学問─』
福原敏男 田中宣一著/『祀りを乞う神々』
篠原徹 田中正明編/『柳田國男の絵葉書 ─家族にあてた二七〇通』
フォーラム:シンポジウム報告
中野泰「ポストコロニアル時代の韓国民俗学の研究動向 ─国際シンポジウム「東アジアの近代と民俗学の創出」に参加して─」

第245号(2006年2月28日)

特集 市町村合併と民俗
岩田重則「特集にあたって」[1]
福田アジオ「市町村合併と伝承母体 ─その歴史的概観─」[3]
結城登美雄「市町村合併の現在 ─合併で村はどうなるのか─」[18]
岩崎正弥「現代山村経済と過疎 ─三遠南信の現実から─」[34]
松田香代子「「伊豆の国市」とはどこか ─大合併と民俗の本質─」[50]
三俣学「市町村合併と旧村財産に関する一考察 ─環境保全・コミュニティ再考の時代の市町村合併の議論にむけて─」[68]
米田実「市町村合併と民俗 ─滋賀県を事例として─」[99]
書評
飯島康夫 佐伯安一著/『富山民俗の位相 ─民家・料理・獅子舞・民具・年中行事・五箇山・その他─』
吉成直樹 鈴木正崇著/『祭祀と空間のコスモロジー ─対馬と沖縄』
書誌紹介
福原敏男 犬山市教育委員会編/『犬山祭総合調査報告書』
宮内貴久 日本民俗建築学会編/『写真でみる民家大事典』
鈴木正崇 酒井正子著/『奄美・沖縄 哭きうたの民族誌』
小川直之 岩井宏實編著/『技と形と心の伝承文化』
西山郷史 伊藤曙覧著/『越中の民俗宗教』
福田アジオ 原田敏明著/『宗教 神 祭』
福岡直子 松原武実著/『奄美 加計呂麻島のノロ祭祀』
永島政彦 高崎市史編さん委員会編/『新編高崎市史民俗編』
胡桃沢勘治 御影史学研究会編/『民俗宗教の生成と変容 ─御影史学研究会創立35周年記念論集─』……執筆者表記に誤り=246号に修正して再録

第246号(2006年5月31日)

論文
金賢貞「都市祭礼におけるヨソモノの存在とその意義 ─茨城県石岡市常陸国總社宮大祭を事例に─」[1]
渡部圭一「式内社伝承の形成と地域神職 ─伝承史における文字の才覚─」[31]
研究ノート
後藤麻衣子「江戸時代後期の雪室とカマクラ行事 ─久保田城下を事例として─」[69]
書評
島村恭則 梁愛舜著/『在日朝鮮人社会における祭祀儀礼 ─チェーサの社会学的分析─』
川森博司 吉川祐子著/『遠野昔話の民俗史的研究』
書誌紹介
藤原修 御影史学研究会編/『民俗宗教の生成と変容 ─御影史学研究会創立35周年記念論集─』……245号で執筆者表記に誤りがあったため、修正して再録
福原敏男 橋本裕之・垣東敏博編/『若狭路の祭と芸能 ─錦耕三遺稿集 I ・別冊』
鈴木正崇 植木行宣・田井竜一編/『都市の祭礼 ─山・鉾・屋台と囃子』
野本寛一 白石昭臣著/『竹の民俗誌』
岩竹美加子 Alan Dundes ed./『Folklore: Critical Concepts in Literary and Cultural Studies』
中村羊一郎 民俗文化研究所編/『女河八幡宮の流鏑馬まつり ─静岡県湖西市の祭礼調査報告書』
齊藤純 和田寛編/『河童伝承大事典』
八木康幸 黒田一充著/『祭祀空間の伝統と機能』
倉石忠彦 松崎憲三編/『同郷集団の民俗学的研究』
高桑守史 川島秀一著/『漁撈伝承 ─ものと人間の文化史─109』『カツオ漁 ─ものと人間の文化史─127』
田畑千秋 吉成直樹著/『琉球民俗の底流』
フォーラム
真野純子 「民俗学における地域社会のとらえ方 ─『上越市史 通史編7 民俗』の執筆をとおして─」
真野俊和 「野の学問はどこに行くのか」
石垣悟 「民俗資料の救済 ─新潟県中越地震における対応から─」

第247号(2006年8月31日)

特集 日本民俗学の研究動向(2003-2005)
「特集にあたって」[1]
宮本袈裟雄「総論:現代社会と民俗学研究」[3]
山下裕作「経済:野にある経済」[15]
中野泰「社会:民俗学における「社会」研究の過去と現在」[38]
岩田重則「人生:人生儀礼研究の現在」[66]
小池淳一「信仰:民俗信仰の領域」[101]
川島秀一「口承:口頭伝承と文字文化をめぐって」[125]
俵木悟「芸能:身体と社会の結節点としての民俗芸能」[140]
才津祐美子「トピックス(世界遺産と文化財):「民俗」の「文化遺産」化をめぐる理念と実践のゆくえ」[169]
喜多村理子「トピックス(戦争と民俗):戦場の死の受け止め方をめぐって」[195]
中野紀和「トピックス(イベントの民俗):「移動」から捉えたイベントと祭礼のイベント化」[219]
書評
長野覺 鈴木昭英著/『修験教団の形成と展開』
岩田重則 ヨルン・ボクホベン著/『葬儀と仏壇 ─先祖祭祀の民俗学的研究─』
書誌紹介
福田アジオ 若尾祐司・羽賀祥二編/『記録と記憶の比較文化史』
花部英雄 武田正著/『天保元年やかんの年 ─早物語の民俗学─』
小野寺節子 三田村佳子著/『里神楽ハンドブック ─福島・関東・甲信越─』
大友務 栃原嗣雄著/『秩父の民俗 ―山里の祭りと暮らし─』
巻山圭一 倉石忠彦著/『道祖神信仰の形成と展開』

第248号(2006年11月30日)

論文
前野雅彦「伝承される開拓」[1]
東資子「病いの治癒と物語の生起 ─宮古諸島、伊良部島A村落の民俗医療の事例から─」[34]
高木大祐「漁業と供養 ─東北地方の鮭供養を事例として─」[58]
研究ノート
王京「太田陸郎とその中国研究 ─戦時下の民俗学者─」[88]
書評
森隆男 宮内貴久著/『家相の民俗学』
書誌紹介
鈴木正崇 岸上興一郎著/『海港場横浜の民俗文化』
岩田重則 一柳廣孝編/『「学校の怪談」はささやく』
篠原徹 斎藤卓志著/『刺青墨譜 ─なぜ刺青と生きるか─』
松崎憲三 現代伝承論研究会編/『現代都市伝承論 ―民俗の再発見─』
高遠奈緒美 堤邦彦・徳田和夫編/『寺社縁起の文化学』
福原敏男 狩野博幸・山路興造・藤井健三著/『近世祭礼・月次風俗絵巻』

第249号(2007年2月28日)

論文
阿南透「運動会のなかの民俗 ─釧路市民大運動会の事例から─」[1]
金子直樹「近現代における岩木山参詣習俗の変容 ─徒歩参詣の伝統化─」[38]
田野登「都心周辺部にみえる岩見重太郎伝説 ─野里住吉神社一夜官女祭に関する言説の変容─」[78]
研究ノート
古谷野洋子「ミノ・カサ・ツエの夜廻り役 ─石垣島大浜のサリサリコンコンを中心に─」[111]
書評
法橋量 河野眞著/『ドイツ民俗学とナチズム』
書誌紹介
小林稔 生方徹夫著/『鬼来迎』
海野光興 大本敏久著/『民俗の知恵 愛媛八幡浜民俗誌 愛媛民俗叢書@』
中込睦子 富士吉田市教育委員会編/『国記録選択無形民俗文化財調査報告書 吉田の火祭』
菅豊 史軍超著/『文明的聖樹─哈尼梯田』
篠原徹 日立市郷土博物館編/『むら・ひと・くらし ─写真が語る茨城の民俗─』
湯川洋司 千葉徳爾著/『新考 山の人生 柳田國男からの宿題』
出口晶子 菅豊著/『川は誰のものか 人と環境の民俗学』
八木橋伸浩 西海賢二著『近世のアウトローと周縁社会』
岩田重則 小松和彦著/『妖怪文化入門』
鈴木正崇 荒川章二・笹原恵・山道太郎・山道佳子著/『浜松まつり─学際的分析と比較の視点から』

第250号(2007年5月31日)

論文
長澤壮平「資源としての民俗文化の動態 ─岩手県岳神楽を例に─」[1]
中山正典「伊豆半島漁村における風の伝承」[27]
研究ノート
筒井裕「近代の大物忌神社の運営組織内における社家集団の位置づけ」[68]
三田牧「糸満漁師たちの『天気を読む』知識 ─体験に裏付けられたものとして知識を記述する試み─」[86]
書評
鈴木正崇 今里悟之著/『農山漁村の〈空間分類〉─景観の秩序を読む』 京都大学学術出版会(2006年2月)
川村清志 橋本裕之著/『民俗芸能研究という神話』 森話社(2006年5月)
篠原徹 杉本仁著/『選挙の民俗誌 ─日本的政治風土の基層─』 梟社(2007年4月)
常光徹 香川雅信著/『江戸の妖怪革命』 河出書房新社(2005年8月)
丸山泰明 矢野敬一著/『慰霊・追悼・顕彰の近代』 吉川弘文館(2006年3月)
書誌紹介
福原敏男 東條寛著/『都市祭礼の民俗学』 岩田書院(2006年6月)
何彬 周星主編/『民俗学的歴史、理論与方法 (上・下)』 商務印書館(2006年3月)
時枝務 福田アジオ著/『歴史探索の手法─岩船地蔵を追って』 ちくま新書(2006年5月)
西岡陽子 高見寛孝著/『荒神信仰と地神盲僧』 岩田書院(2006年3月)
中込睦子 坂田聡著/『苗字と名前の歴史』 吉川弘文館(2006年4月)
中込睦子 山崎祐子編/『雛の吊るし飾り』 三弥井書店(2006年5月)
岩田重則 礫川全次著/『異端の民俗学 ─差別と境界をめぐって─』 河出書房新社(2006年4月)
矢島妙子 岩井正浩著/『これが高知のよさこいだ! ─いごっそとハチキンたちの熱い夏』 岩田書店(2006年6月)
岩野邦康 池田哲夫著/『佐渡島の民俗─島の暮らしを再発見』 高志書院(2006年5月)
山崎祐子 小池淳一著/『伝承歳時記』 飯塚書店(2006年10月)
前田俊一郎 岩田重則著/『「お墓」の誕生 ─死者祭祀の民俗誌─』 岩波新書(2006年11月)

第251号(2007年8月31日)

論文
川森博司「昔話の語りの変容と語り手の実践 ─伝承の衰退の議論を読み替える─」[1]
亀井好恵「雨乞女相撲についての一考察 ―信仰と娯楽のあわいに在るもの―」[23]
門田岳久「対話と信心 ―巡礼経験者の語りにみる自己・他者・社会―」[55]
武井基晃「伝承行為としての歴史観の修正とその必要性 ―沖縄本島におけるムラ・ヤードゥイ両集落の関係を事例に―」[88]
書誌紹介
福田アジオ 高島慎助著/『北海道・東北の力石』 岩田書院(2005年11月)
福田アジオ 大島建彦著/『アンバ大杉の祭り』 岩田書院(2005年12月)
鈴木正崇 園田学園女子大学歴史民俗学会編/『漂泊の芸能者』 岩田書院(2006年9月)
鈴木正崇 藤原喜美子著/『オニを迎え祭る人々 ―民俗芸能とムラ』 岩田書院(2006年10月)
篠原徹 小川徹太郎著/『越境と抵抗 ―海のフィールドワーク再考―』 新評論(2006年7月)
福原敏男 桑名市教育委員会編/『桑名石取祭総合調査報告書』 桑名市教育委員会(2006年3月)
福原敏男 谷口貢・松崎憲三編/『民俗学講義 ─生活文化へのアプローチ─』 八千代出版(2006年10月)

第252号(2007年11月30日)

特集 差別と民俗
特集にあたって[1]
政岡伸洋「差別と人権の民俗学 ─部落問題をめぐる議論を中心に─」[5]
乾武俊「民俗学は差別をとらえうるか」[35]
宮本袈裟雄「被差別部落の民俗と民俗調査」[59]
門馬幸夫「歓待と忌避あるいは文化と社会における互酬性 ―儀礼的身分と社会的身分への素描―」[70]
井桁碧「ジェンダーの歴史と「沈黙」」[90]
桜井厚「被差別の伝承から経験的語りへ ―被差別部落のライフストーリー研究から―」[115]
山本義孝「遺跡の中にあらわれた社会的格差」[136]
村上紀夫「博物館展示と差別問題」[156]
岩田重則「民俗学と差別 ―柳田民俗学の形成および「常民」概念をめぐって―」[169]
研究ノート
室井康成「「個人」を育む民俗学 ―山口麻太郎における「政治教育」の実践とその意義をめぐって―」[193]
増崎勝敏「ライフヒストリーを用いた漁撈民俗研究の一試論 ―高知県中土佐町久礼の漁業者を例にとって―」[209]
フォーラム:研究批評
今里悟之「民俗学に「数字」は有害か?」
フォーラム
日本民俗学会第58回年会シンポジウム講演録
書誌紹介
篠原徹 山本幸司著/『〈悪口〉という文化』 平凡社(2006年11月)
鈴木正崇 上原輝男著/『曽我の雨・牛若の衣裳―心意伝承の残像』 暮らしの手帖社(2006年11月)
安井眞奈美 岩本通弥編/『ふるさと資源化と民俗学』 吉川弘文館(2007年3月)
丸谷仁美 白井永二著/『菅江真澄の新研究』 おうふう(2006年12月)
笠原政治 吉成直樹編/『琉球弧・重なりあう歴史認識』 森話社(2007年3月)
西海賢二 長谷川匡俊著/『近世の地方寺院と庶民信仰』 岩田書院(2007年5月)
菅豊 山古志村写真集制作委員会編/『ふるさと山古志に生きる―村の財産を生かす宮本常一の提案―』 農山村文化協会(2007年4月)
朝岡康二 上江州均著/『沖縄の民具と生活―沖縄民俗誌T』 榕樹書林(2005年11月)
福原敏男 近江八幡市史編纂委員会編/『近江八幡の歴史 第三巻 祈りと祭り』 近江八幡市(2007年3月)
岩田重則 太田素子著/『子宝と子返し―近世農村の家族生活と子育て―』 藤原書店(2007年2月)
岩田重則 義江明子著/『日本古代女性史論』 吉川弘文館(2007年2月)

第253号(2008年2月29日)

論文
谷口陽子「女性の奉公経験と家族および地域共同体における評価 ─山口県豊北地方の漁業集落矢玉を事例として─」[1]
藤原洋「挙家離村と家継承の問題 ―系図に刻まれる先祖代々の土地の暮らし―」[27]
小特集 民俗学と研究倫理
特集にあたって
八木透「民俗学と研究倫理をめぐる諸問題」[57]
八木橋伸浩「共同幻想の喪失と「個」への対応」[65]
飯倉義之「現地の〈声〉と研究倫理」[75]
俵木悟「「フォークロア」は誰のもの? ―国際的知的財産制度にみるもう一つの「伝統文化の保護」―」[84]
山田慎也「現代における葬送儀礼調査と倫理」[100]
書評
飯島吉晴 常光徹著/『しぐさの民俗学 ―呪術的世界と心性』 ミネルヴァ書房(2006年9月)
森謙二 中込睦子著/『位牌祭祀と祖先観』 吉川弘文館(2005年)
書誌紹介
牧田勲 都市と祭礼研究会編/『天下祭読本 ―幕末の神田明神祭礼を読み解く―』 雄山閣(2007年4月)
酒井正子 高橋孝代著/『境界性の人類学 ―重層する沖永良部島民のアイデンティティ』 弘文堂(2006年12月)
樫村賢二 松崎憲三編/『諏訪系神社の御柱祭―式年祭の歴史民俗学的研究―』 岩田書院(2007年3月)
佐藤優紀 野本寛一著/『民俗誌・女の一生 ―母性の力』 文藝春秋(2006年10月)
真野俊和 宮田登著/『宮田登 日本を語る』全16巻 吉川弘文館(2006年2月〜2008年5月)
鈴木正崇 上井久義著/『上井久義著作集』全7巻 清文堂(2006年〜2007年)
フォーラム
第59回日本民俗学会年会実行委員会「公開シンポジウム「仏教と民俗」」(シンポジウム報告)
小池淳一「第63回歴博フォーラム 民俗学の行方」
追悼文
宮家準「追悼 櫻井徳太郎先生」
岩井宏實「追悼 平山敏治郎先生」

第254号(2008年5月31日)

論文
厚香苗「香具師系露天商の「名乗り名」 ─その継承方法と機能─」[1]
柏木亨介「寄合における総意形成の仕組み ―個人的思考から社会集団的発想への展開―」[25]
塚原伸治「マチにおける「売る―買う」関係 ―商いをめぐる二つの縁―」[57]
卯田宗平「ウを飼い馴らす技法 ―中国・鵜飼い漁におけるウの馴化の事例から―」[86]
フォーラム
山下裕作「実践の民俗学の再生に向けて」[114]
書評
八木透 板橋春夫著/『誕生と死の民俗学』
書誌紹介
戸井田克己 漆原和子編著/『石垣が語る風土と文化 ―屋敷囲いとしての石垣―』
安室知 さいたま民俗文化研究所編/『利根川の漁撈 ―中流域の漁法と漁具―』

第255号(2008年8月31日)

論文
前川智子「郷友会における結集の民俗的仕掛け ―神戸沖州会における沖永良部島出身者の民俗芸能の実践を中心に―」[1]
藤本愛「オンダ行事と伝承地の稲作農事暦 ―奈良県内オンダ行事の地域的特色―」[33]
市野澤潤平「棄老伝承の語る老いと死 ―構造分析による読解の試み―」[66]
研究ノート
林英一「明治政府の近代化政策と地蔵盆 ―地蔵盆の成立をめぐって―」[105]
大城公男「綱引儀礼の伝承と変容 ―石垣島四ヶ村の事例を中心にして―」[121]
書評
伊藤廣之 安室知著『水田漁撈の研究 ―稲作と漁撈の複合生業論―』 慶友社(2005年2月)
書誌紹介
古家晴美 矢野敬一著『「家庭の味」の戦後民俗誌 ―主婦と団欒の時代―』 青弓社(2007年5月)
樫村賢二 坂田友宏著『とっとり民俗文化論』 伯耆文化研究会(2008年5月)
前田俊一郎 滋賀県教育委員会文化財保護課編『滋賀県の自然神信仰』 滋賀県教育委員会(2007年12月)
理事会記録
第27期第4回理事会(2008年5月11日)
第27期第5回理事会(2008年7月13日)
談話会記録
第834回談話会(2008年5月11日)

第256号(2008年11月30日)

論文
加藤幸治「郷土玩具概念再考 ―物質文化へのまなざしと様々なコンセプト―」[1]
今野大輔「ハンセン病差別の民俗学的研究に向けて」[27]
石垣悟「民俗を表記する ―民俗語彙、標準名称、そして差別用語をめぐって―」[56]
研究ノート
吉井勇也「養蚕と雹害の記録 ―榛名山東麓における明治二十年の雹害を例として―」[87]
書評
森隆男 津山正幹著/『民家と日本人』
書誌紹介
板橋春夫 飯島康夫・池田哲夫・福田アジオ編/『環境・地域・心性 ―民俗学の可能性―』
板橋春夫 松崎憲三著/『ポックリ信仰 ―長寿と安楽往生祈願―』
丸山泰明 今井昭彦著/『近代日本と戦死者祭祀』
湯川洋司 江口司著/『柳田国男を歩く ―肥後・奥日向の旅―』

第257号(2009年2月28日)

論文
大城博美「沖縄の村落社会における「カミンチュになる」ということの意味」[1]
増崎勝敏「大阪府下における香川県漁業者の出稼ぎの実態とその経緯 ―大阪府泉佐野市北中通のイワシきんちゃく網漁業の事例を中心に―」[29]
鳥越皓之「湧水利用と地元ユーザビリティ ―沖縄県本島南部の事例を使って―」[59]
鈴木洋平「石塔化と「無縁」 ―佐渡橘における恒久的石塔の選択と「意味づけ」―」[83]
書誌紹介
湯川洋司 みえ熊野学研究会企画・発行/『熊野産業史 海と山の恵みに生きる』
湯川洋司 堀内眞著/『山に暮らす 山梨県の生業と信仰』
安室知 岐阜県教育委員会社会教育室編/『長良川鵜飼習俗調査報告書』
増田昭子 胡桃沢勘司編著/『牛方・ボッカと海産物移入』

第258号(2009年5月31日)

論文
渡部圭一「「正信偈」読誦における経本と声」[1]
野口憲一「農村の「地域おこし」活動に関する民俗学的研究 ―流動的な当事者性について―」[35]
金子毅「もう一つの戸畑「提灯山笠」 ―「女山笠」創出をめぐる葛藤の構図から―」[65]
研究ノート
伊賀みどり「出産介助の文化再考 ―ある明治生まれの開業助産婦のライフヒストリーより―」[96]
フォーラム:シンポジウム報告
真野俊和「「仏教と民俗」あるいは「真宗と民俗」という問い方」[112]
フォーラム:博物館展示
西海賢二「常陸木食上人考 ―木食観海によせて―」[118]
書誌紹介
秋山笑子 山泰幸・川田牧人・古川彰編/『環境民俗学 ―新しいフィールド学へ―』
松田睦彦 野地恒有著/『漁民の世界 ―「海洋性」で見る日本―』
松崎かおり 日野町史編さん委員会編/『近江日野の歴史 第6巻 民俗編』

第259号(2009年8月31日)

特集 海外の現代民俗学―東アジア編―
特集にあたって
南根祐「韓国民俗学の現在 ―「民俗」の文化財化と観光資源化を中心に―」[5]
田村和彦「中国民俗学の現在 ―現地調査と民俗志を中心に―」[28]
黄智慧「台湾における日本観の交錯 ―族群と歴史の複雑性の視角から―」(鈴木洋平・森田健嗣訳)[57]
李承沫「韓国における現在の民俗学状況」[82]
王暁葵「人類学化と「非物質文化遺産保護」 ―現代中国民俗学研究について―」[111]
黄麗雲「現代台湾民俗文化研究の動向について ―研究と実践の重層性―」[138]
書評
八木橋伸浩 田野登著『水都大阪の都市民俗誌』[164]
書誌紹介
福原敏男 岩間香・西岡陽子編/『祭りのしつらい 町屋とまち並』
牧野眞一 西海賢二著/『富士・大山信仰 山岳信仰と地域社会:下』

第260号(2009年11月30日)

論文
青木啓将「日本刀剣界の〈美術〉性をめぐるせめぎ合い ―岐阜県の「関の刀匠」の日常的実践」[1]
後藤晴子「民俗の思考法 ―「とわかっている、でもやはり」を端緒に―」[35]
有安美加「淡島信仰の原像と歴史的展開」[66]
調査報告
高橋克「千葉県富津市吾妻神社祭礼調査報告」[95]
書評
津山正幹 佐伯安一著『合掌造り民家成立史考』[106]
書誌紹介
福原敏男 久野俊彦著/『絵解きと縁起のフォークロア』

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