談話会記録-2017年 第891回〜第896回

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第891回談話会(2017年3月12日)

2016年度民俗学関係卒業論文発表会

日時:2017年3月12日(日) 13:30〜17:00
会場:神奈川大学横浜キャンパス 20号館201・202教室(昨年度とは教室が異なります)
(東急東横線「白楽」駅下車、徒歩15分)
プログラム(各発表20分・質疑応答5分):
A会場=201教室
13:30〜13:55 嶋野萌香(新潟大学)「十勝地方におけるシンセキのつきあいとその変容」
14:00〜14:25 高杉佑希(新潟大学)「生活の中の大豆」
14:30〜14:55 玉井里奈(成城大学)「ヤツダの特性と稲作継続の背景 ―千葉県館山市神余での事例をもとに―」
15:05〜15:30 尾崎僚(筑波大学)「ウミウの捕獲における知識 ―茨城県日立市の事例にみる人と動物の関わり―」
15:35〜16:00 丸山芙美子(成城大学)「葬送儀礼を模した祭り ―千葉県市原市椎津のカラダミを中心に―」
16:05〜16:30 黒岩美咲(福岡大学)「神になった武将―菊池武時信仰の変遷」
16:35〜17:00 岸澤美希(國學院大学)「関東地方の屋敷神 ―3地域の事例調査から―」
B会場=202教室
13:30〜13:55 中村優花(関西学院大学)「都市修験の民俗誌 ―名古屋市・倶利加羅不動寺の事例―」
14:00〜14:25 石野太一(関西学院大学)「加賀鳶梯子登りの芸能民俗誌 ―秘伝・マニュアル個別性―」
14:30〜14:55 佐藤瞳(日本女子大学)「霊場と鉄道開通 ―玉オ山總願寺、信者数日本一の謎を考える―」
15:05〜15:30 落合伶香(日本女子大学)「供養の花火 ―その分布に関する一考察―」
15:35〜16:00 佐藤匠(東北学院大学)「『白石噺』の成立と文化資源化 ―宮城県白石市大鷹沢の孝子堂をめぐって―」
16:05〜16:30 久保田 峻一(筑波大学)「偉人顕彰を担う小学校 ―東広島市立郷田小学校の児童劇を事例に―」

第892回談話会(2017年5月14日)

2016年度民俗学関係修士論文発表会

日時:2017年5月14日(日) 13:00〜16:00
会場:成城大学 3号館2階 321教室・322教室(昨年度と会場が異なります)
(小田急線「成城学園前」駅下車、徒歩5分)
プログラム(各発表30分・質疑応答10分):
A会場=321教室
13:00-13:40 「卯月八日習俗の研究」
伊藤新之輔(國學院大學大学院文学研究科)
13:45-14:25 「ダム建設による墓の移転と先祖観」
渡邉直登(新潟大学大学院現代社会文化研究科)
14:35-15:15 「愛媛県松山市興居島の和気姫伝説と河野家」
肥田伊織(尾道市立大学大学院日本文学研究科)
15:20-16:00 「南部伊豆諸島におけるくらしの変容と巫俗」
宮澤早紀(佛教大学大学院文学研究科)
B会場=322教室
13:00-13:40 「神輿会の民俗学的研究 ―「江戸前」スタイルの意味するもの―」
三隅貴史(関西学院大学大学院社会学研究科)
13:45-14:25 「熊谷うちわ祭の鳶職 ―上演行為を中心に―」
市東真一(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科)
14:35-15:15 「観光資源としてのアニメ聖地の有用性 ―埼玉県川越市「神様はじめました」を題材に―」
横井瑞穂(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科)
15:20-16:00 「ハンセン病経験者の生と戦後医療 ―国立療養所栗生楽泉園を事例に―」
桜木真理子(筑波大学大学院人文社会科学研究科)

第893回談話会(2017年7月30日)

第69回年会プレシンポジウム「『山・鉾・屋台行事』の意味論/政治論 ―京都で考える民俗学のかたち―」

日時:2017年7月30日(日) 13:30〜17:00
会場:佛教大学二条キャンパス1号館(京都市中京区西ノ京東栂尾町7)
(教室につきましては、当日にご案内いたします)
(京都市営地下鉄東西線「二条」駅・JR山陰線「二条」駅下車すぐ))
開催趣旨:
昨年12月、33件の国指定民俗文化財が「山・鉾・屋台行事」として、ユネスコ無形文化遺産の代表一覧表へ記載されることが決定した。いずれも大規模な都市祭礼であり、推定十万人以上の人々が直接関与する。さらに国内には、この33件以外にも、推定1300件を超える山・鉾・屋台が登場する祭礼がある。それらの多くは、地域における結衆の表象、文化財としての保存の対象、地域産業の見本市であり、地域権力が投影される対象でもある。民俗学の古典的研究とも通じ、かつ現代的な研究意義も濃厚に有する山・鉾・屋台行事を素材に、意味論的地平と政治論的地平で分析し、民俗学が持つ有為性をどのように描き出せるか試みたい。
〔開会〕芳井敬郎(京都民俗学会会長)
〔趣旨説明〕村上忠喜(京都市歴史資料館)
〔パネリスト報告〕
菊池健策(東京文化財研究所)「山・鉾・屋台行事の指定とはなにか」
福間裕爾(福岡市博物館)「山笠から日本民俗学の可能性を観る ―北部九州の人形山分布を中心に―」
岡田浩樹(神戸大学)「飛騨高山祭のマエ、イマ、サキ―ザイとマチ、タビの関係に注目して」
橋本章(京都文化博物館)「戦略としての祇園祭と京都」
〔コメント〕俵木悟(成城大学)
〔全体討論〕司会進行:島村恭則(関西学院大学)・村上忠喜
共催:京都民俗学会

第894回談話会(2017年9月10日)

現代におけるフィールドワークの可能性 ―民俗学の認識形成の場を問う―

日時:2017年9月10日(日) 13:30〜17:00
会場:成城大学3号館2階321教室
開催趣旨:
 フィールドワークという営みはさまざまなツールやメディアによって規定され、また変化している。学の基礎を再考するためにフィールドのなかでの書く、聞く、録るという行為をとらえ直してみたい。
発表者とタイトル:
川島秀一(東北大学)
「聞き書きの現場と『民俗書記』」
重信幸彦(東京理科大学)
「『聴き耳』の現場:ことば、メディア(=道具)そして認識の生産」
川村清志(国立歴史民俗博物館)
「映像メディアとフィールドワーク」
司会・コーディネーター:小池淳一(国立歴史民俗博物館)

第895回談話会(2017年11月12日)

低湿地農耕と土地改良

日時:2017年11月12日(日) 13:30〜17:00
会場:成城大学3号館2階321教室
開催趣旨:
 明治期以降、低湿地を対象にした近代土木技術の導入による土地改良事業は、湿田特有の稲作農法や割地などの土地利用慣行などと、どのように関わりながら実施されてきたのか。低湿地における農村社会の変化とともに考えてみたい。
発表者とタイトル:
大門哲(石川県立歴史博物館)
「〈現地〉化する耕地整理事業 ―河北潟沿岸集落の事例分析―」
山田祐紀(長岡市立科学博物館)
「低湿地における割地慣行と土地改良」
岩野邦康(新潟市新津鉄道資料館)
「土地改良事業の展開と低湿地の稲作農村の変化」
司会・コーディネーター:飯島康夫(新潟大学)

第896回談話会(2017年12月10日)

出産・育児の近現代

日時:2017年12月10日(日) 13:00〜16:00
会場:成城大学7号館2階721教室
開催趣旨:
 近世社会の事例に多く依拠した従来の産育研究の枠組では、近現代の激変する民俗的な現実を把握し分析して理解することは困難である。こうした状況に対して、新たな視点と具体的な事例を提示することで、産育研究に一定の展望と指針を与える試みとしたい。
発表者とタイトル:
宮内貴久(お茶の水女子大学)
「授乳中に子供が死亡する事故からみる授乳と添い寝」
鈴木由利子(日本民俗学会)
「多産と不妊 ―授かりものとしての子ども―」
司会・コーディネーター:飯島吉晴(日本民俗学会)

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