国際交流担当からのお知らせと催し物の記録(2010年11月23日最終更新)
本学会は海外との本格的な国際交流を進める方針を決め、第27期理事会(2007年10月〜2010年9月)から、そのための海外情報を積極的に会員に提供すべく、談話会の機会を利用して発表報告を企画しています。今後も引き続き、海外民俗学事情に関する発表報告の企画を考えていますが、原則として来年度からは、国際交流担当企画による独自の発表報告会として、談話会とは別の機会に行う予定にしております。みなさんの積極的なご参加をお願いいたします。 (第27期国際交流担当理事・渡邊欣雄)
海外渡航助成事業
学会では若手会員による海外学術発表に対し、費用の一部を助成する事業を行っています。詳しくは下記をご覧下さい。
海外渡航助成事業の応募要領
アルブレヒト・レーマン氏公開講演およびシンポジウム
日本民俗学会国際シンポジウム「オーラルヒストリーと〈語り〉のアーカイブ化に向けて」
- 2010年9月20日(月) 於・成城大学
- 基調講演:アルブレヒト・レーマン
- ディスカッサント:
- カリン・ヘッセ、小林多寿子、佐藤仁史、太田出
- コメンテーター:
- 山田厳子、原山浩介
- 司会:中野紀和、門田岳久/コーディネーター:岩本通弥
アルブレヒト・レーマン氏公開講演会「神秘化された森と環境保護運動−ドイツの事例より」
- 大阪会場:2010年9月25日(土) 国立民族学博物館
- コメンテーター:岩槻邦男
- 東京会場:2010年9月19日(日) 東京大学駒場キャンパス
- コメンテーター:篠原徹
関西学院大学国際シンポジウム「〈語り〉研究の最前線―日常・経験・意識をめぐる方法」
- 2010年9月26日(日) 関西学院大学西宮上ケ原キャンパス
- 基調レクチャー:アルブレヒト・レーマン
- コメンテーター:
- 田中きく代、ハンス・P・リーダバッハ、池埜聡、八木康幸、島村恭則、カリン・ヘッセ
- 司会:山泰幸
『日本民俗学』 特集「海外の現代民俗学」
会誌『日本民俗学』では海外の現代民俗学の研究動向や最新トピック、学会および大学・研究機関の研究・教育体制について、2回に分けて論じつつ紹介しています。第1回は東アジア編(第259号)、第2回は欧米編(第263号)です。
第259号(2009年8月31日)
- 特集 海外の現代民俗学―東アジア編―
- 南根祐「韓国民俗学の現在 ―「民俗」の文化財化と観光資源化を中心に―」
- 田村和彦「中国民俗学の現在 ―現地調査と民俗志を中心に―」
- 黄智慧「台湾における日本観の交錯 ―族群と歴史の複雑性の視角から―」(鈴木洋平・森田健嗣訳)
- 李承沫「韓国における現在の民俗学状況」
- 王暁葵「人類学化と「非物質文化遺産保護」 ―現代中国民俗学研究について―」
- 黄麗雲「現代台湾民俗文化研究の動向について ―研究と実践の重層性―」
第263号(2010年8月31日)
- 特集 海外の現代民俗学―欧米編―
- 法橋量「現代ドイツ民俗学のプルーラリズム ―越境する文化科学への展開―」
- アルブレヒト・レーマン「意識分析 ―民俗学の方法―」(及川祥平訳)
- ゲリット・ヘアリン「人生記録研究・日常文化研究のテーマとしての科学技術」(池松瑠美訳)
- ヴォルフガング・カシューバ「ヨーロッパとグローバル化 ―ヨーロッパ民族学の新たな挑戦―」(エルメル・フェルトカンプ訳)
- 菅豊「現代アメリカ民俗学の現状と課題 ―公共民俗学(Public Folklore)を中心に―」
- 小長谷英代「パフォーマンス理論 ―「ポスト」領域の民俗学―」
- 吉村亜弥子「北アメリカで民俗学を学ぶ」
- 重信幸彦「動員と実践のはざまから ―バード・ホンブルグの問い―」
シリーズ さらば「民俗学」−新しい《民俗学》の再構築に向けて−
日本民俗学会と海外諸国の民俗研究者や団体との国際交流の実現に向けて、国際交流担当理事企画によるシリーズ発表を開催しています。これまでに談話会のかたちで催したシリーズは以下の通りです。
第1回=第836回談話会(2008年9月14日)
- 菅 豊
- 「Folklore(アメリカ民俗学)と民俗学(Japanese Folklore)の対照―民俗学は変わらねばならない―」
- 法橋 量
- 「〈民俗〉の学から〈日常〉の学へ―ドイツ民俗学の挑戦―」
- 発表要旨はこちら
第2回=第839回談話会(2009年1月11日)
- 岩竹美加子
- 「フィンランド民俗学における言語・人種・宗教 ポストコロニアル/ジェンダー批判の視点から」
- エレーナ・コジュリーナ
- 「ロシア民俗学の歴史と特色」
- 発表要旨はこちら
第3回=第842回談話会(2009年6月14日)
- 出口雅敏
- 「民俗学から民族学へ−戦後フランス民族学の歴史と現在−」
- 竹中宏子
- 「『地域学』としての民俗文化研究−スペインの民俗学、民族学、人類学−」
- 発表要旨はこちら
第4回=第846回談話会(2009年12月20日)
- 桑山敬己
- 「海外学者の日本文化研究について」
- クネヒト・ペトロ
- 「脱領域的な日本民俗研究のために ―わたしの経験から―」
- 発表要旨はこちら
第5回=第847回談話会(2010年1月10日)
- 南根祐(ナム・クヌ 東国大学校文化学術院教授)
- 「民俗の競演と『芸術』化」
- 丁秀珍(チョン・スジン 西江大学校社会学科講師)
- 「民俗の文化財化とグローバル化」
- コメンテーター:
- 李相賢(イ・サンヒョン 安東大学校民俗学科教授)、李承洙(イ・スンス 中央大学校民俗学科教授)、室井康成、俵木悟
- 発表要旨はこちら