談話会記録-2013年 第867回〜第872回
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第867回 2013年3月10日
2012年度民俗学関係卒業論文発表会
- 会場:跡見学園女子大学文京キャンパス 2号館2704・2705・2706教室
- (文京区大塚1-5-2/東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅徒歩2分)
- プログラム(各発表20分・質疑応答5分):
- 【A会場=2704教室】
- 13:30-13:55 「泉長者伝説の一考察 ―南相馬市泉地区の伝承―」岡田佳代子(二松学舎大学)
- 14:00-14:25 「現代における昔話伝承のあり方」権平咲季(新潟大学)
- 14:30-14:55 「植物譚の研究」山口祥代(國學院大學)
- 15:00-15:25 「自己語りとしての笑い話 ―ライフストーリー研究としての口承文芸の可能性―」川松あかり(東京大学)
- 15:35-16:00 「埼玉県小川町上古寺地区の歴史はいかに書かれたのか ―エンエンワの記述を中心に―」水口麻緒(ものつくり大学)
- 16:05-16:30 「ホラーゲームからみる怖さの心性」森山夏生(跡見学園女子大学)
- 16:35-17:00 「“ホモ”をながめる女たち ―“腐女子”の民俗誌―」光田奈美(熊本大学)
- 17:05-17:30 「都市伝説をめぐる民俗研究」長谷川昌玄(佛教大学)
- 【B会場=2705教室】
- 13:30-13:55 「水戸市吉田神社秋季例大祭から見る人々の祭礼観」加藤遥香(筑波大学)
- 14:00-14:25 「青森県南部地方における子安信仰の動態的研究」工藤彩実(弘前大学)
- 14:30-14:55 「雛を建てる ―愛媛県八幡浜市穴井・真網代の雛祭り―」呉美里(関西学院大学)
- 15:00-15:25 「位牌分けと先祖祭祀 ―長野県小海町の事例を中心に―」小池亜希(二松学舎大学)
- 15:35-16:00 「城下町松代の歴史と民俗 ―松代天王祭を中心に―」安達雄馬(武蔵大学)
- 16:05-16:30 「実践の場の多様化と民俗芸能の伝承」小森明里(筑波大学)
- 16:35-17:00 「地域の祭りによる震災復興 ―宮城県南三陸町伊里前地区三嶋神社の大祭の事例―」佐藤あやか(江戸川大学)
- 17:05-17:30 「宮古島狩俣の御嶽祭祀のゆくえ ―女性祭祀者とムヌスの関わり―」渡邊わこ(跡見学園女子大学)
- 【C会場=2706教室】
- 13:30-13:55 「屋敷神の信仰の多様化と宗教者の関わり」加治屋美希(志學館大学)
- 14:00-14:25 「風土病の民俗学 ―六甲山東麓の『斑状歯』をめぐって―」谷岡優子(関西学院大学)
- 14:30-14:55 「割地慣行と村落社会」山田祐紀(新潟大学)
- 15:00-15:25 「漁船からみた漁村生活の変化 ―千葉県南房総市和田浦を事例として―」上田真紀(成城大学)
- 15:35-16:00 「山と里の交流 ―阿讃地方の借耕牛慣行を事例として―」上田千華(成城大学)
- 16:05-16:30 「民俗知の継承と過疎集落存続の可能性 ―福島県三島町の場合―」鈴木春香(慶應義塾大学)
- 16:35-17:00 「ウマカタ・アトミラズの民俗」渡辺貴彦(國學院大學)
- 17:05-17:30 「日本の離島の地域活性化 ―新潟県・粟島を事例に―」土井啓太郎(慶應義塾大学)
第868回 2013年5月12日
2012年度民俗学関係修士論文発表会
- 会場:跡見学園女子大学文京キャンパス 2号館2705・2706教室
- (文京区大塚1-5-2/東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅徒歩2分)
- プログラム(各発表30分・質疑応答10分):
- 【A会場=2705教室】
- 13:30-14:10 「渡波・流留塩田における塩田経営の実態」星洋和(東北学院大学大学院文学研究科)
- 14:15-14:55 「花嫁のれんの現在 ―七尾市を中心に―」丸山志保(成城大学大学院文学研究科)
- 15:00-15:40 「軍用馬における慰霊 ―記念碑と行事の分析から―」松崎圭(慶應義塾大学大学院社会学研究科)
- 【B会場=2706教室】
- 13:30-14:10 「里修験の現在 ―群馬県利根郡川場村の法印を事例として―」伊藤茜(筑波大学大学院人文社会科学研究科)
- 14:15-14:55 「祭礼民俗誌における妙見信仰 ―千葉神社・寒川神社の事例を中心に―」小村純江(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科)
- 15:00-15:40 「魂呼び儀礼の研究」鈴木慶一(國學院大學大学院文学研究科)
- 懇親会:談話会終了後に修士論文発表者を囲む懇親会を予定しています。詳しくは当日ご案内いたします。
第869回談話会 2013年7月21日
「川 ―人・流域・環境・文化―」
- 会場:みなとぴあ(新潟市歴史博物館) セミナー室
- (新潟市中央区柳島町2-10/TEL:025-225-6111/アクセス・地図はこちら)
- 開催の趣旨:
- 近年、「現代人の川離れ」といわれ、川と人との親密な関係が失われつつある。一方で、河川の利用やダム建設をめぐる今日的な課題も存在している。このような中、川と人との関わりを問い直す必要があろう。
川の流域では、人間が自然との葛藤の中でどのように対立し、あるいは融和しあってきたのであろうか。川の恵与的側面と阻害的側面という二面性の中で、流域の人々の川をめぐる対立と融和の諸相を考えようとするものである。
- プログラム:
- 13:30-14:30 大熊 孝(新潟大学名誉教授)
- 「川とは? ――川と人との関係性の復活について」
- 14:30-15:30 山崎 進(長岡市立科学博物館学芸員)
- 「割地制度と川の民間信仰 ―信濃川流域を事例に―」
- 15:30-16:00 質疑応答
- 司会・コーディネーター:池田哲夫(新潟大学)・岩野邦康(新潟市新津鉄道資料館学芸員)
- 主催:日本民俗学会/共催:新潟市歴史博物館
- 備考:本談話会は一般公開で行ないます(会場定員100人)
第870回談話会 2013年9月8日
「映像記録作成のあり方〜無形民俗文化財の保護手法」
- 会場:國學院大學120周年記念2号館 1階2102教室
- (渋谷区東4-10-28)
- 開催の趣旨:
- 地域社会が変容を遂げる今日、無形民俗文化財を取り巻く環境は厳しいものがあり、民俗学がどのように対峙するかという課題がある。このような中、無形民俗文化財保護を進める基幹的な保護手法の1つとして、映像記録を行うことの重要性は極めて高くなっている。本談話会では、民俗学と映像記録に関して、様々な角度からのアプローチがある中で、無形民俗文化財保護のために特化した映像記録作成のあり方について考えようというものである。
- 現在、無形民俗文化財の映像記録作成は、技術的な面の進化に伴い、数多く実施されるようになってきた。しかし、制作の方法論について、深い議論が広がりを持たないという現状がある。本談話会では、これまで映像記録について蓄積のある京都・滋賀等の事例を参考に制作された、埼玉県毛呂山町の「毛呂のやぶさめ」の映像記録の報告を題材に、現状の検証と今後の課題について議論を深め、広げていく場としたい。
- プログラム:
- 「毛呂のやぶさめ」の映像記録の試写及び報告
- 内田幸彦(埼玉県立歴史と民俗の博物館)
- 高浜雄介(制作プロデューサー)
- 映像記録作成のあり方(コメント及び討論・質疑応答)
- コメンテーター:植木行宣(元京都学園大学)・俵木悟(成城大学)
- コーディネーター:関 孝夫(上尾市教育委員会)
第871回談話会 2013年11月10日
「次世代に伝える千葉徳爾の学問」
- 会場:國學院大學渋谷キャンパス 学術メディアセンター1F 常盤松ホール
- (渋谷区東4-10-28)
- 開催の趣旨:
- 民俗学と地理学の双方の分野で活躍され、多くの研究業績を残された千葉徳爾先生が亡くなられて、早や10年余りになる。その間、学問分野の細分化がますます進み、計量的手法の進化にともない、ともすればフィールドワークが軽視されがちになるなどの傾向もみられる。そこで、徹底した現地調査を踏まえた千葉先生の学問を改めて振り返ることにより、民俗学の将来を展望する契機として、この談話会を企画するものである。東北地理および新地理の論文はWEB上で公開されているので、参加される方は事前にお読みいただきたい。
- パネリスト:
- 小野寺淳(茨城大学)
- 「奄美大島のハブ咬害」(東北地理30-3,1978年)にみる千葉徳爾のフィールドワーク
- 大塚英志(国際日本文化研究センター)
- 『切腹の話』(講談社現代新書、1972年)からみた千葉徳爾の学問
- 関戸明子(群馬大学)
- 「山村生活研究序説」(新地理2-2,1954年)などにみる千葉徳爾の山村研究
- コーディネーター:岩鼻通明
第872回談話会 2013年12月15日
「漁業と漁村、漁民の現在」
- 会場:國學院大學渋谷キャンパス 学術メディアセンター1F 常盤松ホール
- (渋谷区東4-10-28)
- 開催の趣旨:
- 2011年の東日本大震災による津波や原発事故、またその後の復興の過程において、日本が大きなリスク社会であることが露呈した。折からTPP加盟が確実視される中、日本の漁業は大きな打撃と衰退を余儀されることはまちがいない。民俗学がこうしたアクチュアルな問題にどのように対処すべきか、いま問われている。
- シンポジウムは、以上の認識を踏まえ、漁業や漁村の現状を問題にしていきたい。四周を海に囲まれ、海産物の捕獲、摂取を通して命と生活を育んできた日本の漁業、海産物を持続可能な資源として有効化し海と共存をはかってきた漁村、危険と隣り合わせの荒ぶる自然を熟知してきた漁労文化が、現在どのようになっているのか。長く漁業、漁村、漁師をフィールドとしてきた豊富な経験と知見をもとに、漁業の現状と今後を展望していきたい。
- パネリスト:
- 葉山 茂(国立歴史民俗博物館)
- 島の資源をめぐる70年―長崎県小値賀島を事例に
- 川島秀一(東北大学)
- カツオ一本釣り漁の変遷と民俗 ―船上生活とオカの生活―
- 小島孝夫(成城大学)
- 「海女」という生き方 ―三重県志摩地方の事例を中心に―
- コメンテーター:野地恒有(愛知教育大学)
- コーディネーター:花部英雄(國學院大學)
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